ポチの女房

専業主婦のつぶやき

光る君へ 第44回 望月の夜

2024-11-23 21:18:09 | ドラマ
題名からして、あの有名な道長の句が登場すると思います。

長和四(1015)年
道長の意を受けた源俊賢と藤原公任が、帝に譲位を迫ります。 
帝は、対抗措置として、皇女・禔子内親王を頼通の妻にと、言い出します。
頼通は、前回で描かれたように、隆子一筋。
とはいえ、いずれは、妾を持つことになるのでしょう。跡継ぎは、必要ですから。

彰子は、土御門に移っていました。
「かつての私のようで、気の毒だ。」「父上も、おなごの心をお考えになったことは、あるのか。」「この婚儀は、誰も幸せにせぬと断るがよい。」
なかなか、帝の申し出を断ることは、難しいと思いますが。
すっかり風格が出てきた彰子です。

道長は、妍子のところへ。
「父上は禎子が生まれた時、皇子ではないのかと、いたく気を落とされたと聞きました」と痛いところをつく妍子。

道長は、頼通に、「病になれ、それしかない。」
一方の帝は、敦明親王を東宮にするという条件で譲位すると。
長和五(1016)年 後一条天皇の即位式。
道長は、後一条天皇の摂政。

「我が家から帝が出るなんて」ある夜、穆子は娘の倫子に、一族から帝が出たことを喜んでいます。
「道長様は大当たりだったわ」
穆子、何歳なのでしょう。ひ孫が生まれるまで生きているというのは、相当長寿ですね。そういえば、倫子も長生きだったとか。長寿家系でしょうか。

為時が、出家すると言い出します。
在宅出家のようです。
賢子が言うように、何も変わらないように思いますが。

後一条天皇の御代になりました。
道長の言うとおりに答える後一条天皇。
そりゃそうです。
道長は、公任から、「左大臣をやめろ。」と言われます。

道長がまひろのところへ。
「摂政と左大臣を辞そうと思う。」「摂政まで上っても、俺がやっておっては、世の中は、何も変わらぬ。」
「頼通様に、あなたの想いは、伝わっておりますの?」「たった一つの物語でさえ、書き手の想うことは、伝わりにくいのですから、仕方ありません。」
意味深な会話ですね。
まひろは、政のことをどれだけ理解しているのでしょうか。
道長に頂点にいて欲しいと常に願っているのでしょうか。
そこへ、倫子がきます。
「籐式部が、男であれば、あなたの片腕になりましたでしょうに。」不適な微笑み。
倫子がまひろに頼んだのは、「殿のことを書いてくださらないかしら。」

寛仁元(1017)年
頼通が後一条天皇の摂政となりました。
頼通の摂政就任を土御門で祝っています。
威子が「兄上のお役に立ちたい。」というと、頼通は、「入内してくれまいか。」
威子は、「嫌でございます。」理由は、帝との年齢差。帝より9歳年上。
嬉子が、「私が入内します。」と言いますが、「嬉子には嬉子の役目がある。」
いつの間にか、頼通も、道長化しています。
よく考えると叔母と甥との結婚って、現代では法律違反になります。近親婚が当時、よく続いたものだと思います。
嫌がっていた威子、結局入内するのですね。
家系図を振り返っていませんが、二人の間に子供が生まれるのでしょうか。

三条天皇危篤。
臨終の場にいるのは、娍子と敦明親王のみ。
前帝にしては、少なすぎませんか。
42歳で世を去ります。
凄く悲しい人生だったように思います。
敦明親王は東宮を降り、敦良親王が東宮。
こうなることは、道長にとっては、予定通りだったのでしょう。

一年後
彰子は太皇太后。妍子は皇太后。威子は中宮。
三つの后を道長の娘・三人が占めます。
これも、倫子が健康で、多くの子どもたちを生んでくれたおかげでしょう。
威子が中宮となったことを祝う宴が土御門にて開催。
妍子は「父上と兄上以外、めでたいと思っておる者はいない」とまで言い切りました。的を射る発言だと思います。
男性のために、女性が犠牲になるという時代です。
道長は、あの有名な歌を詠みます。
歴史の時間に必ず出てくる歌です。
藤原家全盛時代を表す歌です。
ただ、平家ではありませんが、「盛者必衰の理をあらはす」ですね。
ドラマで、どこまで描くのか不明です。藤原家全盛のままで、終わるのか、それとも。

光る君へ 第43回(11/10) 輝きののちに

2024-11-19 22:27:10 | ドラマ
長和三(1014)年
三条天皇と妍子との間に禎子内親王が生まれました。
道長の思い通りにはいきません。
というか、三条天皇のお渡りがあったのですね。そこが意外。

道長は、帝に、国家安寧のため、譲位を迫ります。
まひろは、光る君亡きあとの物語を書いています。

帝は、紙を逆さまにして、読もうとしています。
「左大臣の良きようにいたせ。」と投げやり。

道長は、いつもの面々を集め、帝は目が見えず、耳も聞こえぬことを話します。
「御譲位を願いたてまつる。」
行成以外は、同意。行成の表情が気がかり。
行成は、道長に、「太宰府にまいりたいと存じます。」
もはや、道長に異を唱えても、聞き入れられないと感じたのではないでしょうか。

敦康親王は、妻をめとります。
彰子と敦康親王の笑顔が、良かったです。
道長が心配するような関係ではなかったと思います。

三条天皇は、実資の息子・資平を蔵人頭にしたいと道長に言いますが、反対されます。
怒って立ち上がろうとして転んでしまう帝。
道長は、「ご譲位くださいませ。」「譲位はせぬ。」
三条天皇が気の毒になってきました。
精神的にも追い詰められていますよね。それが、道長の作戦なのかもしれませんが。

東宮である敦成親王が、偏つぎ遊びをしています。
そこへ、道長やってきて、敦成親王に年を聞きます。
「7つ。」
先帝が即位なさった年だという道長。なんか嫌な人になりましたね。
7歳で帝とか、実権を握りたいだけでしょう。

皇太后がまひろに尋ねます。
「政とは、それほど酷にならねばならぬものであろうか。」
まひろは、「人の上にたつものは、限りなく辛くさみしいと思いますが。」
「たったひとりで、何もかも奪いたいと思われないのではないか。」
まひろは、あくまで、道長の味方ですね。
皇太后は、「籐式部は、父上びいきであるのう。」
すっかり、変わられた皇太后。
皇太后が政に携わることができたら、きっとよりよき世の中になったように思います。

実資と道長の会話。
「幼い東宮を即位させ、政を思うがままになされようとしておることは、誰の目にも明らか。」
「思いのままの政をしたことはない。」
「左大臣様の政とは何でございますか。」
「民が幸せな世をつくることだ。」
「 朝廷の仕事は何か起きた時、まっとうな判断ができるように、構えておくことでございます。」「帝のご譲位は、今少しお待ちくださいませ。」
道長の言うことより、実資の方が、正しいことを言っているように思えます。
実資を演じているロバート秋山さん、なかなかどうして、ぴったり役にはまってきています。

倫子が孫を抱いています。
藤原教通の子供です。頼通には、子供がいないようです。
頼通は、妻・隆姫だけを愛しているようで、当時としては、珍しいと思います。
その後、倫子が大胆発言。「私は、殿に愛されていない。」
すべてお見通しというところでしょうか。「たまには、私の方をご覧くださいませ。」

越後守だった為時が、3年ぶりに都へ戻ってきました。
双寿丸が、やってきます。
為時は、双寿丸の出現に驚きます。
為時も長寿だったのですね。孫が、こんなに大きくなって。

隆家は、木の枝が目に刺さって養生しています。
大宰府に宋人の眼科医がいるらしいと聞き、大宰府へ行きたいと申し出ます。
11月臨時の除目で、隆家が、大宰府に行くことになります。
ということで、行成は、都にということになります。
道長としては、行成に、そばにいて欲しかったのでしょう。
望みを叶えてあげないのは、何なのでしょう。
隆家の申し出が、渡りに船みたいでした。

双寿丸、大宰府へ行くと。
賢子が、一緒に行くと言いますが、断られます。
賢子が、まひろに、「母上は、ふられたことある?」「あるわよ。泣きたければ、私の胸で泣きなさい。」
すっかり母娘の関係は、修復しましたね。

ライオンの隠れ家 第1話~第6話

2024-11-17 22:20:40 | ドラマ
『宙わたる教室』同様、感動しているドラマです。
比べると、『宙わたる教室』ほど、毎回涙はしないのですが。
とにかく、ライオン役の佐藤大空くんが、かわいいです。
最初、女の子?と思ってしまいました。
若干5歳であの演技、凄くないですか。
『家族募集します』にも出ていたらしいのですが、どの役だったのでしょう?

市役所で働く小森洸人と自閉スペクトラム症の美路人の二人暮らしのところへ、突然現れたライオンと称する男の子、三人の生活。
なぜライオンと名乗るのか、なぜ小森兄弟のところへ、やってきたのか。
最初に出た場面、オノマチさんが、息子の首を絞めようとするシーン。
妻子が行方不明になって困っている向井さん。
雑誌記者の涼子様ではなく、桜井ユキさん。
怪しい岡山天音さん。
と、いう具合に、謎が謎をよび、興味深く見始めました。
謎解きは、あえて書きませんが、三人暮らしを描くだけでも、面白いと思いましたが、深い謎が、少しずつとかれていくのは、心地よいです。
どうか、最後は、三人が幸せになりますように。

宙わたる教室 第1話~第6話

2024-11-17 17:27:30 | ドラマ
リアルタイムでは観ていませんが、NHKオンデマンドで視聴しています。
現段階で、全10話のうち、第6話まで放送済み。
早く感想を書きたかったのですが、遅れてしまいました。
実は、観ようと思って、第1話をブルーレイに録画したのですが、ちらっと見た映像が暗そうで、観ないまま消してしまいました。
家族にすすめられて、みはじめました。
みはじめると、どっぷりつかってしまいました。

定時制高校のお話です。
定時制高校とは、縁がない世界で生きてきましたので、新鮮に感じました。
ひとりひとり、事情があって、定時制高校に通っているわけです。
ひとりひとりのことが、とても丁寧に描かれています。
人それぞれの人生があって、それには、決して同じ物はないことをしみじみ思いました。
主人公は、定時制高校の教師である藤竹先生なのですが。
著名な研究者からの転身のようで、そのあたりの事情は、今のところ、説明がありません。
藤竹先生が、良い先生なのです。
ひとりひとりの生徒のことをしっかり見ていて、押しつけのようなアドバイスをすることはなく。生徒に寄り添っているなあと思います。
教師という職業に憧れた時期もあったので、こんな先生になれたら良かったなあと思いました。
また、自分自身、教師によって、大きく影響を受けていると思っていますので、教師という職業の大切さを想いました。
毎回、生徒ひとりひとりの事情を聞くと、涙してしまいます。
定時制高校に通っている生徒の皆さんの学びたいという意欲に感動します。
藤竹先生がつくった科学部に集まる生徒たちが、個性的です。
個性が集まって、力を合わせていくというの、良いですよね。
いわゆるリケジョなので、科学自体にも、興味があります。
最終回までみたら、もう一度みなおしたいドラマです。
視聴率は、それほど高くないらしいのですが、多くの人に観てもらいたいドラマです。

光る君へ 第42回(11/3)川辺の誓い

2024-11-16 21:29:57 | ドラマ
顕信の出家。
長和元(1012)年
彰子に顕信の出家を伝えます。事情を話す頼通。
明子は放心状態。「顕信にあたたかい衣をたくさん届けてくださいませ。」と俊賢に頼みます。

三条天皇は、妍子中宮にすると。
一月後、娍子 を皇后とすると。
道長が、かつて行った「一帝二后」をまねた格好です。
三条天皇の道長に対する反発精神は、なかなか凄いです。

道長の元にいつもの面々が集まります。
俊賢が、立后に中宮の内裏参入をぶつけ、帝と左大臣、どちらにつくか選ばせてはどうかと提案します。 
帝は、同じ日のうち、昼と夜にわけると言い出します。
内裏参入は夜。立后は昼。 
立后と内裏参入の様子は、全然違っていましたね。
どうしても、道長のことを誰もが考慮して、立后には、参加せず。
中宮の内裏参入は、大盛り上がり。

三条天皇は、妍子のもとには、なかなか渡りませんでした。
妍子が、宴をしているからという理由でしたが。
いわゆる悪循環です。
妍子と彰子、姉妹なのに、性格は全然違うようですね。

道長は、まひろに、「源氏物語は役にたたぬ。」と愚痴をこぼします。
「人は物語のようには、いきませぬ。」とまひろ。
まひろが書いた物には、「雲隠」と書かれています。
光源氏死すということなのでしょう。
体調を崩す道長。

まひろは帰宅。
双寿丸が、毎日来ているようです。
心配するいとに対して、まひろは、双寿丸に寛容の様子。
不思議な気がします。

道長が病に倒れます。
帝に辞表を提出。返すのが先例とか。
皇太后が、道長の元へ。
「皇太后様は、信じた道をいきなされ。」と穆子。まだ健在なのですね。当時の平均寿命を考えると驚きです。

道長の病をきっかけに、内裏には、怪文書が出回ります。
誰が発端だったのでしょう。
ききょうは、「人の心が、すさんでいるからでしょう。」「左大臣様のお命は、長くは、もちますまい。」

賢子は、まひろに、「母上は、もう書かないのですか。」
まひろは、「源氏物語は、終わったの。」
賢子は、「書かない母上は、母上ではないみたい。」

百舌彦が、まひろのところへ、道長のかげんが悪いことを伝えます。
まひろは、療養中の道長のところへ。
宇治の川辺で語り合う二人。
道長、元気なのでは?
「早めに終わった方が楽だというおまえの言葉がわかった。」と弱気発言。
「おまえは、俺より先に死んではならぬ。」
「なら、道長様も生きてくださいませ。」
まるで夫婦の会話のようです。お互いに思い合いながら、夫婦となれなかったからでしょうか。

まひろは、光る君がお隠れになったあとの物語を書きます。
源氏物語って、光源氏が亡き後も描かれるのでしたっけ?
古典のことは、すっかり忘れてしまい、どうだったのかも忘れてしまいました。
最初の方は、現代語訳を読んだのですが。

このドラマ、いつまでを描くのでしょうか。そのことが気になり始めています。


光る君へ 第41回(10/27)  揺らぎ

2024-11-06 22:15:40 | ドラマ
寛弘八(1011)年
まひろが、賢子を助けた双寿丸と遭遇。
まひろは、礼を言います。
糸は、賢子と双寿丸の身分違いを強調しますが。

父の死を知らない敦成親王。それを見ている中宮。
「見るままに 露ぞこぼれる おくれにし 心も知らぬ 撫子の花」
中宮の悲しい気持ちが表れています。
帝ともっともっと語り合いたかったと言う中宮。

新しい帝が内裏に入る日が決まっていません。
手はずを公任に頼みます。
三条天皇としては、道長が邪魔なのかもしれません。
三条天皇は、道長の兄、甥、息子を側近にすると言います。
頼通ではなく教通というところが、三条天皇の意地悪なところだと思います。
道長は頼通に、「おまえが先頭に立つのは、東宮が天皇になるとき。」。

亡き一条天皇の四十九日に、三条天皇は、内裏に入ります。これも、いかがなものかと思います。
道長には、関白になって欲しいと言いますが、道長は、断ります。
三条天皇は、娍子を女御にすると言い出します。

まひろと道長の会話。
「道理を飛び越えて、敦成様を東宮に立てられたのはなぜでございますか。より強い力をお持ちになろうとされたのは?」 
まひろの言葉は、辛辣ですね。
道長は、「おまえとの約束を果たすためだ。」と答えます。
「これからも、中宮を支えてやってくれ。」

彰子を慰める和歌の会。
赤染衛門、まひろ、和泉式部が、歌を詠みます。
これらの和歌が、どうなのかは、さっぱり私には、わまりません。
そこへ、清少納言が、敦康親王からのお届け物・つばき餅を持ってきます。
清少納言にしたら、敦康親王のことが忘れられていくように思ったのでしょう。
赤染衛門が、「今は歌を披露している、優れた歌詠みであるあなたも詠んではいかがか」 
「ここは私が歌を詠みたくなるような場所ではございませぬ」 とキッパリ断る清少納言。
まひろは、清少納言は、得意げな顔をした、ひどい人になってしまった……。 と書き記します。
紫式部と清少納言って、仲良くなかったと思ってました。最初の頃、仲よさげなのに違和感がありました。
ようやく想像通りの関係になったように思います。

敦康親王が中宮のところへやってきます。
御簾ごしでは、お顔が見えないと、御簾を超えて、中宮の顔をみにいきます。
一同驚きます。
そのことを知った道長は、敦康親王が二度と内裏にあがれぬようにと、行成に言います。反発する行成。
道長の取り越し苦労ではないかと思うのですが、道長の命令は、ききいれられるのでしょうか。

賢子と乙丸が、都を歩いていると武者行列と出会います。
その行列に双寿丸。
「帰ってきたら、また夕餉によりなさい。」と言う賢子。
本当にやってきます。
まひろも帰ってきます。偶然でしょうか。
双寿丸という人、悪い人には見えませんが、どうみても、賢子とは釣り合わない気がします。偏見かな。

道長が彰子に苦言を呈しています。
「これまでのように、お会いになるのは、いかがなものか。」「敦成様と敦良様をお慈しみくださいませ。」
彰子は、まひろに、「父上は、敦康様をはじき出そうとされているのであろうか。」
まひろは、「仲間をお持ちになったらいかがでしょう。」とアドバイス。
彰子は、弟たちを呼びます。
「困ったときは、皆の力を貸して欲しい。」と頼みます。
彰子にとっては、心強い味方ができた格好です。

妍子が御簾から出てきて敦明に「好き」。
こんな大胆な行動する女性がいたのか?甚だ疑問です。
止めたのは敦明の母である娍子でした。 

藤原通任を参議にすると帝が言い出しました。通任の後任者として、明子を母とする藤原顕信を蔵人頭にすると言い出します。
道長は、顕信のことを固辞します。
父に道を阻まれたと思った顕信は、出家します。びっくり。

光る君へ 第40回(10/20) 君を置きて

2024-11-02 20:34:49 | ドラマ
源氏物語談義。
帝は、「華やかで、しかも、恐ろしい。」
道長は、「不実の罪は、必ず己に帰ってまいりますので。」
よく言うわと思ってしまいました。
あかねが、「罪のない恋などつまりませんわ。」
赤染衛門まで、「人は、道険しき恋にこそ燃えるものでございます。」

寛弘八(1011)年
中宮は、帝のことを案じます。
帝は、「苦しい想いをしておる民の心に少しでも近づくためだ。」と、薄着の理由を答えます。「民の心を鏡とせねば、人の上には、たてぬ。」
帝が、咳き込みます。体調が良くないようです。

道長は、大江匡衡 から、占いの結果を聞きます。
占いには、崩御の気がでているとか。
道長は、譲位に備えることとします。

次の東宮は誰か。
四納言の会合で、話されますが。
敦康親王をおすのは、行成ただ一人。道長に逆らえる者などいません。

道長は、東宮に会いにいったあと、娘の妍子のところへ。
妍子は、彰子と性格が違うようです。派手好きで、ものを買うのにためらいもありません。「父上のために、我慢して、年寄りの后になったのに。敦明様が良かった。」と。

一条天皇は、敦康親王を東宮にと願いましたが、あの行成に反対されます。外戚が大事ということらしいです。
天皇の意に反してまで、自分の孫を天皇にと思うことは、権力者として、当然かもしれませんが、やはり、悲しいことだと思います。

道長が、次の東宮は、敦成親王にと中宮に伝えると。
「なにゆえに、私にひとこともなく、次の東宮を敦成に、お決めになったのか。」と怒りまくります。
「父上は、どこまで、私を軽んじられるのですか。」
「政を行うは、私であり、中宮様ではございませぬ。」
これは、きついひとことです。
あのおとなしく、言われるままに歩んで来たはずの彰子が、すっかり大人になり、人として、成長しました。
成長した故に、味わう悲しみだったのかもしれません。
彰子が、かわいそうでなりませんでした。

一条天皇は、譲位。
在位期間は、25年。
三条天皇の御代、東宮は、敦成親王。

一条天皇は、辞世の句を詠みます。
「露の身の 風の宿りに 君を置きて 塵ちりを出でぬる ことぞ悲しき」
副題の「君を置きて」は、この辞世の句からとられたものだったのですね。
一条天皇崩御。

賢子、双寿丸に助けられます。
双寿丸役、伊藤健太郎さんが演じています。復帰できたのですね。
双寿丸に、お礼のごちそうをといって、家に連れてきたとき、まひろが、帰ってきます。つづく。

一条天皇崩御。
幸せだったのかなあ。愛する定子を失って、彰子になかなか心を開けず。
やっと心を開いて、二人の子供を授かるものの、敦康親王を次の東宮にできなかったのは、心残りだったことでしょう。
逆に言えば、敦康親王が次の東宮になったことで、道長の座は、盤石です。

次々回のヒロイン

2024-10-29 13:32:57 | ドラマ
本日、NHKの列島ニュースの中で発表されました。
前日より、発表されることが発表されていましたので、リアルタイムで番組を視聴しています。

ヒロインは、髙石あかりさんです。
顔を見ても、見たことない人だと思いました。
小泉せつのイメージには、ぴったりのような気がします。

今度こそ、小芝風花さんと期待大。
前評判もダントツそうだったので、ワクワクしながら、番組を観ていました。
残念と同時に、今さら、朝ドラに出なくても、女優としての地位を確立してるしなとも、思いました。
小芝さんは、丸顔なので、小泉せつさんのイメージとは、違っているかもしれません。
でも、いつか、朝ドラヒロインをやって欲しい女優さんです。

光る君へ 第39回(10/13)  とだえぬ絆

2024-10-26 21:29:59 | ドラマ
寛弘六(1009)年
彰子は、敦成親王に続いて年子の御子を出産。
御子のうぶやしないが、行われていました。

賢子に、左大臣からの賜り物。
中宮が身につけるような立派な反物が入っていました。
惟規が、「やっぱり自分の子は、かわいいんだな。」とポロッと。
為時は初耳だったそうです。
道長はもちろん、賢子も、知らない事実。
いつかまひろが、道長に話すときがくるのでしょうか。

寛弘七(1010)年
道長は、盤石。
仲間たちと宴を開いています。
「俺の目の黒いうちに、敦成様が、帝になられるお姿をみたいものだ。」
これが、道長の本音でしょう。
伊周は、具合が悪いらしいと。
伊周も、道長にとっては、邪魔な存在です。
心の中では、きっとほくそ笑んでいることでしょう。ちょっと悲しいです。
まがりなりにも、二人は、いとこ同士なのですよね。

伊周、臨終。
伊周は、嫡男・道雅に、「左大臣には従うな。」。
翌日、伊周は、36年の生涯を閉じます。

伊周の死を悼む帝。
敦康親王の元服を急がせます。
一条天皇としては、なんとしても、敦康親王に後を継いで欲しいはず。
一条天皇も具合が悪そうなのが、気がかりです。

中宮とまひろが、学んでいます。
そこへやってくる妍子。道長の次女です。
彰子と性格は、全然違うようです。
18歳も年上の居貞親王の后となるようですが、それが、不満のようです。
彰子は、「宿命にあらがわず、その中で、幸せになるが良い。」良いこと言いますね。
妍子は、「私たちは、父上の道具でございます。」
本当のことですけど、ズバリ口にだすのが、妍子という人なのでしょう。

妍子は、東宮の后となります。
幸せそうではありません。
妍子の敦明親王の舞にうっとり。何か起きる前兆でしょうか。

惟規が、従五位の下。
いとは、この日が来ると思って、赤い束帯を準備していました。
いとにとって、惟規が、我が子のように思えるのでしょう。幼いときから、ずと育てていたのですから。

賢子の裳着が、行われます。
「母上と同じ道を生きたくは、ございませぬ。」

まひろと惟規。
「親子って変わらないようで変わるんだな。」
「賢子の母上は、姉上だけなのだから。」「きっとみんなうまくいくよ。」
優しい弟をもちましたね、まひろ。

越後の守に任じられた為時。
越後へ向かう為時と惟規一行。
突然、惟規が馬上で倒れ込み、馬から転げ落ちてしまいます。 
な、なんだと思ってしまいました。
あっという間に床につき、辞世の句を書いて、亡くなります。
ナレ死というのも、あるけれど、亡くなる時を描かれるのをみると、涙してしまいます。
紫式部の弟という立場、居心地悪かったでしょうね。


光る君へ 第38回(10/6)  まぶしき闇

2024-10-23 09:21:56 | ドラマ
前回の続き
ききょうが、まひろに何を言い出すのか興味津々でした。
まず、「ひきこまれました。」と源氏物語を褒めたあと、「まひろ様は、根がお暗い。」
物語の内容をけなしつつ、まひろの漢籍知識については、褒めるという。
まひろは、ききょうを藤壺にスカウト。
ききょうは、定子命ですから、定子の身内を支えるために生きていると答えます。
次に、「なにゆえ、源氏物語をお書きになったのですか?」
まひろは、左大臣に頼まれたからと言いますが。
ききょうは、「帝の心から、亡き定子様を消し去るために。」「源氏物語を恨んでおりますの。」
結局、源氏物語の存在自体に嫌悪感を抱いていると言いたかったみたいです。
よく言われていたのが、紫式部と清少納言は、仲が悪いということでした。
今まで、仲が良いように描かれていたので、違和感を感じていました。
この二人の会話で納得です。

寛弘六(1009)年
敦康親王の元服の話が持ち上がります。
敦康親王は、彰子を慕っているので、元服して、藤壺を出るのが嫌らしいです。

道長の元へ、敦成親王を呪詛した札が、届けられます。
犯人捜しです。
円能という僧が浮かび上がり、伊周につながっていきます。
伊周が、敦成親王を恨むのも、しょうがないですが。

彰子と帝の会話。
すっかり仲睦まじくなりました。
彰子は、「私の敦康親王への想いは、変わりませぬ。闇を照らす光でした。」
帝も、彰子の言葉に心打たれたと思います。敦康親王も敦成親王も、同じ我が子ですからね。本音では、敦康親王への想いは強いと思います。

まひろが、宮の宣旨に「子を想う気持ちは、なかなか届かぬようで困ります。」「夫婦であっても、親子であっても、誠にわかりあえることなどできぬのではあるが。」と答えます。
この宮の宣旨の言葉は、心に響きました。

伊周は、道長を呪詛。
そこへ駆けつける隆家。
伊周は、すでに精神的に病んでます。

道長が頼通をよびます。
「これより、俺とおまえがなさぬことはなにか。」
頼通が、帝に仕え朝廷の繁栄と安寧をはかることとありきたりのことを言います。
道長は、「われらが、なずことは、敦成様を次の東宮に。一刻も早く即位。」「家の繁栄のためではないぞ。」「なすべきは、揺るぎなき力をもって、民のために良き政を行う。」
普通に考えれば、敦康親王が次の東宮になるはず。
それを翻すには、何らかの理由が必要となるでしょう。

臨時の除目。
道長の想いを反映した人事。
頼通も、19歳にして、権中納言。
為時が、8年ぶりに任官。

道長と倫子。
頼通の婿入り先を検討。
道長は、「男の行く末は妻で決まる。そなたのおかげである。」
今の道長があるのは、倫子のおかげというのは、間違いないです。
頼通の婿入り先、隆姫女王。

道長が、まひろのところへ。
まひろの娘・賢子の裳着が近いので、何かいただけないかと。
道長は、賢子のこと、知っているのでしょうか。この様子だとわかっていませんよね。

まひろは、藤壺の人気者になりそうな方として、和泉式部を推薦。
和泉式部、恋多き女性だったのですね。全然知りませんでした。
確かに、華やかさがあります。

道長は、彰子と敦康親王が仲良いのを、快く想っていないようです。
敦康親王の元服を急がせます。
その年の6月、頼通結婚。彰子が妊娠。二度目の出産です。
中宮が子を産むまで、元服を延期せよと帝。
道長の思惑が外れ、次善の策を考えます。敦康親王の在所について。
伊周は、体調が悪そうです。
道長は、伊周に、「今後、おまえが政に関わることはない。」

道長が、だんだんと権力者の道を進んでいきます。
若い頃の想いは、忘れてしまったのか。
若い頃のまんまだと、藤原氏の栄華は築かれなかったでしょう。

光る君へ 第37回(9/29)  波紋

2024-10-14 14:53:59 | ドラマ
倫子が、孫の敦成親王を抱いて微笑みます。
意味深な微笑みです。

寛弘五(1008)年
彰子が、内裏に戻る前に、帝にお土産をつくりたいと。
籐式部の物語を美しい冊子にして帝に差し上げたいと。
赤染衛門が、嬉しそうにしますが、前回の続き。
「左大臣様とあなたはどういうお仲なの?」
まひろは、何も答えませんでしたが、赤染衛門は、「お方様だけは、傷つけないでくださいね。」と釘を刺します。

冊子作りが始まります。
大勢の人たちを巻き込む一大事業ですね。
各巻の清書は、何人かの能書家に依頼されます。
製本作業、彰子も手伝います。
心がこもったお土産になりますね。
帝に献上する源氏物語は、こうして完成します。
きれいな紙に書かれた源氏物語、世界に一冊しかありません。素敵すぎるお土産です。
まひろ自身も、嬉しかったでしょうね。

まひろは、彰子に、「一度里へ下がることをお許しください。」と願い出ます。
「内裏に戻るときは、一緒にまいれ。」といって、里帰りが許されます。
すっかり風格が出てきた中宮・彰子。
女性は、母親になると強くなりますね。

まひろが実家へ。
賢子、大きくなりました。
何年ぶりの再会なのでしょう。
他人行儀の賢子。おそらく、為時やいとに育てられたのでしょうから、やむを得ません。
親子の感動的な再会とはなりませんでした。
ゆうげで、まひろは、酔っ払って、内裏での生活の話ばかり。
さすがに、娘の前で、酔っ払うのは、母として失格だと思います。

彰子から、戻って来てほしいという文が届きます。
賢子は、まひろに、「いったい何しに帰ってこられたのですか。」「母上は、ここよりあちらの方が楽しいのでしょう。」「嘘つき、母上なんか大嫌い。」
娘は母に厳しいですね。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』を思い出しました。あのときは、娘の誤解でしたが。
為時は、「おまえがいない間、あの子の友は書物であった。」似たもの親子なのかもしれませんね。

彰子が敦成親王を連れて、内裏の藤壺にに戻ります。
待ちわびていたのは、敦康親王と帝。
帝は、彰子のお土産をいたく気に入り、「読み上げる会を開いてはどうか?」と提案します。

伊周は、道長を呪詛しています。
諦めが悪いですね。弟の隆家は、わりきっているのに。

まひろは、女房たちの叫び声を聞きます。
どうやら、盗賊侵入。盗賊のひとりが、伊藤健太郎さんが演じています。復帰したのですね。重要人物なのか。

道長は、まひろに、中宮のところへ真っ先に駆けつけてくれて、「よくやってくれた。」と。
「敦成親王様は、次の東宮になられるお方ゆえ。」とも。
次の東宮ということは、敦康親王を差し置いてということですよね。
まひろが、驚いたのは無理もありません。
もはや、道長は、権力を欲しないかつての道長ではありません。

寛弘六(1009)年
伊周に正二位。道長と同じ位です。

清少納言が、まひろのところへ。
「光る君の物語、読みました。」つづく。
清少納言が、まひろに、何を言うのか楽しみです。けっして、褒めないでしょうが。




光る君へ 第36回(9/22) 待ち望まれた日

2024-10-11 20:43:39 | ドラマ
感想が遅れまくってすみません。

寛弘五(1008)年
敦康親王は、彰子と仲良し。
親王にすれば、幼いとき、母親を亡くしているのですから、彰子をははとしてみているのかもしれません。
道長が、倫子に、「中宮様がご懐妊あそばされた。」
道長にとって、願いが叶ったこととなります。

まひろが中宮のところへ。
中宮は、まひろに、なぜ漢籍に詳しいのか知りたがっています。
まひろは、父が学者だったことからと答え。
「学ぶことは、いつからでも、始められます。」と中宮に言うまひろ。
中宮は、漢詩を習いたいと。
まひろが、教えることから、これが、家庭教師だったと言われるゆえんですね。

道長は、斉信、公任、行成、俊賢らと酒を飲んでいます。 
いつもの4人衆。
「御子であったらややこしい。」と、公任は、危惧しています。
いつの世も跡継ぎ問題で、争いが起こるということでしょう。

中宮が出産のため、土御門に退出することになります。
残念がる敦康親王。我が子が生まれたら、我が子の方をかわいがるようになるのは、やむを得ません。が、かわいそうでもあります。

倫子は、まひろに礼を言います。「籐式部の物語が、帝と中宮様をかえてくれた。心からありがたいと思っておる。これからも、中宮を頼む。」
母として心からの言葉だと思います。

まひろは、中宮に、「人の好き嫌いの心は、かわりやすいもの。」「傷とは、大切な宝なのでございます。」
なかなか深い言葉です。

女房たちの間で、まひろと道長の関係が噂になっています。
女性だけの世界、怖いです。
江戸時代の大奥を思い出しました。

道長は、中宮出産記録を、まひろにつけるように、依頼します。
中宮の出産が始まります。
あのように仰々しく行われたとは、興味深いです。
一方で、中宮を呪詛する伊周。
御子が生まれます。
これで、道長の権力の座も安泰です。
次の帝になれればの話ですが。
月を愛でるまひろ。そこへ、道長。

御子は、敦成親王と命名。
50日の祝い。
道長がまひろをよび、「なんぞ歌を詠め。」
あうんの呼吸で歌をかわす道長とまひろ。
赤染衛門が、まひろに、「左大臣様とあなたは、どういうお仲なの。」
なんて答えるのでしょう?まあ、本当のことは言わないでしょうけど。

3年A組 再び

2024-10-04 21:15:59 | ドラマ
Huluで、視聴しました。
2021年5月に視聴してから、3年以上の月日が経ちました。
また観ようかなと思ったきっかけは、『虎に翼』を観てから。
望月歩くんが、『3年A組』に出ていたことがわかり、3年前は、全然意識の外だったので、どんな立ち位置かなと思いみはじめました。
最初の頃は、席が一番前で、永野芽郁ちゃんの隣というだけで、台詞も少なかったのですが。
途中、スポットをあびる回が、ありました。
彼は、いろいろな役ができそうで、これから出てくるのではないでしょうか。

本題のドラマについての感想は、2021年5月20日のブログをご覧下さい。
大きく変わったところは、ありません。
ただただ、菅田くんの演技が素晴らしいと思いました。
涙しそうになる場面が、多数ありました。
このドラマを多くの人に観て欲しいと切に思いました。
いまだ、絶えないSNSでの誹謗中傷に、警鐘を鳴らしていると思います。

このドラマを観たあと、続々と生徒役の人たちの朝ドラ出演が増えました。
なかでも、ヒロイン役を演じたあるいは演じる予定の人を含めると4人も出ているのは、凄いなあと思います。
追加分を含めて記載します。

今井悠貴『虎に翼』
今田美桜『おかえりモネ』『あんぱん』主演予定
上白石萌歌『ちむどんどん』
川栄李奈『とと姉ちゃん』『カムカムエブリバディ』主演
佐久本宝『エール』
富田望生『なつぞら』『ブギウギ』
永野芽郁『半分、青い。』主演
萩原利久『エール』
福原遥『舞いあがれ!』主演
堀田真由『わろてんか』『エール』
望月歩『エール』『虎に翼』
森七菜『エール』 

最後に主演・菅田将暉くんの朝ドラ出演は、『ごちそうさん』『まんぷく』の二作です。      

光る君へ 第35回(9/15) 中宮の涙

2024-09-28 21:43:25 | ドラマ
寛弘四(1007)年
道長を狙う伊周。
宿につき、食欲のない道長を心配する頼通。
「父上を背負っていく。」という頼通。
頼もしい息子をもちましたね、頼通。
俊賢は、頼通を褒めると同時に甥の頼宗の聡明さも強調。
道長は、「地位が高くなることだけが、人の幸せではない。」とキッパリ。
明子の生んだ子たち、表舞台に立つことはなかったような。

帝は、まひろのところへ行き、源氏物語について尋ねています。
また、左大臣の想いについても。
まひろは、親心故の行為だと言います。
道長にとって、彰子の懐妊こそ、自分の出世の道につながると思ったからでしょうか。ドラマでは、彰子の幸せを願ってみたいになってますが。

御嶽詣の様子が描かれます。
綱を頼りに崖を上がっていきます。大変そう。
だからこそ、御利益があるのかもしれません。
京をたって、9日目、山上にたどりつきます。
道長は、自ら書き写した経典を捧げます。

京へ戻るとき、伊周が、道長を射止めるように指示。
どうなるのかとヒヤヒヤしましたが、道長一行を助けたのは、隆家でした。
兄弟といえども、考え方がまるで違うのでしょう。
隆家としては、伊周を守るためだったようです。

無事に京へ戻る道長一行。
道長は、まひろのところへ。
源氏物語の進行状況をみるため?
まひろは、「我が身に起きたことは、すべて物語のようにございます。」
道長は、物語上、不義密通で生まれた子について、追求しますが。
賢子が、自分の子供だとは気づかないようです。

この年の10月、あかねの想い人、敦道親王が亡くなります。
「まるで私がお命を奪っているみたい。」と嘆くあかね。
まひろは、「亡き親王様との日々をお書きになったら良いでしょう。」
文学が生まれる理由に、愛しい人を失ったときと言うのもあるでしょう。

中宮が、まひろのところへ。
中宮は、「光る君に引き取られる姫は、私のようだ。この娘は、このあとどうなるのだ。」とまひろに問います。
「光る君の妻になるのがよい。」と、中宮は、まひろに訴えます。
まひろは、中宮に、「帝にまことの妻になりたいとおっしゃったら、良いのではないでしょうか。」
帝がやって来て。
中宮は、帝に、「お慕いしております。」と涙ながらに言いました。
史実としては、あり得ないかなと思うのですが、ドラマとしては、感動的なシーンでした。あの自己主張をしなかった彰子が、初めて、本音を帝に伝えることができたからです。

帝が藤壺へ。
彰子は二十歳になっていました。
帝とまことの夫婦になることができました。
本当に良かったです。
一条天皇としても、定子のことを長い間忘れることができなかったでしょうし、幼かった彰子を置き去りにしてしまったのも無理はありません。
一条天皇と彰子が結ばれたことは、歴史上、重要案件となりますね。

安堵したのは、紛れもなく道長。
まひろのアドバイスが効いたのかも。
それとも、道長の御嶽詣の御利益かも。
歴史が大きく動き出す兆しとなりました。

このドラマを観ていて思うのは、一条天皇を演じる塩野瑛久さんのかっこよさです。帝役が、これほど似合う人をみたことがありません。初見ですが、今後の活躍も楽しみな俳優さんです。

光る君へ 第34回 目覚め

2024-09-14 20:25:12 | ドラマ
寛弘三(1006)年
「われらの訴えを陣定に、おかけ下さいませ。」と興福寺の僧。
道長は、「やってみよ。これほどの暴挙、許しがたい。」。
当時の僧が、力で訴えてくるとは、知りませんでした。
対抗するには、検非違使しかないですよね。

藤壺では、敦康親王と彰子が仲良く遊んでいます。
そこへ斉信が、やってきて、彰子を隠すようにと。
まひろは、清涼殿への避難を提案。

土御門に道長に会いに来た定澄。
定澄は、四つの要求を出します。受け付けられたのは、4つめの公への参列のみ。
にしても、僧の力は、強かったのですね。道長にこれだけの要求をつきつけるとは。

道長の悩みと言えば、彰子がいまだ懐妊せず。
道長もただの人になってしまいましたね。以前は、権力とか無頓着だったはずなのに。
まひろに、「なんとかならぬか。」
「おそれながら、中宮様のお心が、帝にお開きにならないと、前には進めません。」ですよね。まひろの力では、どうにもならないところもあります。

寛弘四(1007)年
倫子が、六度目の出産、四女・嬉子を生みます。
長いこと寝込んだそうです。ところで、倫子は、何歳だったのか。

中宮が、まひろのところにやって来ます。
「そなたの物語だが、面白さがわからぬ。」。
実際に、彰子が紫式部を訪ねることがあったのでしょうか。
というより、紫式部は、彰子の家庭教師みたいなものという認識でしたので、この描き方には、違和感を覚えます。
だんだんと家庭教師的存在になっていくのかもしれませんが。

源氏物語が、広まります。
帝が、まひろのところにやって来ます。
帝が訪ねてくるぐらいだから、彰子もありでしょうか。
帝は、まひろに、「なぜそなたは、この物語を書こうと思ったのか。」
まひろは、道長から頼まれたことを話します。書いているうちに、帝のお悲しみを肌に感じるようになりましたと。
帝は、「そなたの物語は、朕に語りかけてくれる。」
すっかり、帝は、源氏物語に、ハマってしまったようです。

3月3日 曲水の宴
曲がりくねった水の流れに沿って座り、和歌や漢詩を読んで競い合う催しです。 道長が、中宮彰子の懐妊を願って。
こうやって、当時の宮中行事が紹介されるのは、面白いところです。
雨が降り出します。
雨があがったあと、彰子は、道長が笑ったのをみてびっくりしたと。
まひろは、「殿御は、みな、かわいいものにございます。」「帝も殿御にございます。」「帝のお顔をしっかりご覧になって、お話しされたらよろしいと存じます。」
まひろの言葉を聞いて、彰子の帝に対する見方が変わると良いですね。

道綱の家が焼け、敦康親王が病に伏せ。
道長は、吉野の金峯山に詣ることを決めます。
息子の頼通(すっかり大きくなって。)も、一緒に。
伊周は、またとない機会だと何かを企んでいる様子。
道長と頼通が、ここで、亡くなることはないので、企みは、失敗することでしょう。
道長・頼通と二人の名前が出てくるとなんかホッとします。
あの歴史で習った二人だという気がして。
他の人は、歴史の教科書では、ほとんど出てきませんから。