主演神木隆之介さん、植物学者の牧野富太郎さんの生涯を描くという朝ドラ。
期待しかありませんでした。
植物に興味を抱く幼い頃に始まり、たんたんとお話がすすみます。
間違いのない神木さんの演技、土佐弁もすんなりはいってきました。
浜辺美波さん、志尊淳さん、佐久間由衣さんといった若手の人たちも、頑張っていました。
ただ、良いドラマなのはわかっていながら、入り込むことができませんでした。
なぜなのかわかりません。
史実を元にしているので、お話のリアリティもありました。
なのにです。
ひとつには、万太郎が、結局は、恵まれた人だったことが原因だったかなと。
酒屋に生まれた万太郎、あとを継がなくても、自分の研究のために、金銭的な援助をもらいました。
史実では、酒屋廃業の原因が、牧野さんにあったらしいのですが、そこまでは、ドラマでは描けませんでした。
酒屋がなくなっても、妻が待合茶屋を開いて、経済的に援助。
リアル寿恵子さんは、本当に苦労したと思います。
子供も、実際は、7人いたらしいですし。
ドラマでは、貧乏での大変さというのが、あまり伝わりませんでした。
大学の助手になってから、大学に通う姿がみられなかったのは、違和感がありました。
せっかく子供4人登場したので、もっとそれぞれの個性を描ければとも思いました。
最後は、予想どおり、寿恵子が亡くなるまででした。
途中から、寿恵子が主人公?という感じだったので、終わり方としては、良かったのかもしれません。
せっかく神木さんを主演にしたからには、もっと彼の演技力を活かして欲しかったです。
スピンオフ、いっぱいできそうですね。
十徳長屋の人たちのその後とか、田邊教授妻のその後とか。
植物が毎回、出てきたのは、嬉しかったです。
半年間、『らんまん』の感想のおつきあい、どうもありがとうございます。
次作は、『ブギウギ』。
笠置シズ子さんが、モデルのようです。
前情報なし。
引き続き、感想をつづっていきたいと思っています。