散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

Teasing Georgiaと器と旅

2008-06-26 09:36:11 | 製作記録



 


下手の横好き手びねり陶芸。
粘土をいじっていると落ち着く。
そんなわけで器をひねった。
どんどん器が増えて行く。
気に入ったものはなかなか出来上がらない。
面白いことに
気に入ったものから割れてなくなる。






Teasing Georgia (D.Austin)

この薔薇の色味が素敵だ。微妙な色合い。
大変気に入っている。つぼみは外側が赤く、咲き始めは芯が黄色で外に向けてクリイム色に変わってゆく。場合によっては中心は淡いアプリコット色から黄色に変化したりもするのが面白い。徐々に色が抜けて全体が薄いクリイム色に染まったところも美しい。

 
 
                 蕾の形、咲きかけの花弁の先がちょっぴり反り返る姿も良い。






Lewisia : ちょっと似た色あわせ   


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


久しぶりにイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』を再読している。
さまざまな不可思議な都市についての記述が淡々とした語り口で進む。
戸口から戸口へ糸が張り巡らされた都市、空気のかわりに土のある街。。。
カルヴィーノの文章を読んでいると、喚起された想像力が勢い良く流れ始めて、水道管に詰まったゴミを吹き飛ばしてくれそうだな、と思うことがある。停滞していた水が流れ始める。

旅に出たいと思うのか。。。。?

  『。。。つまるところ、そのほうの旅とは、まさに思い出の中の旅なのだ!』と偉大なる汗(カン)は、始終耳をそば立てながらも、マルコの話の途中に吐息に混じる口調を捕らえるたびに、揺り床の上に身を起こして言うのだった。-見えない都市・136頁-

旅をするだって?旅をするためには存在するだけで十分だ。 フェルナンド・ペソア -不穏の書、断章-173頁-