癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

富良野岳(原始ヶ原コース)

2016年07月16日 | 登山・旅行

 今日から明日と明後日、旭川21世紀の森を会場に、HYML道北オフミが開催される。

 今日は、その一環として、5人で原始ヶ原コースから富良野岳へ登った。






フデリンドウ


モウセンゴケ


タルマエソウ


イワベンケイ


賑わう頂上


残念ながら展望はなし。頂上で、拙サイトの愛読者という若い単独行の3名から挨拶され、一緒に写真を撮らせてほしいと言われ、照れくさいが応じさせていただいた。


HYMLメンバー3人


原始ヶ原の分岐から少し東側へ進んだところに立ている「松浦武四郎通過の地」碑


 下山後、道北オフミ会場の旭川21世紀の森へ。夕方から交流会。明るい内は外でバーベキュー、暗くなってからは、研修センターでフォークソングで盛り上がった。





 今晩のオフミ参加者は16人。道北のメンバーは2人だけで、ほとんどは札幌のメンバーが道北へ飲みに来たという感じ。

音江山(音江連山登山コース)

2016年07月15日 | 登山・旅行

深川市の国道ぞいから望む音江連山

 今日も朝から好天で、これでひさしぶりの5日連続登山となった。特に疲れはない。

 深川市の南東に連なるイルムケップ山塊の沖里河山(802m)~無名山(805m)~音江山(796m)は「音江連山登山コース」が整備されている。この中で一番標高が高いのは珍しい山名の無名山だが、音江山には、一等三角点が設置されている。

 また、音江山は、夏山より山スキーの山としての方が有名で、自分も13年には単独で、15年にはHYML メンバーと、山スキー登山とダイナミックな深雪滑降を楽しんでいる。しかし、この山への初登は04年の夏で、今回と同じコースだった。ただそのときは、鳩の湯分岐から音江山までの間が踏み跡に背丈以上のネマガリダケが覆い被さって、大変な思いをして辿り着いた山頂からは展望もなく、あまり良い印象がない山だった。

 今回は、同じコースの写真撮りが目的で訪れたが、昨年にでも再整備されたばかりのようで、最後まで快適なコースで、途中の展望にも恵まれ、良い印象の山になった。

 沖里河山直下まで車で上がれる洒落た名前のイルムケップスカイラインを走り、登山口に到着。


 6:00にスタートし、急な階段を登ったら沖里河山山頂の展望台だった。深川市街地を中心とした広大な空知平野が広がっていた。


 道端を彩るキバナノニガナと外来種のコウリンタンポポ


ダケカンバの幹に絡み付くツルアジサイ


 30分ほどで、コース中最高地点の無名山に到着。ここは、360度の展望が広がる。眼下には、沖里河山と同じ深川市街地や空知平野の広がりが素晴らしい。


 表大雪の山並も見えた。


 ちょっと雲の懸かった夕張山系も。ただし、前回に見えた増毛山系や樺戸山系は雲の中だった。


 無名山からの下りから、標高差100mほどの登り返しの先に目指す音江山が見える。こちらを向いている斜面は、昨年の冬に登り返して滑りを楽しんだ斜面のようだ。


 前回は物凄いネマガリダケの藪だった鳩の湯分岐の先も快適な道になっていた。


 振り返ると、越えてきた無名山の沖里河山が見える。


 1時間35分で、一等三角点だけの音江山に到着。途中の2つの山には、立派な標識があったのにここにはない。あまりにも寂しい。そばに落ちていた誰かが持ち込んだ素朴な山名板を手にセルフタイマーで撮影。冬は見事な展望があるのに、夏は笹薮に遮られて見えないのも残念。

 なお、ここの一等三角点の名前は「入霧月峰(いるむけっぷ)」で、深川付近の空知平野開拓の測量の原点になった山とのこと。無名山から続く東側の稜線上にイルムケップ山(865m)がある。昔はこちらからの縦走路があったらしいが今は藪と化していて、自分は、05年に赤平からの登山道を登っている。

 15分ほど休み、1時間25分で沖里河山下の登山口へ戻った。まだ、9:15だった。朝の涼しい内に一仕事を終えた感じ。

 明日は、HYML仲間4人で、原始ヶ原コースから富良野岳の予定なので、富良野まで移動。


 芦別市と旭川市の境界の新城峠展望台からの眺め


 芦別市で買った道新に拙筆による「ほっかいどう山楽紀行」の礼文岳が久しぶりのカラーで載っていた。

 まずは富良野駅前のコインランドリーで洗濯をし、温泉のハイランドふらのでのんびり過ごした。


ハイランドふらののラベンダー畑

 このあとは、明日のメンバーと待ち合わせて、富良野市内で夕食を摂り、朝日ヶ丘公園で車中泊の予定。

ニセイカウシュッペ山(1879m)

2016年07月14日 | 登山・旅行

〈見晴台手前から頂上(左)と大槍を見上げる〉

 この山への初登は、96年に平山からアンギラスを越えてのピストンだった。2回目が今の「中越林道コース」が新しくできた翌年の98年に4人で、3回目が紅葉のころに本州からの岳友と妻と5人で登っている。詳しい記録は、ホームページの方の過去の記録を見ていただきたい。

 層雲峡駐車場で朝を迎えたら青空が広がっている。前日にゲートの鍵の番号を聞いておいたので、登山口へ向かった。登山口へ着いたら周りがガスで覆われている。今回の目的は写真撮りなので展望が良くなくてはいけない。ガスが取れるのを待って1時間ほど待機する。回復の兆しが見えたので、スタート。


 緩やかな尾根を、のんびりと淡々と登っていく。


 見晴台の手前辺りからガスが取れ始め、小槍も姿を現した。


見晴台では、昨日歩いた表大雪の山並みが見えてきた。相前後して歩いていた斜里町から来たという若い女性にモデルになってもらった。


大槍をトラバースする地点から頂上を見上げる。

 この辺りから斜度が急になるが、花が非常に多くなる。昨日も目にしたチングルマ、シナノキンバイ、エゾノツガザクラ、エゾノハクサンイチゲ、エゾコザクラ、キンポウゲなどのほかに下記の花々。


ヨツバシオガマ


カラマツソウ


昨日も目にしたがアップしなかったキバナコマノツメ


アオノツガザラ、赤色はエゾノツガザクラ


道端を彩るシナノキンバイ、トカチフウロなど


大槍の北側斜面を眺める


平山(右奥)とこの山を結ぶ吊り尾根上に聳えるアンギラス。

 朝早く登った本州のそれぞれ単独行のお二人の話では、見晴台の上は朝早くから展望が広がっていたそうだ。


 頂上から表大雪を眺める。石狩連峰も北大雪の山もよく見えたが、北側はガスで見えなかった。

 7:20スタート、登りのんびりペースで2時間55分、下山1時間45分、12:10ゴール。途中、20人近い登山者と出会った。

 下山後、比布温泉でのんびりと過ごし、ブログアップも済ませる。このあと、旭川道の駅へ移動するつもり。

〈花見山行〉赤岳~小泉岳南斜面~高根ヶ原(三笠新道分岐まで)

2016年07月13日 | 登山・旅行

〈小泉岳南斜面の花の競演〉

 糠平公共駐車場で朝を迎える。拙サイトを良く参考にしているという函館のSiさんという方から挨拶をいただく。ニペソツへ登るとのこと。

 今日は、例年より1週間ほど遅れているという花見山行が目的だった。小泉岳南斜面をメインにするつもりだったが、先週末に忠別岳へ縦走した小樽のたにさんから「三笠新道分岐付近の花も見事なので、余裕があったら足を伸ばして見てください」というコメントをいただいた。

 結果、たくさんの花々をカメラに収めることことができたが、ブログに載せる画像を選ぶのに大変。載せきれない花も多かったが、載せた枚数も多くならざるを得なかった。

 登山口の銀泉台でちょっとしたトラブル(後述)に見舞われたが、5:30にスタート。そこで、数年前に冬の音江山で会った深川の女性から再会のご挨拶を受ける。

◎まずは、赤岳を目指す。


 銀泉台の上の、2ヶ月後には見事な紅葉になることが信じられない斜面を眺める。このときはスカッ晴れだったが、だんだんガスが低くなり、周りの山はほとんど見えなくなる。


雪渓をいくつか越えて、まずは駒草平のコマクサの群落


若い株は赤が強い


エゾノツガザクラの群生


イワウメ

◎小泉岳南斜面の花々の競演


 いつもは、6月下旬から7月上旬に見られるチョウノスケソウ。今年は、当たり年のようで、今回ほど多くのチョウノスケソウを目にしたのは初めてである。


青はオヤマノエンドウ、白はエゾタカネツメクサ? 黄色はキバナシオガマとミヤマキンバイ


タカネスミレの群落


キバナシオガマを真上から写す


メアカンキンバイ

◎板垣新道から白雲小屋へ


蕾も残っているちょうど見頃のきれいなチョウノスケソウ


白雲小屋下の雪渓のキバナシャクナゲ


雪渓の途中から白雲小屋と白雲岳を見上げる。この頃はガスが晴れた。

◎白雲小屋から高根ヶ原の三笠新道分岐まで往復


 白雲小屋裏から高根ヶ原越しに忠別岳や化雲岳方向の眺望。トムラウシ山は、ちらっと山肌を見せただけ。


シナノシンバイとエゾノハクサンイチゲ


エゾコザクラ


チングルマとチシマキンレイカ(ミヤマオミナエシ)


エゾツツジ


三笠新道分岐付近のキバナシオガマの群落


ホソバウルップソウとキバナシオガマ。この辺りにはコマクサもおおかった。

5:30スタート、往路4時間35分、復路3時間40分、13:45ゴール。

下山後、層雲峡まで走り、黒岳の湯でのんびりし、ブログアップ完了。明日は、天気が良ければ写真撮り目的でニセイカウシュッペの予定なので、層雲峡駐車場で泊まる。

◎朝のトラブル


 駐車場へ入れようとハンドルを切ってバックしたときに、ロープを張っている鉄杭を巻き込んでしまった。引っ張ってもびくともしない。JAFが頭をよぎる。山どころではない。すぐあとに到着した人も心配していろいろ手伝ってくれた。

 結局、ダメもとでジャッキで車体を上げたら外れてくれた。幸い目に見えるところは無傷で、走行にも支障がなく、ホッとして山へ向かった。

 実は、今日は、函館はお盆である。この日に家にいないのは、人生で初めてだ。その祟りか?との思いも頭をよぎった。
 墓参りは妻が自分の実家の墓と一緒にしてくれた。

西クマネシリ岳~ピリベツ岳&東ヌプカウシヌプリ

2016年07月12日 | 登山・旅行
 5時に目が覚めた。天気は良さそうだが、周りは濃霧で覆われている。これなら、東ヌプカウシヌプリの姿も山頂からの展望も無理だろうと思ったが、とりあえず登山口まで行った。案の定、上空は青空だが、山はガスから微かに姿を見せるだけ。

 晴れるのを待っても良いが、いつ晴れるか分からない。往復2時間も掛からない山なので、先におっぱい山を登ってから戻ることにして、さらに1時間走って、西クマネシリ岳の登山口を目指した。

◎まず、西クマネシリ(1635m)~ピリベツ岳(1602m)


〈日本一のおっぱい山、左・ピリベツ岳、右・西クマネシリ岳〉

 こちらは、ガスもなくすっきりと晴れていた。シンノスケ3の沢林道を4.3km走ったら西クマの登山口。

 西クマは96年が初登で、04年に、今回と同じく、2つの山を周回しているので、12年ぶりである。

 まず、登山道のある西クマに先に登り、吊り尾根のはっきりした踏み跡を辿ってピリベツ岳へ。ピリベツからは、山頂から直接急斜面の沢形の藪をこいで下り、林道跡の踏み跡を辿って、途中で西クマの登山道へ合流した。

 7:00スタート、西クマまで2時間、ピリベツまで1時間、ピリベツから下山1時間20分、12:10ゴール。それぞれの頂上での休憩時間を足して、所要時間5時間10分。


唯一の難関、頂上直下の岩場の切れ目を跨ぐところ。前の2回は、ロープがなかった。


岩場に咲くイワベンケイ


岩場の上から、左の乳首に見えるピリベツ岳を望む


頂上から石狩連峰と右奥の表大雪を望む。


ウペペサンケ(左)~ニペソツ山(右)の連なり。


アイヌ語のクマネシリの語源になっている「物干し竿」のような稜線を持つ本クマネシリ。


トウゲブキに彩られた前回よりはっきりした登山道状態の踏み跡を辿って、ピリベツへ。


左の乳首のピリベツ岳から、右の乳首の西クマネシリを望む。

2つの山を結ぶ吊り尾根は、登山道かしていたが、直接下の沢へ下る踏み跡はない。ほとんどは、西クマの分岐まで戻って登山道を下っているのだろうか?


 前回は、山頂から少し戻って沢形の藪を下ったが、今回は、山頂から直接下っている踏み跡があったので、そこから下ることにした。踏み跡はすぐになくなったが、構わずまっすぐ下った。前回よりすんなりと下の沢に下りることができた。

 下の沢に下りると古い林道跡に鹿が整備してくれている踏み跡がある。それを辿れば、登山口手前20分くらいの登山道に合流。

 東ヌプカへ移動したが、運転しながら上半身へ上ってくるダニを7匹ほど捕まえて窓から捨てた。

◎東ヌプカウシヌプリ(1252m)

 この山は、96年と11年に登っているか、「山楽紀行」の掲載予定の取材を兼ねての3回目の訪問である。


 登山口がすでに900mの然別湖に抜ける白樺峠にある。ヒオウギアヤメが咲く登山口から山頂を望む。

 13:40スタート、登り50分、山頂で30分、下り40分。15:40ゴール。


登り始めてまもなく、一帯が物凄い倒木に覆われていて驚く。


邪魔な木は切られて、整備されていて、登山道も一部変更されていた。
整備の様子を見ると、終わったばかりの感じなので、これらの倒木は昨年か今年であろう。


鬱蒼とした針葉樹林帯の急登が続く。


斜度が緩むと明るいダケカンバ林となり、花が目に付くようになる


マルバシモツケ


ハクサンシャクナゲ


一輪だけ目にしたタカネバラ


誰もいない頂上に到着。


残念ながら、十勝平野はもやっていて、近くしか見えなかった。


山頂から続く踏み跡を辿って、ロックガーデンへ。一輪だけ咲いていたエゾスカシユリを入れて。ナキウサギがいるような雰囲気だが、鳴き声すらなかった。

下山後、下から山の姿も見たくて、十勝平野の方へ下った。


下も、もやっていて、はっきりと見えなかった。左が西ヌプカウシヌプリ、右が登ってきた東ヌプカウシヌプリ。

このあと、上士幌健康増進センターふれあいプラザの温泉に入って、ブログを打つ。明日は、花見山行の銀泉台から赤岳~小泉岳南斜面の予定なので、このあと、コンビニで食料とビールを仕入れて、車中泊場所の糠平公共駐車場まで走るつもり。

オダッシュ岳(1098m)〈新得町〉

2016年07月11日 | 登山・旅行

〈新得市街地と北部の十勝平野をバックに登る〉
 
 新得町の後ろに端正な形で聳えるこの山は、03年の夏山に初めて登ったが、ガス中登山に終わっている。翌年4月にリベンジで山スキーで、さらに、その翌年『北海道雪山ガイド』の執筆担当になり、取材を兼ねて、スキーやボードのグループ登山をしている。要するに函館からは遠いこの山に3年連続登った珍しい山だ。冬は展望に恵まれたが、夏山の写真が欲しくて、11年ぶり4度目の訪問となった。

 ところが、天候の回復が遅く、山がずっと低い雲に覆われていた。車中泊した十勝清水防災ステーションの駐車場で、本を読みながら山が姿を現すのを待った。


 千歳空港に店を出している有名な「豚丼名人」の本店が、清水町字熊牛にある「ドライブインいとう」である。10時から営業しているので、朝昼兼用で出掛けた。


 特製のこだわりのタレが売りの店である。豚肉もこだわりがあるようだが、このタレが絶妙だった。さすが、千歳空港に支店を出すだけのことはある。

 食べ終わったら、オダッシュ山の前峰まで姿を現していたので、新得へ向かった。


 登山口に向かうも、肝心の頂上(前峰の右後ろ)がガスに覆われて見えない。途中の農機試験場の駐車場で30分ほど待機しているうちに頂上も姿を現した。周りの山の展望は無理だか、新得の町並みや十勝平野が見えれば良いと思って、登山口へ向かった。先行者の車が1台あった。

 過去の3回は高速道路のできる前だったので、情報としては知っていたが、登山口もヤスダ川沿いまでの登山道も変わっていた。

 12:10スタート。登山口駐車場から高速道路の下を潜って、道路沿いの道を直進し、ヤスダ川の手前から登山道に入るようになっていた。

 「いこいの水場」でヤスダ川を渡渉して尾根へ登る。


 尾根道を登っていくと「白樺平」。


 やがて、目の前に前峰が見えてくる。振り返ると、新得市街地を中心とした北部の十勝平野が広がる。
 ここで、三脚にコンデジをセットし、新得の町並みをバックに登る姿と、前峰に向かって登る姿を、自作自演で撮影。


 先行者の若者グループが下りてくる。「頂上はガスでなにも見えなかった」とのこと。


 やがて、「前峰」に到着。頂上の方向を眺めてもガスは懸かってないようだ。


心地よいダケカンバ林の道を進む。


頂上手前の急登はトカチフウロロードだった。しかし、ほかの花はほとんど目に付かなかった。


 13:55、1時間45分でガスが懸かっていない頂上に到着。お陰で、山頂からの十勝平野をカメラに収めることはできた。しかし、周りの北日高の日勝峠や狩勝峠付近の山も、十勝平野の向こうに見えるはずの東大雪の山も全て低い雲に覆われたままだった。

 下りは、写真も撮らないので速い。1時間のダッシュで下った。振り返ったら、前峰も低い雲に覆われて、完全に姿を消していた。おまけに、霧雨まで降ってきた。実にタイミングの良い時に登ったものだ。ツキに感謝。


 その後、新得駅前の町営温泉へ。ここの温泉は、毎日往復3時間ほど掛けて、毎日トムラウシ温泉から運んでくる珍しい温泉で、ようやく念願が叶った。420円だった。

 明日は、朝早くから晴れていれば、東ヌプカウシヌプリと、おっぱい山の西クマネシリとピリベツ岳の予定なので、鹿追の道の駅まで走った。

紫竹ガーデンほか

2016年07月10日 | 登山・旅行

 トイレにも起きず、9時間半も爆睡して目が覚めたら、車中泊の車の多さにびっくり。ほとんど空いているスペースがないくらい。ざっと数えたら70台以上はあった。さすが日曜日の朝だ。

 近くのコンビニから出てきて、車の中に入ったら、見知らぬ男性から「坂口さんですよね」と挨拶された。いつも拙サイトを愛読されているという足寄の方とのこと。昨夜のブログに中札内道の駅に泊まると書いていて、函館ナンバーだから間違いないと思ったという。昨日の新冠町で開催された田中陽希さんの講演会を聞いてきた帰りだとのこと。またまたうれしい出会いだった。

 十勝平野には青空が広がり、暑いくらいだったが、山には雲が絡んでいたので、休息日に迷いはなし。

 とりあえず、帯広へ向かう途中の紫竹ガーデンへ寄った。夏の花が真っ最中だった。












 帯広へ出て、まずはコインランドリーでたまった汚れ物の洗濯。10時半には、気温が29℃まで上がった。迷わずクーラーの効いた帯広図書館へ。しかし、12時半には、予報通りの雷雨となった。図書館で夕方まで過ごしたら、雨が止んでいた。

 明日の予定は、新得町のオダッシュ山の予定なので、24時間トイレがあり、車中泊できる十勝清水防災ステーションまで移動。


夕食に食べた清水町ご当地グルメ「十勝清水牛玉ステーキ丼」味噌汁付き。
十勝若牛の特製味噌味、鶏卵のふわふわスクランブルが売り文句の通りとても美味しかった。

豊似岳(1105m)〈えりも町〉

2016年07月09日 | 登山・旅行

〈豊似岳山頂から見下ろす襟裳岬〉

 日高山脈最南端の一等三角点の山で、襟裳岬の展望台でもある。登山道は標高1000mにある、かっての進駐軍の無線基地跡まで。あとは、三枚岳と呼ばれる1012ピーク~1088ピーク~豊似岳のアップダウンを繰り返す稜線歩きは、鹿道も兼ねる微かな踏み跡か藪こぎのハードなルートである。

 しかし、こんな山に05年にも登っている。そのときは、1088ピークから東尾根上にある観音岳を越えて、沼見峠からハート型の湖で有名になった豊似湖を眺めて、猿留山道を下って周回している。今回は、豊似岳往復だけだが、「山楽紀行」の連載記事の可能性を探ることが目的の再訪だった。

 しかし、11年間の間に、三枚岳までの道も非常に不明瞭になっていて、その先の踏み跡も藪に埋もれ、前回の豊似岳のコルから先の刈り払い道も不明瞭になっていた。加齢による衰えもあるが、登りで前回より1時間も多い3時間15分も掛かった。これでは、マニアックな人にしかお勧めはできない。


 登山口へ向かう牧場から豊似岳(奥の稜線の右手のチラッと見えている小さなピーク)を望む。
 牧場のゲートの鍵を借りたが、閉鎖はされてたが、錠は掛かっていなかった。


 まったく踏み跡が分からない笹原を登る。前回ははっきりしていた。


 三枚岳手前の1000m地点にあった進駐軍の無線基地まで繋がっていたであろう当時の電柱。


 800m付近からダケカンバ林の中ジグザグ道が続く。


1000m地点の発動機の残骸だけが残っている遺構


そのすぐ上にある屋根の部分だけの建物の残骸。前回は2階建てで残っていたはず?


その先の微かな踏み跡を辿る。三枚岳の?1012ピークから端正な1088ピークを見上げる。この先も微かな踏み跡と軽い藪こぎで、1088ピークに立った。

 そこから、下って登り返す豊似岳までは、まったくの藪こぎとなる。前回はコルまでは、強烈な藪だったが、今回は、目を凝らして見ると、人が歩いたような感じのところがあり、足下も心なしかしっかりして、上手くハイマツを避けるように続いていた。


藪こぎの最中にハクサンシャクナゲの花に癒される。


 登り返しに掛かる地点の岩の上から豊似岳を眺める。前回は、なぜかこの部分に明瞭な刈り分け道が見えた。今回は、ただの藪にしか見いないが、歩いてみたらその痕跡があり歩きやすかった。


 前回より1時間も多い3時間15分で、2回目の頂上。一等三角点と杭だけだが、広いままだった。


 あいにく日高山脈主稜線には雲が懸かり始め、アポイ岳も山頂部が雲に隠れていた。


越えてきた1088ピークと登ってきた尾根を振り返る。帰りのコースでもある。20分ほど休んで下山開始。

 1000m地点までは、顕著な尾根なのでそれに沿った踏み跡を探して歩けば良いが、1000m地点から下の古い道は、不明瞭なところもあり、GPS頼みのところもあった。このあとに登る人のために、あちこちにテープを付けてきた。前回の登りより遅い2時間40分で、登山口到着。

 下山後、役場に鍵を返して、更別温泉まで走った。明日は、雨予報なので休息日の予定。このあと、中札内道の駅まで移動。

十勝幌尻岳(1846m)〈帯広市・中札内村〉

2016年07月08日 | 登山・旅行

〈山頂にて~左奥はカムイエクウチカウシ山を中心とした日高山脈主稜線の山並み〉

 今日は、十勝側の「日高山脈の展望台」と言われる3回目の十勝幌尻岳へ。最初は94年の秋で2回目は12年の4月の雪山登山である。夏の写真撮りが今回の目的だったが、見事に天気に恵まれた。

 中札内道の駅で朝を迎えたが、濃いガスに覆われていた。しかし、天気予報は晴れなので時間が経つと晴れるだろうと登山口を目指した。すでにスタートしている人の車は、昨日チロロ岳の登山口に停まっていた車と同じで、ボンネットの上に沢靴を干してある。入山届けを見たら、やはり大阪の方だった。

 7:30スタート。こちらのすぐ後に札幌ナンバーの車2台、5人がスタートしたようだ。


初めの1時間はオビリネップ川沿いの整備された道を登っていく。


950mから1750m付近の稜線までは、物凄い急な直登尾根の登りが続く。めったに使わないトレッキングポールで4輪駆動モードでどんどん高度を稼ぐ。夏道は、小さいながらもジグザグになっているところもある。カンジキで雪斜面の直登を経験しているので気分的に楽だった。


1700m付近から十勝平野が広がった。


稜線上に乗り、5分ほどしたらようやく頂上が見えてきた。


10:30、ちょうど3時間で、大阪の60代と思われる男性に迎えられて3回目の頂上到着。
昨日同様のスカッ晴れで、日高山脈が端から端まで(画像は最高峰の幌尻岳を中心とした山並み)、十勝平野の広がりとその奥に十勝山脈~表大雪~東大雪、阿寒の山々まで、これ以上はないた思われる眺望が広がる。


カムイエクウチカウシ山を中心としたズーム

大阪の男性は、「山に残した足跡」というホームページを開設していて、拙サイトも見たことがあるという。やはり日本三百名山を踏破し、今は、日本標高順300山踏破を狙っているとのこと。昨日のチロロ岳も今日のこの山もそのためだという。1839峰がギリギリ300番目だとか。すなわちそれ以上の山が対象になるらしい。 

なかなか良い思いつきだと思う。自分も道外の山へ登るときに、それを真似てみようと思った。 

風もなく、虫もいない、下山が嫌になるほど快適な山頂だ。いろいろ山談義や山座同定を楽しみ、1時間ほどのんびりする。

11:30、彼より10分ほど遅れて下山開始。
それにしても花のない山だ。下山開始して見つけたわずかな花々

昨日もたくさん目にしたエゾイソツツジ

ゴゼンタチハナ

まだ蕾のエゾツツジ
これらのほかに、ウラジロナナカマドとウコンウツギも咲いていた。

下山して5分ほどしたら、自分のすぐ後にスタートした札幌の?グループが間を置いてそれぞれのペースで登ってきた。

それにしても大阪のKoさんは速い。追い付いたのが、沢沿いの道になって休んでいたときだった。さすがの経験者だ。

ちょうど2時間で登山口到着。すぐに下りてきたKoさんにご挨拶して、まずは、更別温泉へ。その後、明日の豊似岳に備えて、育成牧場のゲートの鍵を借りるために、えりも町役場まで走った。

えりも漁港そばの公園のトイレの横に落ち着いて、このブログを打ち終えた。これから近くの食堂で夕食の予定。

ペンケヌーシ山(1750m)〈日高町〉

2016年07月07日 | 登山・旅行

 山頂への登り

 当初はむかわ町(旧穂別町)の坊主山に登るつもりで樹海ロードを走った。しかし、ガスが低いようだ。事前メールで、江別の哲さんが『夏山ガイド』の取材で北日高岳かペンケヌーシ山に入る予定なことを思い出した。電話をしたら、同じ方向に向かっているとのこと。穂高トンネルを抜けたら、ガスがなく、青空が広がっていた。

 日高道の駅で待ち合わせ、天気が良いので、ペンケヌーシ山へ登ることにした。

 こちらの車でパンケヌーシ林道を走る。標識に導かれて登山口へ到着。国道の入り口から19kmだった。この山は、95年と04年の2回登っているので、これで3回目だ。この時期、花の多い山なので楽しみだたった。稜線に出るまで簡単な沢登りなので、自分は、前回と同じく沢靴で、哲さんは登山靴で出発。


 古い林道跡をたどると、5分ほどで迫力のある滝が見えてくる。

 それを左に見て、林道跡をたどり、六の沢を渡渉する。その先が沢ルートと迂回ルートの分岐である。沢ルートを登り、帰りに迂回ルートを歩くことにした。


 急な沢や踏み跡をたどって、どんどん高度を稼ぐ


沢ぞいにはミヤマハンショウヅルがたくさん


 源頭近くなると雪渓が現れる


雪田跡にたくさん咲いていたケエゾスミレ


日高山脈では、この山でしか見られないコマクサとご対面。


エゾツカザクラノ群生。このほかに、ショウジョウバカマ、ミヤマオミナエシ、ミヤマダイコンソウ、イワヒゲ、キバナシャクナゲなどが咲いていた。


ペンケヌーシ西峰(1735m)をバックに山頂を目指す。


最後は丈の低いハイマツを足で掻き分けながら、12年ぶり3回目の頂上に到着。山頂標識がなくなって杭だけが立っていた。 
バックはチロロ岳、幌尻岳、ピパイロ岳、1967峰など。その左奥に札内岳や十勝幌尻岳など。

 ほとんど風もなく、暖かいので、見える限りの山座同定をしながら、1時間も寛ぐ。


まだ雪の残る表大雪の山々


 左から夕張市岳、夕張マッターホーン、芦別岳、そのずっと奥には微かに羊蹄山。このほかにも、東大雪や阿寒の山も見えていた。

最高の天候に恵まれ、360度の大展望と期待通りの花にも会えて大満足だった。

帰りは、1330m付近から林道跡の迂回ルートを下った。

哲さんの取材と写真撮りに合わせてゆっくり登り下りしたので、意外に時間が掛かった。
8:30スタート、登り2時間30分、山頂休憩1時間、下り2間20分。14:20ゴール。
ちなみに、12年前の記録を見たら、向かい側のルベシベ山へ登った後の1日2山だったのに、1時間20分で登り、1時間30分で下っている。どんな歩き方をしていたのだろう?

帰宅する哲さんと日高道の駅で別れて、日高沙流川温泉へ。

大感激の組見本(レイアウト案)

2016年07月06日 | 登山・旅行

 今日は午後から札幌で会議があったので、午前中に出版をお願いしている共同文化社に寄った。

 こちらから送ったいくつかの山の原稿と画像のデータをもとにした組見本ができたとのことで、それを見せていただいて今後の打ち合わせをしたいとのことだった。

 それを見せられて、正直言って、「さすがプロ!と感激した。こちらで考えていた「楽しく読んでもらいたい」ことをはるかに超える素晴らしいページ構成に驚いた。

 縦書きと横書きの両方を作製してくれていた。横書きの方が圧倒的に親しみやすいし、楽しさが伝わってくる。向こうでも横書きかお勧めだという。意見が一致した。

 実は担当者がこちらの方で送ったレイアウト案を編集担当者に見せないで、「出来るだけ楽しい感じになるように、自分なりに工夫してみて」とお願いしたそうだ。それが良かったようだ。


 基本的には 見開き2ページがメインなんだけど、「変化を持たせるためにも4ページ構成ものがあっても良いでしょう」とのことで、下記のようなページも作っていただいた。


 これにも感激。思わず「これでいきましよう」とお願いした。

○札幌一安い飲み屋?
 
 午後からの同じ会議に出席していた、お互いにお互いのブログの愛読者である「田舎おじさん」と飲む約束をしていた。札幌駅前付近の4時からやっている店に案内された。凄い店があるもんだ。飲み放題2200円だけで、食べ切ることができないほどの10品以上の料理が出てきてビックリの店だった。

 今度札幌出張で札幌で飲むときはこの店だと思った。画像がないので、イメージがわかないと思うけど、お店の名前は「ボレール&糧とく」。住所は、北3条西2丁目さっけんビル地下1階。

喜茂別岳(1077m)&札幌岳(1293m)

2016年07月05日 | 日常生活・つぶやき

〈喜茂別岳頂上から尻別岳と羊蹄山を望む〉

 喜茂別岳は、スキーで2回と夏道の喜茂別コースから1回登っているが、今回の中山峠NTTコースは初めてである。

 中山峠の開発局のトイレ駐車場で、スカッパレの朝を迎える。初めは峠から歩くつもりだったが、NTTの管理道路は被さっている笹が車を擦るが、気にしないで入っていった。3.5km先の電波塔まで入ることができた。

 山頂まで4165mの歩道は笹とフキで覆われている。朝露対策でスパイク長靴と上下の雨具を着込み、ゴム手袋を着けた。


 4:30、朝日に輝く電波塔を見上げて出発。


 歩道は、藪が濃いところとそうでないところもあるが、概ねこんな感じで、雨具を着ても中まで濡れた。両側の背丈より高いネマガリダケで展望のない平坦な道を黙々と進む。

 楽しみは、以外に多かった花々

ベニバナイチヤクソウ


背丈が20cm以上もあり、花も2cmほどのおおきなオオタチツボスミレ。


 一ヶ所だけだが、シナノシンバイの群生があった。


ノビネチドリ。このほかにハクサンチドリもたくさん。


1時間少しあるいたら、山頂部が見えてきた。

 5:50、1時間20分で、三角点のある山頂に到着。最高地点はもう少し先だか、藪の中で夏は無理。冬にスキーで踏んでいる。


後ろの山は、左から中岳~並河岳~無意根山


ホロホロ山~徳舜瞥岳~オロフレ山
南の方には、駒ヶ岳や下北半島まで見えていた。

 20分ほど休んで下山開始。帰りは、丁度1時間だった。6:10にゴールして、6:25に車で中山峠へ出た。車で入れたので予定より早かったのと、天気が良かったので、迷沢山の予定を変更して、札幌岳へ。

○札幌岳
 この山は、5月に2回、そのうち1回は空沼岳まで縦走している。冬も1回スキーで登っている。今回は、季節を変えて登ることと山頂からの眺望の写真が欲しかった。

 8:00、相前後して、6人ほどがスタートした。


歩き始めてまもなくしてめにした、イチヤクソウ。喜茂別岳ではベニバナイチヤクソウがたくさんあった。


清らかな冷水川ぞいに登山道が続く。


  9:15、冷水小屋到着。10分ほど休むが、蚊が煩くてゆっくりしていられない。
 ここが、時間的に中間地点なので、頂上到着を10:30と見込む。この小屋の先から1100mほどまで続く急な尾根がこのコースの核心部だ。


 急な尾根を登りきると平坦なダケカンバ林の中の歩きになるが、この先はぬかるみが続き、スタスタ歩くことはできない。


ゴゼンタチバナ


 予定通りの10:30、一等三角点の頂上到着。


 しかし、周りはガスに覆われて、見えるのは、4時間ほど前までいた喜茂別岳~中岳~並河岳方面だけ。

 札幌市街地も空沼岳も羊蹄山も見えなかった。自分は、早朝にすべての眺望を目にしているが、好天に誘われてこの山へ来た人たちが気の毒だった。

 ガスが晴れるのを期待して、45分ほど待ってみたが、諦めて下山開始。2時間的05分で、13:20登山口到着。トータルで30人以上に会った。札幌の山は、平日でもたくさんの人が登ってくる。中でも山ガールが非常に多かった。

 小金湯温泉まつの湯で、湯上がりに生ビールを飲み、のんびりとブログを打つ。今晩は豊滝除雪センターで車中泊予定。

八剣山(498m)〈札幌市〉

2016年07月04日 | 登山・旅行
 
 昨夜20:301頃に眠りに就いたのに、夜中に1度トイレに起きたが、朝目を覚ましたら7:30だった。実に11時間寝たことになる。ビックリ!

 しかし、外は霧雨が降っている。山は諦めて、のんびりTVを見て、軽い朝食を摂り、寝転んで本を読んでいる内にまた寝てしまったようだ。目が覚めたら10:30。高い山にはガスが絡んでいるが、青空が広がっていた。

  時間の掛かる山は無理なので、すぐ裏の八剣山に登ることにした。ギザギザの刃のような岩を連ねたこの山は、95年と08年の2回登っている。いずれも、5月上旬の春の花のころだった。

 11:20にスタートし、今回も南口コースから西口コースへ縦走し、果樹園の中を抜けて、八剣山トンネルを潜って周回し、あっけない13:20ゴール。頂上までは、40分だった。


 登山口から続く岩尾根を登っていくと、頂上付近の下の尖った岩壁が見える。


 裏側へ回り、岩崖の下を巻いて進む。


この急な岩尾根を登ると頂上だ。


 来る度に標識が変わっている頂上。
なんと言ってもこの山の魅力は500mもない山に似合わない高度感と眺望である。


国道230号線側の眺望


八剣山果樹園側の眺望


藤野市街地と左奥の札幌市街地


唯一目についた花らしい花のカワラマツバ
 時間があるのでのんびりしたいが、周りが足元から垂直に着れ落ちているので、尻がむずむずして落ち着かない。


西口コースは、岩場がなくしっとりとした樹林帯の中を下る。ドロノキの大木も。


西口コースから林道に出る地点から振り返ると、ウルトラマンの頭のような一番西端の岩が見える。


戻る途中の八剣山ワイナリーとその上の八剣山

 下山後、定山渓奥の豊羽鉱山への道へ行き、 定山渓天狗岳の兜のような山頂部をカメラに収めた。時間があるので、850円と少し高いが定山渓温泉湯の花でのんびり過ごしている。

 このあと、ここで夕食も食べて、明日の喜茂別岳に備えて、中山峠道の駅まで走る予定。明日は天気が良さそうなので、迷沢山と2山の計画だが…?

 このブログをアップして、温泉の大広間で寝転んでいたら、お会いしたことのないご婦人から「もしかしたら…」とご挨拶をいただいた。癌繋がりの山好きということで、いつもこのブログを見て下さり、コメントを下さるぴ~ちゃんさんだった。

 藤野に住んでいるので、このブログを見て、まだいるかもしれないと、わざわざ車を走らせてきたそうだ…感激!

春香山(907m)〈小樽市〉

2016年07月03日 | 登山・旅行

(800m付近から見えた石狩湾と札幌方向のすっきりしない眺め)

 4日後の7/6にも札幌での別な会議出張なので、それまで札幌周辺でウロウロするつもりだ。

 今日の天気予報から山は諦めていた。しかし、札幌市街地には青空が広がって、手稲山が見えてきた。昨夜の会場のホテルを出て、同じ方向の春香山に向かった。この山は2回登っているが、いずれも5月上旬で、上の方は雪山だった。銀嶺荘の上は雪の斜面をまっすぐ登っていて登山道は歩いていないのと、山頂からの展望の写真が欲しかった。向かう途中からも山がきれいに見えていた。

 10:25、桂岡コース登山口をスタート。10年ぶりだが、途中から林道を一部歩くことは知っていた。だが、その林道がやたらと長い。変だなと思いながらGPSで確認すると合っている。しかし、10年前は土場跡までもほとんど登山道を歩いたず。


 帰りに分かったことだが、この右へ入る分岐を見落とした結果で、GPSの登山道はその林道が地図上に記載されていたのだった。


 悶々としながら登っていくと、林道が反対側へカーブする地点の左側に「土場跡はこちらへ」との標識がある。しかし、その方向は藪こぎの痕跡のみ。確かに人の通った痕跡はあるが、登山道ではない。
 20m位の藪こぎで、下から続いている本来の登山道に合流。ようやくどこかで分岐を見落としたことに気付いた。


 11:35、はっきりと記憶のある土場跡に到着。ここがほぼ中間地点だが、時間を見てもそんなには遠回りではなかったようだ。


 やがて、定山渓側からのコースと合流する銭函峠に到着。


 その先からも山頂は見えていた。しかし、上に青空はなくなっていた。


 さらに15分ほどで、銀嶺荘に到着。前回の2回はここから先は、雪の斜面だったので登山道は歩いていない。とても新鮮な感じ。

 しかし、この辺りから山頂方向にガスが広がってくるのが気になった。


 唯一出会った二人連れ。山頂からの眺望を聞いたら、「すごくきれいに見えました」とのこと。

 初めて歩く新鮮な急な登山道を登っていくと、ときどき札幌方向の眺望はあるが、850mくらいでガスの中に入っていく。


 12:40、2時間15分で誰もいない、ガスで眺望もない3度目の頂上に到着。山頂からの眺望の写真も撮れない。

 休んでいる内に三角点がないことに気付いた。GPSを見たら、トイレ道と思った微かに続く薮中の踏み跡の先らしい。藪をこいで進んでみた。しかし、途中で大木の倒木に遮られ、その先がはっきりしないので、億劫になり戻ってしまった。もう少しなのに根性がなくなったものだ。
 下山後調べたら、2等三角点で点名は小樽内とのこと。

 25分ほど待ってみたが、晴れそうにもない。諦めて下山開始。標高にして 50mほどくだっら、ガスから抜けて、ぼやっと札幌方向の眺望が広がってきた。

 あとは、正規の登山道を下り、見落とした分岐と標識を確認して、1時間55分で登山口に到着。

 明日は、天気が良ければ喜茂別岳の初めて歩く中山峠からのNTTコースの予定なので、朝里川温泉のかんぼの宿宿の温泉に入って、定山渓へ抜けた。しかし、その周辺の山は濃いガスの中で、ずっと霧雨が降っていた。

 予報によると、明日の喜茂別岳はガスの中のようだ。とりあえず豊滝除雪センターまで走って、ひさしぶりの車中泊態勢に入った。

第29回北海道スキー指導者協会の集い・2016札幌大会

2016年07月02日 | スキー・クロカン

 例年7月第1土曜日は、副会長を仰せつかっている北海道スキー指導者協会の集いが、各地区加盟団体持ち回りで開催されている。今回は、自衛隊スキー連盟が主管で、札幌のホテルライフォートを会場に開催。

 朝6時に、札幌での遊びと劇団四季の観劇をして夜行バスで帰るという妻を乗せて出た。

 午前中に事前打ち合わせを終えて、14:00からの開会だが、今日のメインは、札幌のフランス歯科医院院長佐々木ミッシェル氏の「咬み合わせって何だ?」という演題の講演だった。


 自分の役割は、この講演の謝辞だった。我々スキー指導者に対してどんな話をされるのか、興味津々だった。しかし、「日本顎咬合学会の次代を担う10名の若き歯科医師」に選ばれているだけの貴重な内容の講演だった。しかも、本人が小樽生まれで5歳からスキーをしていて、若い頃に1級を取り、今はご子息がJr技術選で全国の大会で活躍しているだけに、最後は、スポーツに関わる話で締め括った。

 咬み合わせは、運動器として、身体のいろいろな機能と結び付いていることを知った。専門的な解説からいろいろ貴重な内容の話だったが、ストレス社会と高齢者社会の中で、これから益々の重要な課題になるらしい。昔からよい意味で言われてきた「歯を食いしばる」とか「しっかり咬みしめる」は、弊害の方が多いとのこと。これからは、「力まないで生きていく」ことが大切だが、そのためにも「バランス良く均等に力まないで咬む」ことが肝要とのことだった。そんな内容を含めて謝辞を述べさせていただいた。




 夜は、全道各地からの参加者の交流がメインの楽しみな懇親会。余興として、札幌自衛隊のヒーローズというバンドの演奏と歌があった。懐かしいGSの楽曲が多く、我々年代は楽しく聞くことができた。


抽選で当たった自衛隊色のザック