癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

今年の初ピーク「庄司山」(桔梗尾根コース)

2021年01月05日 | 登山・旅行

今年の登り初めに庄司山(570m)へ。左奥は函館市最高峰の袴腰岳。(下山後撮影)

 例年、登り初めは函館山が多い。今年は丑年なので、臥牛山(函館山の別称)も良いかと思ったが、庄司山の雪山はしばらく登っていないので、そちらへ向かった。

 山名の由来は不明だが、昔は「障子山」とも記されたり、地元では「おにぎり山」とも呼ばれたりしたこの山は、横津連峰山麓・函館市桔梗町の海岸段丘面に広がる畑地の後ろにコブのように聳える目立つ山であるその昔、松前藩がこの山麓に築城を考えたこともあったという史実もある。

 上の方は急ではあるが、比較的簡単に登れる山でもあり、函館市街地や津軽海峡一帯の展望を楽しむには手頃な山である。

 『北海道スノーハイキング』(北海道新聞社)にも、拙筆によるコースガイドが掲載されている。

 夏道は、蒜沢川沿いの林道から南尾根を登る「蒜沢川コース」が一般的であったが、登山口までの道が荒れてしまい、登山口手前の橋も落ちてしまったこともあり、最近は、今日登った桔梗尾根から南尾根を登る「桔梗尾根コース」が定着し、道も整備されている。(※『北海道スノーハイキング』には、「蒜沢川コース」のみの紹介なので、改訂版のときには「桔梗尾根コース」も書き加える必要がある)

 02年頃には、周回できる北面ルートも開かれたが、05年の笹刈り整備が最後で、その後は廃道となって藪に帰している。今でも、国土地理院の地図には記載されている。

 桔梗開拓道路を進み、桔梗尾根に繋がる交差点に車をデポし、そこからスタートした。下りは、前峰から登山道ではなく、尾根をまっすぐ下った。

 <登り> 8:55車デポ地点~9:15夏の登山口~9:45蒜沢川コース分岐~10:10前峰~10:20頂上(1時間25分)

 <下り> 10:40頂上~11:40車デポ地点(1時間) <総所要時間>2時間45分 歩数計12000歩。

 夏の登山口までの農道に最近のものと思われる強引に進んだ車の轍があった。自分も進んでみたが、ハンドルが取られるので、無理せずにそこから歩くことにした。せいぜい1kmほどの距離である。

 かんじきをリュックに括り付けて、タイヤ痕をツボ足でスタート。

 20分で夏の登山口となる林道跡の入口に到着。正月中に多くの登山者が入ったようで、スノーシューでしっかり踏み固められていた。結局、頂上までツボ足で登ることができた。

 正面に山頂を眺めなら、林道跡に付けられたトレースを辿る。

 蒜沢川コースとの分岐右側にあった「亀田村」と「農林省」の標石。今まで何度も登っているが、気付かなかった。

 亀田村は、函館市と合併する前の亀田市の昔の村名である。農林省の標石があるということは国有林なのであろう。

 登山道に付けられたトレースを登っていく。前峰のように見えるポコから頂上までの間の尾根が最も急である。

 枝の股にぼんぼりのようについている雪

新しい山頂標識が設置され、鳥居の前に三角点が頭を出している山頂にて。

函館市街地と函館山を一望する

眼下の新中野ダムと左上の雁皮山~蝦夷松山の稜線

 頂上に鎮座する三吉神社。ここには秋田市内に鎮座する山岳信仰の総本宮(郊外の太平山頂上[1,170.4m]に奥宮)の守護神である三吉大権現が祀られている。

 奉納されている大きな鉄の煙管と鉄の草鞋の由来は、最近知ったが、「昔、戦争に行った息子さんの安息を祈念した母親が、息災であるようにと煙管を、怪我なく歩けるようにと鉄の草鞋を祀った」とのこと。

 頂上の先の稜線上には大岩があり、そこにも小さな祠があるが、トレースがなかったので、無理しなかった。20分ほど休んで、下りは滑るので、かんじきを履いて下山開始。

 せっかくの雪山であるし、かんじきも持参したので、下山は、前峰から尾根を直接下るつもりだった。同じことを考えた人がいたようで、前峰からは一人のかんじきのトレースが続いていた。

 途中でかんじきのトレースは尾根から登山道の方へ別れて行ったが、自分は笹を漕いで下まで尾根を下った。

 所要時間3時間弱の手頃な軽登山だったが、天候とトレースに恵まれて、十分満足な今年の初ピークだった。

今年初めて、ベランダの窓に飛び込んできた朝日。

 

過去の庄司山登山一覧

⑩ 19,5,14 桔梗尾根コース(ライフスポーツ登山会)

⑨ 19,5,9 桔梗尾根コース(下見登山)

⑧ 14,2,8 蒜沢川コース(スノーハイキング取材登山)

⑦ 12、1,28 タタラ林道~北尾根~南尾根(周回ルート)
⑥ 08,4,15の蒜沢川コースへ
⑤ 07,2,06の桔梗尾根ルート~北尾根の積雪期登山へ
④ 05,06,05の蒜沢川コース~北面コースへ
③ 02,09,01の北面コース~蒜沢川コースへ
② 00,07,20の蒜沢川コースへ
① 00,04,02の桔梗尾根ルート残雪登山へ