今度は「予約投稿」で、9月1日放送分のプリキュアの話を書いておきます。
8月25日分で、敵がより強くなったのにあわせて、プリキュアたちがニコの協力を得て、自分たちのレベルアップに成功しました。毎年夏休みはそういう時期でもありますが…。一方、新たな敵・ガオーとその手下たちは、かつて人間が滅ぼしてしまったオオカミの恨みを象徴する存在。いろんな動物たちと仲良くなりたいプリキュアは、これからオオカミたちの恨みとどのように向き合っていくのか。かつて自分たちと敵対した者たちとの「和解」ですが…。このテーマが、これから年末にかけてのプリキュアの大きな物語の軸になります。
この9月1日分の内容は、まさに「和解」というもの。それも、プリキュアのひとり・まゆ(キュアリリアン)が、転校前の学校で仲直りできなかった子とどのように「和解」するのかを、キュアスタ(インスタグラムのようなもの)にネコのゆき(キュアニャミー)の画像投稿をしたことをきっかけに描いていました。
この日冒頭では、ネコの姿のときのゆきがとにかくかわいらしくて、「お店の看板ネコ」として売り出せないか…と。そんな話を、まゆとまゆの母親がしている場面が描かれます。その後、まゆはゆきの動画をキュアスタにアップして、「看板ネコ」というアカウントをつくることになります。
まゆの作った「看板ネコ」のアカウントは、学校でも評判。お店に来るお客さんも「ゆきに会いたくなった」といいます。そんなまゆに、母は「ありがとう」と伝えます。でも、まゆは「キュアスタでいろんな人に動物が見せられるということは、知らない人が見ているかもしれない。悪口言われそうで怖い」と。そんなまゆに、ゆきは「大丈夫、私がついている」と返答します。そして、お店に来た人や学校の仲間にどんどんゆきの動画を見せて、「大丈夫だったでしょ?」とゆきに言われ、まゆは安心します。
そんなとき…。ある女の子が、まゆの家(プリティホリックというアクセサリーやコスメのお店です)の前で、ゆきの姿を見ています。隣の町からやってきたユマという子です。ユマはチンチラのコテツを連れて、いろは(キュアフレンディ)の家=動物病院に行きます。ユマは動物病院でチンチラの診察を受けている間、ゆきの動画を見ています。そこへこむぎ(キュアワンダフル)がやってきて、ゆきの動画を見て、「この動画つくってるまゆは友達。ネコのゆきとあそんでる」と話します。
一方、まゆはゆきに「前の学校の知覧さん(=ユマのこと)と仲直りできるかな? きっかけあるかな? 会いに来てくれるかな?」と語りかけます。そして「どんな動画(=ゆきの動画ですが)がいいかな?」と考えはじめると、まゆは一気に集中モード。まゆは集中すると、まわりが一切見えなくなります。
そんなまゆのいるプリティホリックの前を、ユマとユマの母が通りかかります。「仲直りしたいよね」というユマの母ですが…。ユマがまゆを見ると、集中モード。ユマは声をかけることができません。そんなユマに気付いたゆきが「あの子は? 知覧さんが来たんじゃない?」と、まゆに声をかけるのですが…。結局「また、やっちゃった…」と、まゆはがっかり。「また嫌な思いをさせた…」というまゆに、「そんなことはない! いろははわかってくれた。あのこと話したら…。おいかけたらいい。まゆが勇気を出せばいい。あきらめるのはちゃんと話してから」と、ゆきは励まします。
でもそんなとき、ユマが飼っていたチンチラのコテツが、ガオーの手下によってガオガオーンにされます。ガオーの手下のトラメやザクロは、動物たちに「人間は敵って思わせるのが私の仕事。ガオガオーンにして、人間は敵だって勉強し直させている」と考えているようです。そんなコテツをなんとか助けて、知覧さんの家に届けたい。そう思うまゆ・ゆきのところに、いろは・こむぎが合流。4人はプリキュアに変身します。また、ひとまず知覧さん母子の無事だけは、「気を失っているだけ」ということで確認できました。
ただ、ガオガオーンは、今までのガルガルとちがいます。どうやらニコガーデンの動物ではなく、人間界にいる動物たちを直接、ガオガオーンにしてしまうようです。ガオーの手下・トラメは「この世界の動物たちを黒くする。プリキュアがかなうはずがない」と。「コテツになんてことするの、許せない」「大丈夫、こわくない、すぐ助ける」というキュアリリアン。
そしてキュアリリアンは、気を失っている知覧ユマちゃんを見て…。「私たちは似た者どうし。大切な友達がそばにいるのもいっしょ。だからきっとあのとき(=仲が悪くなったとき)も、きっと、コテツがそばにいたはず。大切な友達と引き離すことだけはさせない」と思います。キュアリリアンは自分の技・リボンバリアをより大きくして、ガオガオーンになったコテツを受けとめようとします。そんなリリアンを、キュアニャミー・フレンディ・ワンダフルが守ります。そしてリボンバリアでコテツがうまくキャッチできたときに、ニコの力を借りて、エターナルキズナシャワーを出します。ガオガオーンから元のコテツの姿に戻ったとき、ガオーの手下・トラメも消えて、どこかに行ってしまいます。
ラストの場面ですが、コテツが預けられている動物病院=いろはの家に、まゆが行きます。「私、集中すると周りが見えなくて、ごめんなさい」と謝るまゆに、「私もごめんなさい。あのとき(=前に仲が悪くなったとき)、声をかけてくれたのに、逃げちゃった」と、知覧ユマちゃんも謝ります。「もう一度、仲直りできるかな?」「仲直りしたい」といって、まゆはユマに、コテツの刺しゅうが入ったハンカチを渡します。その様子を見て、ニコは「とぎれた絆がもどることもあるのね」と、なぜか感慨深げに話します。
という具合に、この9月1日放送分は、まずはプリキュアのひとり・まゆ(キュアリリアン)が、かつて仲が悪かった友達と関係修復をするというストーリーが描かれました。これが後々、オオカミの恨みをプリキュアたちが受けとめ、ガオーたちと和解に向かう第一歩になるのかもしれませんね。なお、9月13日から劇場版映画が上映されるので、この回からオープニングが劇場版モードになっていました。また、次回(9月8日)放送分には、劇場版映画に出る前のプリキュア(ひろがるスカイプリキュア)のソラちゃん(キュアスカイ)が、なぜか予告編に出ていました。