生活

とりとめもなく

64

2015年07月06日 18時06分39秒 | 読書
最近まで読んでた本

横山秀夫「64(ロクヨン)」
これすごいよ!
前から読んでみたいと思ってたんだけど、単行本が分厚すぎて読み終わる頃には腱鞘炎になってしまう!と思って躊躇してたら、上下に分かれて文庫化された。
時を同じくしてNHKでドラマ化されたんだけどまだ観てない。キャストがシブくていいなーと思って気になってたんだけど、やっぱ小説のほうから読みたかったんだよねー
D県警シリーズです。
最初のうちは本筋とは関係ないような話ばっかり進むからとっつきにくくて読むのに時間がかかっちゃうんだけど、霧が晴れて行くようにぱーーーーっと見えるようになるんだよね、だから下巻は猛スピードで読めた。とにかく先に進みたくて、でも内容が複雑で、面白すぎて頭が痛くなった。それもそのはず、横山秀夫が命を削って書いたような感じです、以下Wikipediaより引用↓

2冊目の短編集『動機』(2000年刊行)を書き終えた後、長編を書こうと書き下ろしの予定で150枚ほど書き始めていたが、他の出版社から連載や短編のオファーが殺到し、必死でこなしていた時に心筋梗塞で倒れた。療養もそこそこに『別册文藝春秋』で連載を始めたが、思うようにストーリーが進まず、ボタンを掛け違ったような違和感があり、「いつか必ず完成させる」と心に誓い、連載を途中でやめてしまった。『震度0』刊行後の2005年、『64』に再び着手できるようになり、手直しを加えた上で2009年に出版されることが決定するが、ただ書き終えただけの作品でしかなく、このままでは読者からお金を貰える作品たりえないと思い、出版を中止するという苦渋の決断をした。担当編集者は絶句していたという。再び『64』の改稿作業に入ったが、今度は突然、記憶障害に襲われ、前日に書いた原稿の内容が思い出せなかったり、主人公の名前さえ思い出せなくなってしまった。廃業という文字を頭に浮かべながら、どうしたらよいか分からず、庭仕事をし、いいアイディアや文章が思い浮かぶと書斎に駆け戻り、1、2行書き、また庭へ戻るという繰り返しだった。次第に筆が進むようになり、小手先の手直しをやめて全面改稿を重ねた。

ということなんですが…闘病の傍ら書いたなんて信じられますう?
昭和最後の、7日間だけの年、昭和64年に起きた誘拐殺人事件を軸に、警察内部の対立や警察庁長官の視察にともなう刑事部・警務部それぞれの思惑や、家庭の問題をかかえつつもマスコミと警察との板挟みになり日々奔走する広報官三上(主人公です)の目と脳をとおし「ロクヨン」という符牒で呼ばれる事件当時いったい何が起きていたのか、そしていま何が起きているのかというのが細かーく細かーく描かれているのです。
面白いよー
ほんとに面白かったー
三上自身の内面と対話でほとんど話が流れていくし、二渡の人物像なんて「陰の季節」読まないとわかんないだろうし、ドラマ化はなかなか難しいんじゃないんですかーと思いますが、どうなんでしょう。脚本家が大変そうだ…
なんとかしてドラマのほうも観なきゃ。
コメント
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