生活

とりとめもなく

尾道三部作

2010年09月27日 22時33分27秒 | Weblog
今日はお休みだが観たい映画があるので頑張って早起きをして満員電車に乗り高田馬場へ。
いま早稲田松竹で大林宣彦監督の尾道三部作の三本立て上映をしてるのです!1本めが始まるのが10時20分、そして三本め終了が16時20分という長丁場だが、これを逃してはいけない気がして行ってきた。
まず1本めは「さびしんぼう」で、ヒロインは富田靖子さんなのだが、どちらかというと主役は尾美としのりであった。カメラの望遠レンズを通して出会ったとなりの女子校の美少女・百合子さん(富田さんです)に対する恋心やら憧れやら手の届かないモヤモヤした感じと、突然現れたヘンテコな女の子さびしんぼうと、お母さんや友達やらを巻き込んだなんやかんやに明け暮れる話だった(すいませんまったくわからないと思いますが)。
私は富田靖子さんについてなんとも感じたことがないのだが(可愛いとか綺麗とか素敵とか、まったく思ったことがない。かといってべつに嫌いでもない)この作品では非常に可愛いなーと思った。
二本めは「転校生」。「おれがあいつであいつがおれで」という物語が原作で、斉藤一美と斉藤一夫という中学生の男女が神社の階段からゴロンゴロンと一緒に落ちて人格が入れ替わってしまうという話。映画を観たことなくてもこの部分は知ってる人多いんじゃないでしょうか(同じ原作で20年ちかく前に観月ありささんといしだ壱成くんでドラマ化された「放課後」が私は大好きだった)。
主演は小林聡美さんと尾美としのりさんです。ふたりともホントに素晴らしく良くて、とくに小林聡美さん(当時16〜7歳)の男子中学生の演技はエネルギッシュでホントに良かった〜! 一美のお兄ちゃんの役でしょこたんのお父さん(中川勝彦)がちょっと出ていた。
小林聡美さんは今も独特の感じで女優さんとして活躍されてるが、なんか、この先彼女を見たら、「転校生」での若いヌードを思い出して変な気持になりそうだ・・・いや、きっとなる。
最後の1本は「時をかける少女」、言わずもがな原田知世さんの主演作でまた尾美としのりが出ている。この作品は何度も何度も映像化されてるよね・・・私けっこう好きです。筒井先生の原作も読んだし、中本奈奈さんというひとが主演した映画(いわゆる角川春樹版「時をかける少女」)も観にいったし、内田有紀ちゃんが主演したドラマ版(フジテレビのぼくたちのドラマシリーズというやつのひとつ、妹役が安室奈美恵ちゃんだった気がする)も好きだったし、細田監督のアニメ版も好きだ。仲里依紗さんのは観たことない。
でもこの、原田知世さんの時かけなんですが、期待してたほどそんなに・・・って感じだった。だって「転校生」の小林聡美さんがすげー良くてそっちに夢中になっちゃったのと、いろんなバージョンのを見過ぎて話の展開が読めちゃうのと、もう3本目だから集中力が切れちゃったというのもある・・・。
でも、私ちいさいころ原田知世さんの良さがまったくわかんなかったんだけど、大人になってわかった。そしてこの映画でいちばん良いのは健康的なエロスただよう根岸季衣ではないかと。
「時をかける少女」(とーきーをーかーけーるー少女ーあーいーはーかーがーやーく舟ー・・・って歌)を歌うエンディングロールもなんだかヘンテコで良い。ジャッキー・チェン的な。YOUTUBEで聴けます→時をかける少女 原田知世
この尾道三部作すべてに出ていて、そしてすごく良いのは尾美としのりなのだ。それなのに。それなのに。富田靖子さん、小林聡美さん、原田知世さん、あれから20年以上過ぎてなお女優としてそれぞれの地位を確立している彼女たちにたいして現代における尾美としのりの微妙さはいったいなんだ。やっぱり顔がアレだからか・・・
コメント (2)
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