第1回ジュゴン連続講座「ジュゴンってどんな生きもの?」
浅野四郎さんのお話をまとめました(文責SDCC)。
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まず、海獣類(海棲の哺乳類)について
陸上生活をしていた哺乳類の中で、海に生活の場を戻したものが海獣類です。
海獣類は4種類。
・鯨類 6500万年前に海へ
・海牛類 5000万年前に海へ
・鰭脚類 3500万年前に海へ
・食肉類 500万年前に海へ
海に戻った時期が古いものほど、水中生活に適したからだのつくりを持っています。
鯨類と海牛類には、後ろ脚が尾びれになっていますが、
海牛類では骨盤の骨が、背骨にくっついて残っているのに対して、
鯨類では、骨盤は筋肉の中に痕跡的に埋没しています。
鰭脚類、食肉類は陸上にも上がり、前脚を器用に使うものもあります。
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海牛類には、ジュゴン科とマナティー科の二つの科があり、生息域が分かれています。
マナティー科 3種
・アメリカマナティー(更にフロリダマナティーとアンディリアンマナティーに分類)
・アマゾンマナティー
※唯一、淡水のみに生息
・アフリカマナティー
ジュゴン科は現在ジュゴン1種のみです。
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かつてジュゴン科に属していたステラーカイギュウ
肉や脂肪、毛皮をとるために乱獲され絶滅しました。
1971年の発見から絶滅まで約20年ほど。
この写真は、科学雑誌ニュートン2001年9月号に浅野さんが発表されたもので、
形態・毛皮の様子など、大変よく再現されている自信作だそうです。
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ジュゴンは、メスと子どもという組み合わせで、泳いでいることが多く、
3頭の場合は、メス+上の子+下の子だそうです。
オスは基本的に、単独行動。
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こんなに群れることもあります(バーレーン:ペルシャ湾の島国)。
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エサは海草。これは、フィリピンのエル・ニドで撮影されたはみあとです。
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鳥羽水族館では、1日に30kg(体重の1割)の海草を与えていますが、
現在は、ロメインレタスも与えているそうです。
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かごに入ったウミジグサを、おいしそうに食べる鳥羽水族館のセレナ。
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世界のジュゴン10万頭のうち、8万頭はオーストラリアに生息し、
特にトレス海峡諸島に多くのジュゴンがいます。
島の人々は、ジュゴンを食用にしています。
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ジュゴン漁の様子。船で追いかけて、銛を打ち込みます。
背中に銛がささると、2~3cm入っただけで、抜けなくなってしまうそうです。
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ジュゴン漁に使う銛。
右が使用前、左が使用後のもの。
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ジュゴンとマナティーを混同されることがよくありますが、
顔や皮膚の印象だけでも、こんなに違います。
一番わかりやすいのは、尾びれの形状です。
マナティーは乾期に水量の減った川でも泳ぎやすい丸い尾びれをしています。
ジュゴンは海で泳ぎやすいように三角の尾びれです。
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頭骨の形にも違いがあります。
ジュゴンの口は、海底に生える海草を食べやすいように下向きになっています。
ジュゴンのオスの成獣には牙があります。
マナティーの歯は、後ろから前へ、水平移動してどんどん生えかわります。
鳥羽水族館では、100本以上のマナティーの歯が抜けているそうです。
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マナティーの歯。実物を持ってきてくださいました。
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ジュゴンの牙。刻まれている筋の数で、年齢がわかります。
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ジュゴンの牙。実物。
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ジュゴンの顔面。
舌のように見えるのは、咀嚼板(そしゃくばん)。
ジュゴンは、咀嚼板でおろし金のようにして海草をすりつぶします。
たくさんのひげのようなものは感覚毛で、海草に触れると、その鮮度が
わかるそうで、えさ探し&えさ選びに役立っています。
背中に生える毛は、水流を感じることができます。
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ジュゴンの咀嚼板を乾燥させたものです。
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濁った川にも生息するマナティー。
マナティーには、ジュゴンよりたくさんのひげ(感覚毛)がはえていますが、
水族館に連れてきて、透明な水で飼いはじめると、ひげが短くなるそうです。
濁って先が見えない川の中で、網を避けたりするのに、ひげが役立って
いるのかもしれません。
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今、鳥羽水族館にいるセレナは、1986年の10月、生後6カ月ごろ
フィリピンの海で母親からはぐれて泳いでいるところを保護されました。
ジュゴンの哺乳期間は約1年半。まだまだお母さんのおっぱいが必要な時期でした。
ジュゴンの哺育は、はじめてで、はじめは手探り状態。
人間の赤ちゃんの哺乳瓶からは、ミルクを飲んでくれないので、
浅野さんが、村の雑貨屋さんで購入したゴム手袋や雑貨を使って、哺乳瓶を作成。
やっと、ごくごくミルクを飲んでくれたそうです。
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これが、当時の哺乳瓶(哺乳器)。
右側の空気取り入れ口に、自分も口をつけて、セレナがミルクを
飲む様子を観察したそうです。セレナへの深い愛情が感じられます
ジュゴンは、狭い水槽に入れておくと、弱ってきます。
運動しないと筋肉が弱り、消化器官の働きが悪くなるようなのです。
セレナも狭い囲いの中にいて、弱ってしまったことがあるそうです。
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ジュゴンは肺呼吸なので、漁網にかかると、窒息してしまいます。
また水を飲んでしまうと、肺炎になって死んでしまうそうです。
これは、環境省(沖縄県への委託事業)のジュゴンレスキュー訓練の様子です。
サイズや大きさが本物そっくりのジュゴンのレプリカを使っています。
本物のジュゴンは、じっとしていませんし、尾びれの力が強いので、
要注意だそうです。
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現在個体が確認されているジュゴンは、古宇利島周辺域の2頭 ♀(母親)+子供(♂?)
そして、嘉陽周辺域(本島東側)の1頭 ♂の合わせて3頭のみです。
かつて、生息していた八重山周辺のジュゴンは絶滅し、沖縄本島とフィリピンの個体群との
交流もなくなっています。
しかし、ジュゴンにはとても長い距離を移動した記録があります。
オーストラリア→ココス島(グアム)1000Km
パラオ→ヤップ島 400km
「ジュゴンにとっては、海草藻場がとても大切」
「生息場所(海草藻場)さえ保全されれば、フィリピンからジュゴンが
やってくるかもしれない」と浅野さんはおっしゃっています。
鳥羽水族館の水槽で、サンゴと海草の飼育をしてみたら、
サンゴは結構よく育つけれど、海草はとても難しかったそうです。
海草の移植は、やはり難しいのですね。
沖縄ジュゴンにとって、今ある海草藻場を守ることが、とても大切だということが、
よくわかります。
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質問コーナーでも、色んなお話が出てきました。
ジュゴンは簡単な図形の識別ができること、
排卵は約50日周期で、決まった発情期はないらしいこと、
他の個体とからだをくっつけるのが好きなこと(特に尾びれを重ねるのが好き
)など。
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(ジュゴン漁の銛を手にお話しされる浅野さん)
聞けば聞くほど、ジュゴンのことがますます大好きになるお話しでした。
ジュゴンは、伊勢湾や熊本でも発見記録がある移動性の動物です。
ひょっとしたら、石垣や西表のあたりにも、まだいるかもしれません。
辺野古の藻場を守っていれば、今いるジュゴンが繁殖する以外に
他の場所からもやってくるかもしれない
と期待に胸が躍りました。
浅野さん、貴重なお話を、本当にありがとうございました。
ZAN
浅野四郎さんのお話をまとめました(文責SDCC)。
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まず、海獣類(海棲の哺乳類)について
陸上生活をしていた哺乳類の中で、海に生活の場を戻したものが海獣類です。
海獣類は4種類。
・鯨類 6500万年前に海へ
・海牛類 5000万年前に海へ
・鰭脚類 3500万年前に海へ
・食肉類 500万年前に海へ
海に戻った時期が古いものほど、水中生活に適したからだのつくりを持っています。
鯨類と海牛類には、後ろ脚が尾びれになっていますが、
海牛類では骨盤の骨が、背骨にくっついて残っているのに対して、
鯨類では、骨盤は筋肉の中に痕跡的に埋没しています。
鰭脚類、食肉類は陸上にも上がり、前脚を器用に使うものもあります。
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海牛類には、ジュゴン科とマナティー科の二つの科があり、生息域が分かれています。
マナティー科 3種
・アメリカマナティー(更にフロリダマナティーとアンディリアンマナティーに分類)
・アマゾンマナティー
※唯一、淡水のみに生息
・アフリカマナティー
ジュゴン科は現在ジュゴン1種のみです。
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かつてジュゴン科に属していたステラーカイギュウ
肉や脂肪、毛皮をとるために乱獲され絶滅しました。
1971年の発見から絶滅まで約20年ほど。
この写真は、科学雑誌ニュートン2001年9月号に浅野さんが発表されたもので、
形態・毛皮の様子など、大変よく再現されている自信作だそうです。
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ジュゴンは、メスと子どもという組み合わせで、泳いでいることが多く、
3頭の場合は、メス+上の子+下の子だそうです。
オスは基本的に、単独行動。
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こんなに群れることもあります(バーレーン:ペルシャ湾の島国)。
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エサは海草。これは、フィリピンのエル・ニドで撮影されたはみあとです。
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鳥羽水族館では、1日に30kg(体重の1割)の海草を与えていますが、
現在は、ロメインレタスも与えているそうです。
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かごに入ったウミジグサを、おいしそうに食べる鳥羽水族館のセレナ。
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世界のジュゴン10万頭のうち、8万頭はオーストラリアに生息し、
特にトレス海峡諸島に多くのジュゴンがいます。
島の人々は、ジュゴンを食用にしています。
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ジュゴン漁の様子。船で追いかけて、銛を打ち込みます。
背中に銛がささると、2~3cm入っただけで、抜けなくなってしまうそうです。
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ジュゴン漁に使う銛。
右が使用前、左が使用後のもの。
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ジュゴンとマナティーを混同されることがよくありますが、
顔や皮膚の印象だけでも、こんなに違います。
一番わかりやすいのは、尾びれの形状です。
マナティーは乾期に水量の減った川でも泳ぎやすい丸い尾びれをしています。
ジュゴンは海で泳ぎやすいように三角の尾びれです。
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頭骨の形にも違いがあります。
ジュゴンの口は、海底に生える海草を食べやすいように下向きになっています。
ジュゴンのオスの成獣には牙があります。
マナティーの歯は、後ろから前へ、水平移動してどんどん生えかわります。
鳥羽水族館では、100本以上のマナティーの歯が抜けているそうです。
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マナティーの歯。実物を持ってきてくださいました。
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ジュゴンの牙。刻まれている筋の数で、年齢がわかります。
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ジュゴンの牙。実物。
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ジュゴンの顔面。
舌のように見えるのは、咀嚼板(そしゃくばん)。
ジュゴンは、咀嚼板でおろし金のようにして海草をすりつぶします。
たくさんのひげのようなものは感覚毛で、海草に触れると、その鮮度が
わかるそうで、えさ探し&えさ選びに役立っています。
背中に生える毛は、水流を感じることができます。
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濁った川にも生息するマナティー。
マナティーには、ジュゴンよりたくさんのひげ(感覚毛)がはえていますが、
水族館に連れてきて、透明な水で飼いはじめると、ひげが短くなるそうです。
濁って先が見えない川の中で、網を避けたりするのに、ひげが役立って
いるのかもしれません。
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今、鳥羽水族館にいるセレナは、1986年の10月、生後6カ月ごろ
フィリピンの海で母親からはぐれて泳いでいるところを保護されました。
ジュゴンの哺乳期間は約1年半。まだまだお母さんのおっぱいが必要な時期でした。
ジュゴンの哺育は、はじめてで、はじめは手探り状態。
人間の赤ちゃんの哺乳瓶からは、ミルクを飲んでくれないので、
浅野さんが、村の雑貨屋さんで購入したゴム手袋や雑貨を使って、哺乳瓶を作成。
やっと、ごくごくミルクを飲んでくれたそうです。
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これが、当時の哺乳瓶(哺乳器)。
右側の空気取り入れ口に、自分も口をつけて、セレナがミルクを
飲む様子を観察したそうです。セレナへの深い愛情が感じられます
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ジュゴンは、狭い水槽に入れておくと、弱ってきます。
運動しないと筋肉が弱り、消化器官の働きが悪くなるようなのです。
セレナも狭い囲いの中にいて、弱ってしまったことがあるそうです。
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ジュゴンは肺呼吸なので、漁網にかかると、窒息してしまいます。
また水を飲んでしまうと、肺炎になって死んでしまうそうです。
これは、環境省(沖縄県への委託事業)のジュゴンレスキュー訓練の様子です。
サイズや大きさが本物そっくりのジュゴンのレプリカを使っています。
本物のジュゴンは、じっとしていませんし、尾びれの力が強いので、
要注意だそうです。
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現在個体が確認されているジュゴンは、古宇利島周辺域の2頭 ♀(母親)+子供(♂?)
そして、嘉陽周辺域(本島東側)の1頭 ♂の合わせて3頭のみです。
かつて、生息していた八重山周辺のジュゴンは絶滅し、沖縄本島とフィリピンの個体群との
交流もなくなっています。
しかし、ジュゴンにはとても長い距離を移動した記録があります。
オーストラリア→ココス島(グアム)1000Km
パラオ→ヤップ島 400km
「ジュゴンにとっては、海草藻場がとても大切」
「生息場所(海草藻場)さえ保全されれば、フィリピンからジュゴンが
やってくるかもしれない」と浅野さんはおっしゃっています。
鳥羽水族館の水槽で、サンゴと海草の飼育をしてみたら、
サンゴは結構よく育つけれど、海草はとても難しかったそうです。
海草の移植は、やはり難しいのですね。
沖縄ジュゴンにとって、今ある海草藻場を守ることが、とても大切だということが、
よくわかります。
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質問コーナーでも、色んなお話が出てきました。
ジュゴンは簡単な図形の識別ができること、
排卵は約50日周期で、決まった発情期はないらしいこと、
他の個体とからだをくっつけるのが好きなこと(特に尾びれを重ねるのが好き
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(ジュゴン漁の銛を手にお話しされる浅野さん)
聞けば聞くほど、ジュゴンのことがますます大好きになるお話しでした。
ジュゴンは、伊勢湾や熊本でも発見記録がある移動性の動物です。
ひょっとしたら、石垣や西表のあたりにも、まだいるかもしれません。
辺野古の藻場を守っていれば、今いるジュゴンが繁殖する以外に
他の場所からもやってくるかもしれない
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浅野さん、貴重なお話を、本当にありがとうございました。
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