ポチの女房

専業主婦のつぶやき

虎に翼 雑感

2024-09-29 22:44:07 | 虎に翼
終わってしまいましたね。
毎日、楽しみにみていたので、残念です。
と前回の『ブギウギ』でも、同様なことを書いたような気がしています。
朝ドラは、以前なら、土曜日の最終回を終えると、翌々日には、新しい朝ドラが始まっていました。最近は、週5の放送なので、金曜日に最終回で、翌翌々日ということになりましたが。
気持ちの切り替えができないうちに、新しい朝ドラが始まることに変わりありません。

ブギウギロスを感じさせないドラマが始まりました。
日本初の女性弁護士三人のひとりである三淵嘉子さんをモデルにしたリーガルドラマ。
法律はハードルが高いなあと思いつつ。
同時進行で、民放では、『アンチヒーロー』が、放送されていました。
主演は、伊藤沙莉さん。

まず、子ども時代が全く描かれませんでした。朝ドラとしては、珍しいです。いつ以来でしょう?2018年『まんぷく』以来かな。
前作のヒロインのモデルとなった笠置シズ子さんと同じ年に生まれ、亡くなったのも1年違い。
まさに、同じ時代を生きた二人でしたが、二人の人生は、別物でしたね。当たり前と言えば当たり前ですが。
出自にしても、寅子は、エリートの父の元に生まれ、経済的に恵まれていました。お手伝いさんがいてもおかしくないぐらい裕福でしたよね。
女学校へ行くのは当たり前の環境で、普通に結婚せず、法律の道を選んでいく寅子。当時としては、斬新な選択だったことでしょう。
しかし、当時の明治大学女子部の入学者は、けっこういたらしいです。
ただ、卒業する生徒は少なかったみたいですね。
そりゃそうです、女性が、大学まで進学というのが珍しかった時代に、大学へ進み、その後、弁護士になるために勉学に励むなんてね。
日本初の女性弁護士になる人って、どんなだろうと思いました。
大学を卒業したからといって、司法試験に合格できなければ、弁護士にはなれませんものね。
今現在でも、司法試験と言えば、難関試験の代表ですから。

朝ドラの歴史を変えたという観点から、前作で登場した菊地凛子さんが茨田りつ子役で、出演したことです。趣里さんなら、もっと盛り上がったと思うのですが。

ドラマとして、弁護士になるまでが、一番良かったと思います。
大学の同期生メンバーが良かったですよね。
魔女5ですかね。
のちに、それぞれの人生も描かれ、再会を果たすことができたのも、ドラマだからかもしれませんが、感動的でした。
寅子が学生時代に、父親の事件が起きましたね。
実際に起きた事件のようですが、法廷劇らしく、リアリティがあったように思います。
花岡との恋バナも描かれました。
恋なし結婚をした寅子ですが、結婚してから、優三に恋をしたというところでしょうか。
猪爪家は、とにかく楽しい一家でした。
その最たる兄が、戦死したのが残念。史実では、三淵さんに兄はいなかったらしいですが、弟を戦争で亡くしたそうです。
兄嫁の花江の存在も大きかったです。母との嫁姑関係、結局は、上手くいきましたが、それまでのいざこざ、あるあるでした。
昔のお嫁さんは、大変でしたね。
戦時中は、辛いシーンが多かったです。特に、夫の優三が亡くなったことを知るシーン。父がずっと黙っていたのでした。いずれは、わかることなのに。
娘の優未がいたこと、猪爪家の家族が寅子を支えてくれました。
そういえば、優未を身ごもったことで、弁護士をやめる場面、本人は、熟知たる想いだったかもしれないのですが、やめて正解だと思いました。あのままだと、無事に優未、生まれてこれなかったかもしれません。
家計を支えるため、再び法曹界に復帰する寅子。しかも、弁護士としてではなく裁判官として。実際のところ、相当な努力が必要だったと思います。
寅子が、仕事に専念できたのは、花江のおかげでした。家事全般引き受けてくれて。しかも、優未のことまで。
そのために、寅子と優未の間に溝ができましたが、新潟赴任で溝が埋まりました。
新潟では、航一との再会もありました。
東京に戻ってから、二人は結婚するわけですが、事実婚というのは、何だかなという気がしました。モデルとなった三淵さんは、普通に結婚されています。
ドラマでは娘でしたが、史実は息子で、息子さんは旧姓のままだったようです。
息子をなぜ娘にしたのか、不思議でした。
轟の想い人が男性だったのには、驚きました。その問題については、解決できないままでした。
少年法の問題については、もっと掘り下げて欲しかった気がします。
更生した少年ばかりでは、なかったはず。そこら辺の苦労も描いて欲しかったですね。
尊属殺については、観ている方が辛かったです。特に寅子が関わったわけでもなく、こちらは、取り上げなくても良かったと思います。朝から重い雰囲気になりました。
寅子自身の活躍が、後半、あまり感じられなくてガッカリしました。
星家より猪爪家をもっと登場させてくれたらと思いました。
猪爪家のシーンは、ドラマをパッと明るくします。
いざこざがあったとしても、本音を言い合って解決していく、理想の家族です。
法律に関して、詳しく説明してもらって、勉強になった部分はあります。

主演の伊藤沙莉さん、当初は、大丈夫かなと思ってみていましたが。見事に演じきりました。以前にも書きましたが、弁護士というより、笠置シズ子さんのイメージだったので。
脇をかためる方々も、皆、芸達者。
優三を演じた仲野太賀さん、良かったです。不器用だけど、寅子のことが大好き。史実を変えても生き残って欲しかったですが。
三淵さんが再婚しているので、そこは、変えられませんよね。
このドラマで秀逸だったのは、オノマチさんのナレです。今までのナレーションのイメージを一新しました。私的には、面白いと思いました。

主題歌も、良かったです。
米津さんの歌って、心に響きますよね。

問題提起をたくさんしたドラマだと思います。
朝ドラとしては、気軽に観られる方が良かったと思いますが。
寅子は、女性初の弁護士として、歴史に残る仕事をしたと思います。
モデルとなった三淵さん、凄い人だったのだなと思います。
現在、女性弁護士、女性裁判官がどれぐらいいるのかわかりませんが、寅子たちの頑張りが、今につながっていると思います。
斬新な朝ドラとして記憶に残る気がします。好きな朝ドラです。

虎に翼 第130回(最終回)9/27

2024-09-28 20:53:25 | 虎に翼
平成11年(1999)寅子が亡くなり15年。
優未は、自宅で茶道や着付けの教室、雀荘と寄生虫の雑誌の編集、そして、花江とそのひ孫の面倒をみる生活。
いわゆる自由人みたいですね。それで、生活できたら良いですよね。
花江は、すっかり猪爪家の重鎮。結局、ひ孫誕生まで元気な花江。そんな人生も悪くないですね。私の理想とするところです。

笹竹のあんこの味は、守り続けられています。

亡霊として優未を見守る寅子。ある意味、怖い。
美雪らしき人に声をかける優未。
優未は、「法律は、あなたの味方です。」と言って、弁護士を紹介します。
山田轟法律事務所?いや、もうとっくに引退してますよね。

星家には航一。
朋一とのどかも、いますが、どうやら、航一は、老人ホームに住んでいる様子。
優未は、航一に、「私にとって、法律って、お母さんなんだよね。」
それを聞いて喜ぶ亡霊の寅子。

前回の続き
桂場が、「法を知れば知るほど、ご婦人達はこの社会が不平等で歪でおかしいことに気付き苦しむ。しかし社会は動かないし変わらん。」 という理由で、婦人が法律家になることを反対していたようです。
寅子は、「でも今変わらなくても、その声がいつか何かを変えるかもしれない。」「未来の人の為に自ら雨だれを選ぶことは、苦ではありません。」
桂場は、寅子を特別視しますが、寅子は、「いつだって、私のような女は、ごまんといますよ。」

☆心に翼
亡霊のはるが、「どう?地獄の道は?」
「最高です。」と答える寅子。
このシーンにつきるのかなと思います。
自分が選んだ道に間違いは、なかったということでしょう。

終わってしまいましたね。
いきなり、寅子が、亡霊として登場するとは、予想外でした。
寅子の志を優未が、引き継いでいるというエピソードだったのかな。
なくても良かった気がします。
雑感は、近日中に書きます。
半年間、お付き合い、ありがとうございます。
次作、『おむすび』で、お会いしましょう。

虎に翼 第129回

2024-09-26 22:34:04 | 虎に翼
優実が戻ってきてから、寅子に伝えたかったことは、好きなことややりたいことがたくさんある自分は、何にだってなれるということ。

☆心に翼
優未が、寅子に、「最高に育ててもらったって、思ってるから。だから、私のことは、心配ご無用です。」
我が子から、こんな台詞を言われたら、それこそ最高の親になれたように思うことでしょう。
なかなか、リアル世界では、難しいと思います。
二人を見守る優三。「寅ちゃん、約束守ってくれてありがとうね。」。
ここで出てくるとは。感動的なシーンになりました。
生きていて欲しかったですね、優三。

寅子が、横浜家裁の所長に。
女性では初なのかも。
猪爪家で、直治の帰国と共にお祝い。
花江が、直道の真似で、「猪爪家では、思っていることは、口に出した方がいい。」といったところも、良かったです。
直道も生きていて欲しかったです。戦争の何と惨いことか。

笹竹に、みんなが集まります。
久保田は、「佐田くんの出世が、自分のことのように誇らしい。」。
和気藹々の雰囲気が良いですね。
梅子だけ、老けた感じが心配です。あさイチでも、そこ、つっこんでました。
桂場が、笹竹に。
寅子は、桂場に、「生い立ちや信念や格好、男か女かそれ以外か、すべての人が快適でいられるよう法を司るものとして、不断の努力を続けていきます。」
桂場は、寅子に、「私は、今でも、ご婦人が法律を学ぶことも職にすることも、反対だ。」つづく
桂場は、何を言うのでしょうか。次回のお楽しみ。

※次回への期待度○○○○○○○○○○(10点)
ドラマの良し悪しは、最終回で決まるといっても、過言ではありません。

虎に翼 第128回

2024-09-25 22:13:59 | 虎に翼
最高裁大法廷判決日。
寅子は、山田轟法律事務所へ、激励に行きます。
よねと轟が、最高裁大法廷へ向かったあと。
美位子が、人を殺したのに、社会に戻っても良いのかと、寅子に尋ねます。
もちろん良いに決まっているのに。
美位子は、よく耐えたと思います。

最高裁大法廷の判決は、尊属殺が、憲法に違反していると判断。
美位子には、執行猶予付の判決が下されました。
歴史的なできごとですね。
私は、まだ法律に興味がなかったので、この事実を知りませんでした。
昭和25年には合憲と判断され、23年かけて、やっとですね。
あのとき、合憲に反対した穂高イズムが、桂場によって、受け継がれた瞬間でもあります。
桂場は、自室でチョコレートを食べています。もう笹竹には、行かないのかな。桂場には、チョコレートより団子がよく似合うのに。

法制審議会では。
結局、寅子たちの主張がとおり、少年法対象年齢の引き下げは、見送られました。
が、です。
実際のところ、昨今の少年事件のひどさには、目を覆うものがあります。少年でも、死刑にして欲しいと思う事件も多数起きています。
少年に寄り添うだけで、良いのかと思ってしまいます。

美位子が、涼子と玉のところへ。

☆心に翼
寅子が、優未と美位子に、「美位子さんも、優未も、人生を失敗していない。」「自分のせいで辛くなるくらいなら、周りのせいにして、楽になって。」
我が子から、人生失敗したと言われたのは、グサッときますよね。
優未が、戻って来て、寅子に何かを伝えると思います。
次回に期待です。

※次回への期待度○○○○○○○○(8点)


虎に翼 第127回

2024-09-24 22:33:14 | 虎に翼
美雪が寅子に挨拶。
異様な雰囲気です。
美雪は、寅子に、「どうして、人を殺しちゃいけないのか。」と美佐江と同じ質問をします。私からしたら、そんな質問が出ること自体が異常だと思います。

☆心に翼
寅子は、「奪われた命は、元に戻せない。死んだ相手とは、言葉をかわすことも、ふれあうことも、何かを共有することも、永久にできない。だから、人は、生きることの尊さを感じて、人を殺してはいけないと本能で理解している。」
異常な質問に、真摯に答える寅子は、立派だと思います。美佐江には、答えを出すことができませんでした。

ナイフを取り出す美雪。
裁判所に入るとき、持ち物検査、しないのか。
寅子を刺すつもりだったのでしょうか。
寅子は、美佐江と向き合うことができなかったことを謝罪。
「あなたのことを諦めたくない。」と。
美雪は、試験観察。

半年後、音羽から調査報告を受ける寅子。
美雪の審判の日。
美雪は、施設に居続けたいと言います。祖母に迷惑をかけたくないと。
佐江子は、「早く一緒に暮らしたい。」と言ってくれます。
救ってくれたのは、祖母でしたね。
とはいえ、美雪の家庭環境がイマイチ説明不足でよくわかりません。
美雪の父親は?美雪の祖父は、どうしているのか?
美雪の世話を一手に祖母が引き受けているのは、なぜか?
そんなところも、少しは説明があればなと思います。
美雪は、不処分。
これで、美佐江事件は、決着かな。
少年事件に向き合う寅子、もっと描いても良かったのではないかと思います。

昭和48年(1973年)4月
美位子の事件、最高裁大法廷で、判決の日がやってきました。

※次回への期待度○○○○○○○○(8点)

虎に翼 第126回

2024-09-23 22:25:06 | 虎に翼
「虎に翼」
ただでさえ強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ。 
前回の続き
美雪は、昨日、警察に補導されたとのこと。
「美雪にこのまま娘をなぞって欲しくない。」と、寅子に助けを求めます。
娘が親にそっくりに育つというの、あるのでしょうか。似てくるというのは、あるかもしれませんが。
やはり、美佐江の母である佐江子の責任は、重いのではないでしょうか。
もちろん父親もです。

寅子と航一は、ウイスキーを飲みながら。
雰囲気は暗いです。
寅子は、美雪のことを考えている様子。

☆心に翼
「蓋をしてきたものと向き合うのは苦しいわね。」と言った寅子に対して。
航一が、「ちちんぷいぷい。」と魔法をかけようとしますが。
航一の気持ちが、嬉しいですよね。

朋一が訪ねてきます。
なんと、家具職人になると。
妻とは離婚せず、家具職人を目指すのか。妻は、反対しなかったのかとか。
判事を辞めていく人、実際にいるのでしょうか。多少いるにしても、家具職人になる人は、たぶんいないような気がします。

昭和47年(1972)5月
最高裁大法廷で行われる美位子の裁判。
よねが、尊属殺は違憲。
「本件において、道徳の原理をふみにじったのは、誰ですか。」
「もし今も尊属殺の重罰規定が憲法14条に違反しないもととするならば、
無力な憲法を無力な司法を無力をなこの社会をなげかざるをえない。著しく正義に反したこの判決は破棄されるべきです。」
よねの言っていることは、本当にそうだと思います。迫力があります。
よねの主張が、裁判官たちの心に届きますように。

寅子は、美雪が家裁に送致されてきたという書類を前にして頭を抱えています。
以前、寅子は、美雪を処分しなかったことを後悔しているのでしょうか。

※次回への期待度○○○○○○○○(8点)

虎に翼 第125回

2024-09-20 22:20:44 | 虎に翼
航一は、美位子の事件の調査報告書を見て欲しいと桂場に迫ります。
桂場は、「時期尚早。」。
「時期尚早とは?」に対して、今は、時期が適切ではないと答える桂場。
「どんな結果になろうとも判決文は残る。ただ何もせず人権蹂躙を見過ごして何が司法の独立ですか。」で、鼻血。
桂場の膝に横たわる航一。
知らせをうけ駆けつけた寅子は、桂場に、「司法の独立のために、共に戦いましょう。」

星家一家全員集合。
高い肉でのすき焼きパーティー。
朋一は、これから、どうするのか。離婚成立したのか。

☆心に翼
航一が、「ひと区切りついたような、あの戦争のでしょうか。そう思って良いのか正直わかりません。」
寅子が、「わかる日まで、少しずつ少しずつ心を軽くしていきましょうよ。子供が巣立っても、余生とはできませんね。」
寅子の最後の言葉が、心に響きました。

昭和47年(1972)4月
その後、最高裁は、美位子の事件の上告を受理。
最高裁での裁判が、始まりますね。

美雪の祖母が、寅子を訪ねてきます。
美佐江の母と告白。
どうでもいいことかもしれませんが、美雪の祖母の名字が、なぜ並木なのでしょうか。しかも、孫の美雪も並木。
森口姓でないことに違和感です。
美佐江は、交通事故で死亡。最後に残した言葉を手帳に記載。
そこには、寅子のことが書かれていました。美佐江にとって、救世主になり得た?
寅子は、責任を感じたようですが、違いますよね。あのとき、我が子を守ったのは、母親として当然の姿です。
美佐江という人は、精神的に病んでいたと思います。
そのことに気づかなかった、あるいは、気づかないふりをした両親の責任だと思います。

※次週への期待度○○○○○○○○○(9点)
いよいよ最終週です。終わりよければすべてよし。すべてのことが解決できるとは思えないのですが、期待します。

虎に翼 第124回

2024-09-19 22:03:04 | 虎に翼
並木美雪は、駅の階段から男の子を突き落としたという理由で、家裁にいるようです。
審判が始まると、明らかに嘘泣きする美雪。美佐江をみるようです。
美雪の言い訳も嘘くさい。と思ったら、突き落とされた少年は、言い訳を認めたらしいです。
寅子は、美雪を不処分。これで、終わるわけないと思うのですが。

昭和46年(1971)冬
涼子が司法試験に合格。しかし、司法修習は受けないと言います。

☆心に翼
涼子が、司法修習をうけない理由は、世の中への股間の蹴り上げ方。
弁護士になれなかったのではなく、ならなかった。
司法試験を受ける若者に法律を教えたいと。
涼子なりのけじめのつけ方であり、自分の人生を歩んでいるという感じで良いですね。

よねは、涼子から、「おきだてに難がある。」と言われたことを根に持っていたようです。

よねは、美位子に、「ここにいたいなら、いればいい。」「ただ、私たちのところへくる依頼人の話を盗みぎきするのは、やめろ。」「おまえが、かわいそうなわけでも、不幸で弱いわけでも、けっしてない。」
辛い経験をしたよねだから、言えることなのかもしれません。

朋一が訪ねてきて。
「裁判官、やめて良いかな。」
妻に離婚して欲しいと言われたようです。
仕事にいそしむあまり、家庭がないがしろになっていたのでしょうか。
今まで、そんなそぶりを見せなかったので、意外でした。
航一は、朋一に、「何も間違ってない。謝ることなど、なにひとつない。」

航一が、桂場のところへ。
美位子の事件が最高裁で審議されることになりそうです。

※次回への期待度○○○○○○○(7点)



虎に翼 第123回

2024-09-18 22:46:11 | 虎に翼
寅子は、家裁メンバーに、少年法改正に関する意見を求めることにしました。
ただ意見していたのは、少数でしたね。
朋一が積極的に意見していた中。
痛烈な意見を言う音羽。「家庭裁判所が反省すべき点も多々あると思います。」
彼女が訴えていたのは、人員不足。
寅子世代の人たちに責任があるとまで、発言します。
それに対して、寅子は、反論できませんでしたね。

猪爪家では。
直明一家が近所に引っ越すことになるので、集合。
猪爪家が出てくると雰囲気が明るくなって、良いですね。
直明も、自分の戦後が終わったと。
猪爪家家族会議・討論会。
寅子は、少年法についての意見を求めます。
花江が言っていたように、一般人には、ピンときませんよね。
私が印象に残ったのは、直人が、「どの少年が、凶悪犯罪に手をそめるかなんて、審判と面談だけじゃわからない。」と言ったところです。
そのために、詳しい調査が必要と言うことになるのかも。かといって、音羽が言うように、人が少ないという問題点があり。
一般人には、難しすぎる話です。

昭和46年(1971)夏
司法試験受験のため上京してきた涼子。
涼子様、今、何歳ですかってことです。
女子部の面々が集まります。

☆心に翼
よねが、「わたしらで、絶対こいつを受からせる。」
と言って、司法試験の問題をつくってきたところ。
結局、よねも、女子部の皆のことが大好きなんだなと思いました。
涼子様、受かると良いですね。

家庭裁判所で、美佐江そっくりの娘に声をかけられる寅子。
ホラーでしょうか。あの美佐江が、現れるとは。
20年近く前のことなので、同一人物ではあり得ません。
娘でしょうか?祖母のような人も出てきました。
ただ、家裁にいるということは、事件を起こしたということでしょう。
調査を担当した音羽の手首を調べる寅子。あの腕飾りは、なかったですね。

※次回への期待度○○○○○○○○(8点)




虎に翼 第122回

2024-09-17 22:01:40 | 虎に翼
朋一のこと、桂場のこと、少年法のことや家裁のこと、考えることが盛りだくさんの寅子ですとナレ。

寅子は、思い切って桂場の元を訪れます。
朋一らの異動について、質問。
桂場が、すべてを指示したようです。「裁判官は、孤高の存在でなければならぬ。」という理由で。
寅子は、「純度の低い正論は、響きません。」「穂高イズムは、どこにいったのですか。」
と言われても、正直、よくわかりませんでした。
不当な異動だということは、わかるのですけど。
桂場自身も苦悩しているのですよね。多岐川の亡霊をみたりして。
痛いところを突かれたのでしょう。

月に一度の法制審議会。
ライアンは、「少年法改正を急ぐ必要があるのか。」と、熱弁。
しかし、改正ありきで始まってますから、寅子たちの言い分が通るとは思えないのですよね。残念ですが。

笹竹で。
寅子、汐見、ライアン。
「会いたいね、タッキーに。」という言葉が、切ないです。
たらればですが、多岐川が生きていたら、きっと法制審議会も、実りあるものになるような気がします。家庭裁判所を愛の裁判所と言ってましたから。
少年法改正に断固反対したでしょうね。

昭和46年(1971)春 家裁少年部に配属される朋一。
義理とはいえ、親子で同じ部署って、本人たちも周りもやりにくいでしょうね。

最高裁調査官である航一が、山田轟法律事務所へ。

☆心に翼
よねが、美位子の話をします。
文字にするのが、恐ろしく悲しくて、書けないような人生。
よねは、「おぞましく人の所業とは、思えない事件だが、けっして珍しい話じゃない、ありふれた悲劇だ。」
「私は、救いようがない世の中を、少しでも、ましにしたい。」
珍しい話じゃないという台詞が、衝撃でした。
ありふれた話なの?こんな話が。
性暴力の話は、最近、よく耳にしますが、それが、珍しくないと言われてしまうと、人を信じることが怖くなります。

※次回への期待度○○○○○○○○(8点)
暗い話が続きます。

虎に翼 第121回

2024-09-16 22:32:18 | 虎に翼
「女の知恵は後へまわる?」
女は知恵の回りが遅く、事が終わってからいろいろと考えつく、という意味だそうです。あまり良い意味ではありませんね。

昭和45年(1970)7月
美位子の裁判は、最高裁へ上告。
ただ、最高裁で、あつかうべきかは、航一たち調査官に委ねられています。
重要な仕事ですね。

寒河江議員が、桂場を訪ね。
「最近のおたくらは、とても司法の公正を守っているとは言いがたいんじゃないかね。」
政治家の司法への介入、許されませんよ。
桂場長官も大変。笹竹に運ぶ心の余裕もないのかもしれません。

笹竹では。
寅子と汐見家族。
崔香淑が、原爆にあった朝鮮の人たちのために、支援したいと。
そのために、汐見は、裁判官を辞めると言います。

☆心に翼
汐見が、「僕以上に頼りになる相棒は、いないだろう。」
薫が、「家族みんなで、支え合って最高の弁護士事務所をつくるんです。」
梅子が、「最後は、良い方向に流れていくわね。」
これで、汐見一家は、大丈夫。

昭和45年(1970)10月
法制議会少年審議会が始まりました。
少年法を改正すべきかどうかの話し合いのはずが、少年法改正ありき。
反発する寅子たち。
少年に携わった人たちの意見を優先すべきと思うのですが、そんな風でもないですね。
多岐川が生きていたら、違っていたかもと思います。

優未は、笹竹で働き、週に2回は雀荘で働くと言います。
雀荘のイメージは、よくないのですが、両親とも反対しないのですね。
朋一が、家裁へ異動。明らかな左遷のようです。
朋一の話は、どっちでも良いように思います。

あと2週なのに、いろいろなことを詰め込みすぎのように感じています。

※次回への期待度○○○○○○○(7点)

虎に翼 第120回

2024-09-13 22:13:23 | 虎に翼
昭和45年(1970)6月法務大臣から少年法改正に関する諮問が法制審議会に出されました。

日曜日 多岐川の家に家庭裁判所創立メンバーが集まります。
崔香淑は、寅子に、「暴力はいけない。でも、声をあげた記憶は、自分の芯になる。」
薫は、恋人と別れて泣いていましたが。
母親と話しているうちに、別れて良かったと笑顔に。寅子も、「別れて正解。」
確かにそうだなと思います。その人の母親が朝鮮人だからという理由で結婚できない人とは別れて良かったと思います。

☆心に翼
香子が、「薫の前で、崔香淑を取り戻してみたい。」と言ったとき、多岐川が、「愛だよ、佐田くん。」
また、多岐川が、稲垣と小橋を抱いて、「遠いところ、わざわざありがとう。」と言ったところ。
家庭裁判所創立当時に戻ったような気がしました。

多岐川は、法務省の少年法改正、現少年法の基本的構造を変えることに反対すると。
桂場に電話して、少年法改正反対の抗議文をとりに来いと。
断る桂場。

その後、多岐川は亡くなります。
寂しそうな桂場。
どんな想いで、多岐川の抗議文を読んだのか。
会いに行けば良かったと後悔していたかもしれません。

※次週への期待度○○○○○○○○(8点)
予告に美佐江が出ていたのですが、どんな登場の仕方なのか興味津々です。
美佐江と会わなくなって、何年経ったのでしょう。
てっきり、東京に戻って再会すると思ってましたが。

虎に翼 第119回

2024-09-12 21:58:49 | 虎に翼
のどかが恋人を連れてくる日がやって来ました。
ところが、居間では、優未と航一が、議論をしています。
優未は、大学院をやめたいと。航一は、反対しています。

☆心に翼
寅子が、「優未の道を閉ざそうとしないで。」「どの道をどの地獄を進むか、諦めるかは、優未の自由です。」「努力した末に何も手に入らなかったとしても、立派に生きている人たちを知っています。」「優未が、自分で選んだ道を生きて欲しい。」
寅子の言っていることは正しいと思いますが、親として考えたら、大学院をやめて欲しくないと言うのが、一般的かなと思います。
せっかく今まで通ってきたのに。授業料も払ってきたのに。

のどかが、「たとえ、傷ついたとしても、自分の一番でいきた方がいいんだよ。」
理想ですかね。
のどかと芸術家の結婚、上手くいくとは思えないのですが。
ただ、人に言われて本意でない道を進むのは、良くないかなとも思います。

昭和45年(1970)3月
少年法改正論議
桂場が力を入れている課題は、公害事件。
桂場の「公害被害で苦しんで助けられるべき人は、速やかに助ける、それが、司法の力であるべきだ。」
桂場の法解釈が、原告勝訴へのきっかけとなりました。

優未は、大学院を中退。この先の人生を考え中。
こんな生活ができるのも、立派な両親のおかげですね。
たいていの人は、働かないと生活できませんから。

昭和45年(1970)6月
少年法改正議論が始まります。
少年法厳罰化です。
反対するライアンの味方は、寅子です。
少年法も取り扱うのですか。いやあ、どうなってしまうのか不安だらけ。

多岐川は、ほとんど寝たきり。

※次回への期待度○○○○○○○(7点)

虎に翼 第118回

2024-09-11 22:28:29 | 虎に翼
昭和44年(1969)4月
女性法曹の会の集まり。
「女性は、資質的に裁判官として適格に欠ける。」
なんてことでしょう。理由が述べられていましたが、それらの理由で、裁判官に向かないとは言えないと思います。
寅子は、最高裁に要望書を提出すると。

星家では。
朋一が、同じ公務員なのに判決が違うと怒っています。

☆心に翼
航一が、「裁判官は、政治的に偏ってはいけない。あくまで、法の下にすべての判断をすべき立場にいるのだよ。」
寅子が、「多くの人は、変化を過剰に恐れるものよ。なかなか変わらなくても、声をあげていくことに意義がある。」
公平な判決というのは、難しいものでしょうね。

昭和44年(1969)4月
与党が裁判制度に対する調査特別委員会の設置を提案。
人事介入など言語道断と言う桂場。
調査委員会設置は棚上げ。
三権分立ですよね。司法の世界に政治介入は、いかがなものかと思います。

昭和44年(1969)5月
安田講堂事件二十歳以上の裁判は、大混乱。
薫は起訴猶予。

優未は、寅子に何か言いたいようでしたが、おなかギュルギュルで言えず。
航一は、のどかが、恋人を連れてくるというので動揺。

昭和44年(1969)6月
美位子の裁判は、減刑。
検察は、控訴。高裁で二審。

ちょっとですが、星家での場面が描かれ、ホッとしました。のどかの恋人が来る場面、明日にでも放送があるかな。

※次回への期待度○○○○○○○○(8点)

虎に翼 第117回

2024-09-10 21:41:11 | 虎に翼
冒頭から、東京のとある家庭で起こった口にすることも、はばかられるおぞましい事件発生。
朝から重すぎます。
弁護の依頼が、山田轟法律事務所に。

昭和44年1月
竹もと改め笹竹開店。
寅子、桂場、多岐川、ライアンの4人が集合。
桂場の就任祝いと多岐川の快気祝い。
多岐川が桂場に、「この国の司法を頼むぞ。」

汐見は、桂場の下で、司法行政担当。
航一は、上告された事件をどの法廷で取り扱うかを担当。
朋一は、汐見の下。
三人とも最高裁判所勤務なのですね。

寅子は、よねに呼び出され。
山田轟法律事務所を訪れると、汐見と香子の二人。
娘の薫が、安田講堂で逮捕。
弁護を頼みに来たのに、弁護士となった香子が、自分で弁護すると言い出します。
『アンチヒーロー』でも、思ったのですが、親子であっても、その弁護を担当することができるのですね。身内が弁護するというのは、ダメだと思い込んでいました。
結論は出ず。

山田轟法律事務所に、手伝いに来ている美位子。父親を殺したようです。
冒頭のおぞましい事件の張本人。
事情を聞くと、父親は、殺されて当然だと思いますが。
当時の法律だと尊属殺人となり、刑が重くなるのでしょうか。そんなむちゃくちゃな。

昭和44年3月
安田講堂で、20歳未満の人たちが、多く逮捕されます。

☆心に翼
家裁の判事たちは、思っていました。社会や大人へのいかり、失望、その気持ちは痛いほどわかる。だからこそ、じっくり向き合いたいのです。向き合えば向き合うほど、少年少女たちの更生の道をみつけられるとナレ。
ナレではなく、寅子の想いとして描いて欲しかったかも。

与党幹事長の地元の名士の息子も、逮捕されたらしいです。
その息子は、成年だったのですが、未成年者たちは処分なしでいられるということに、不満をもっているとのこと。
そうなのですよね。1歳の違いで扱いが全く違ってくるというの、変だなとは思っていました。中には、未成年だから重罪にはならないという理由で、犯罪を犯す人もいますよね。
ただ、どこかで、線引きをする必要があるというのも、やむを得ないのかなと思います。

尊属殺人、安保闘争と盛りだくさんで、残り3週なのに、決着がつくのでしょうか。どちらかに絞って描いてもよかった気がします。
ホームドラマ感が、全然ない週になりそうです。

※次回への期待度○○○○○○○(7点)