散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

日曜日の散歩

2008-09-01 03:11:36 | 美術関係
デュッセルドルフ市内にペンペルフォルトという地区があって、この数年間で町が変わった。もともとアル中の溜ったりとあまり柄のよくなかったのが、町の努力の甲斐あってなかなかおしゃれな街に変身しつつある。古い店を上手に改装してのブティックが増え、”Perlfisch"と名付けてオープンドアーが年に一回行なわれている。
Perlfischとはちなみに鯉。
知り合いのグラフィカーが作品を鞄作りのアトリエに展示するという案内をくれたので見に行くことにした。
幸い天気もよくまるで(!)夏のような一日であったし、相棒と連れ立って散歩がてら出かけたのだが、思ったよりも街になかなか洒落たレストランやカフェも並んで楽しげだ。
歩いていると突然私の名前を呼ぶ者があるのでよく見れば友人のAと彼女の友人のDがカフェの日向で暑そうに座っていた。急遽我々も喉の渇きを癒し、ついでに昼ごはんを注文して、しばし歓談。

店を出て彼女らと別れ、再び歩く。。。


写真左側に並ぶ板札はこの建物内に入っている事務所、店のロゴ。素材統一でお洒落だ。

 

 
知り合いのグラフィカー(右)とこの店の店主であり職人でもある女性(左)。
職人の彼女と彼女のチームの作る鞄はとても楽しい。写真には撮らなかったのは残念だが、動物の形をうまく作った、オブジェのような鞄なのだ。値段は高めだが、それは当然の値段と納得するほどよくできていた。着なくなった毛皮や皮のコートなどを持ってゆくとそれを利用してリフォームもしてくれる。


よい感じに改装している。手前の赤い鞄もしっかりとした技術でよく作られていた。もともと彼女は馬具を作る修行をした人だ。


かばん屋を出るとその隣は洒落たレストラン。これは店先にあった椅子。
その脇にはジュエリーデザイナーの工房。


自動販売機。極たまにだけれど、こんな古い自動販売機に卵や野菜などが入って街角にあるのを見ることがある。この自動販売機が何を売っているのかというと。。。


いわばトラッシュを組み合わせて作ったアクセサリー箱つき。左側4ユーロ、右側6ユーロ也。ちょっといたずら心のある楽しい作品。
この自動販売機欲しいなあ。


最後に回ったのは一度展覧会で会ったことがあるジュエリーデザイナーとその仲間の店。これは作業場の一角。実に魅力的だ。こんなところで仕事できたら素敵だ。
(彼女の作品は2つ持っている)


古いパン屋を改装したのだそうだ。天井が美しいので聞くと白く塗られていたのを丁寧にはがしたということだった。 






私のバス電車の定期券は19時以降と週末は同伴者一人が無料になる。天気はよいし荷物もないことだし車を動かす必要のないときには利用すると都合がよい。

結局、10キロほどもぐるぐると歩いただろうか。

一件オープニングが反対側の街であって友人が2人参加しているので行くつもりだったのが、思わずPerlfischに誘われてあちこちしているうちにすっかり遅くなり断念した。


この数日かなり一生懸命に作業をし、頭がいっぱいだったのだけれど、とてもよい気分転換になって気持ちよく疲れて帰宅したのだった。



明日からまた天気は崩れるようだ。
今日の夏日は贈り物のようだ。