新しい朝ドラが既に始まっています。『梅ちゃん先生』は、このあとスペシャルドラマの放送が決まっていますので、それが終わってからの方が雑感としては、まとまるのかもしれません。
前作『カーネーション』を受けての朝ドラ。
地方ロケの代わりに、戦後の大々的なセットが作られ、始まりました。
主演は、若手女優としてある程度の地位を確立している堀北真希さん。新人というイメージは全くありません。
脚本は、『結婚できない男』が好きだった尾崎将也さん。街の女医さんになるということだけは、わかっていました。どんな女医さんになるのかなという期待でいっぱいでした。
戦後の復興時代から始まり。松子、竹夫という優秀な姉、兄をもつ梅子。自分はダメだと思いながら、それを払拭するため、医者になることを目指します。
下村家の面々、なんか冷たいなあと思い続けました。親身に梅子のことを思っているとは思えないのです。それから、戦後の大変なときなのに、下村家の人たちは、きれいな格好をしています。逆に安岡家は、ぼろぼろの服でした。そういうところが、下村家だけが浮いている印象を受けました。
優秀でなかった梅子が、頑張って女子医専に合格。医専時代が一番楽しく見られたように思います。
個性的な同級生の存在が良かったです。卒業後も関わりが出てくると良かったのですが、弥生以外は関わりが描かれませんでした。
松岡の登場も、尾崎脚本の本領発揮。梅子が松岡と信郎とどちらと結ばれるのかという興味も出てきました。
帝都大学病院時代。梅子、松岡、弥生、山倉、4人の場面が多かったような。医者修業というより、恋バナや患者さんと医者としてではない部分での関係が目立ちました。新米医の忙しさは、ハンパないはず?なのに。
坂田との出会いもありました。この人も医者としてどういう点で、慕われているのかわかりにくかったです。
開業してからは、なんだかなという場面がたくさんでてきて。帝都大学時代同様、梅子が医者としてではなく、人のお世話をしているところばかりが描かれ。いつ医院の仕事をしているのか?と思ったりしました。
結婚、出産してからも、中途半端だったように思います。梅子が太郎の子育てをしているところって、ほとんどなかったです。これで母親?と思いました。
マイナス面を多く書いてしまいましたが、期待が大きかっただけに、がっかり感も大きかったです。
堀北さんの笑顔、信郎のイケメンぶり、松岡の変人ぶりといったところは、良かったと思います。
正直、ここ数年で最高の視聴率をとったことが不思議でした。時計代わりに見るには、可もなく不可もなく、良かったのかもしれませんが。
このドラマを見てから、私的に、堀北さんの評価は下がってしまいました。もう少し演技力のある人と思っていましたので、あまり表情の変化がない演技に。一方、評価が上がったのは、松坂さんと高橋光臣さんの二人。二人の存在がおおいに、このドラマを盛り上げていたと確信しています。
スペシャルは、松岡、弥生、山倉の三人が中心のようです。ちょっと楽しみです。