この年末年始の休みになって、やっと動画配信でプリキュアを見ることができました。10月27日の放送分から見ることができなかったので、順番にブログに書いていきます。
この10月27日放送分は、時期的に「ハロウィン」の話。プリキュアたちも仮装して登場します。と同時に、今回、こむぎ(キュアワンダフル)がオオカミの仮装をしたことが、絶滅したオオカミから生まれた敵のボス・ガオウとのつながりを生み出します。そしてガオウがなにを目指しているのかも、そのつながりから明らかになります。いよいよシリーズ終盤に向けて、今年の物語の謎解きがはじまった感じです。
この日の冒頭では、ハロウィンの日にいろは(キュアフレンディ)の家=動物病院で、こむぎ・いろはとさとるくんが、ペットといっしょに訪れた子どもにお菓子を配る場面からはじまります。いろはとさとるくんはウサギ、こむぎはオオカミの仮装です。他方、ゆき(キュアニャミー)とまゆ(キュアリリアン)は、まゆの家=コスメショップで、ハロウィンのメイクをお客さんにすすめています。ちなみに、こむぎはオオカミになりたくてこの仮装にしたのだとか。
そんなこむぎ・いろは・さとるのところに、ゆきとまゆがやってきます。おそろいのウサギの仮装を見て、「いっしょに写真を撮れば?」とすすめるまゆ。そこへサルワタリ・カニエ・クマダの3人の同級生が現れて、その名前のとおりの仮装を見せたりもします。執事のメエメエはヒツジなのですが、「仮装がすごい」とカニエやクマダに驚かれます。そこへおばさま3人組が仮装であらわれて、みんなで写真を撮ろうと誘います。そんなアニマルタウンの人々を見て、ニコは「みんなニコニコ」と喜びます。そのとき、ユニコーンでもあるニコの角が光ります。ニコの角=ダイヤモンドは、人々のニコニコした顔からパワーをもらって光るようです。
さて、森の奥の神社では、人々の声を聴いてガオウが起き上がります。ガオウは街中に現れるのですが、ハロウィンで仮装している人と思われて、誰も怪しみません。そんなガオウを見かけたこむぎは、後を追いかけます。オオカミの仮装をしたこむぎは「おそろいだね」と、ガオウに声をかけ、遠吠えをしてみせます。「遠吠えって、友達への呼びかけだよね」とガオウに話しかけるこむぎ。「オオカミのなかまは、もういない」といってどこかに立ち去ろうとするガオウを、こむぎは後を追います。ただ疲れてしまって、こむぎは犬の姿に戻ります。そんなこむぎを川辺に連れていき、水を飲ませるガオウ。こむぎはガオウの肩に小鳥たちがとまっている姿を見て、ガオウが動物に好かれる点がいろはに似ていると。そしてガオウにこむぎは「いろはと話したくて、鏡石に願って話せるようになった」と伝えます。
一方、こむぎがいなくなったことに気付いたプリキュアたちは、手分けして探し始めます。そして川のそばでガオウといっしょに、犬の姿のこむぎがいることに、いろはとさとるくんが気付きます。そのときガオウはこむぎに「なぜ人間にすりよる? 人間を信じてはならぬ」と伝えます。ガオウの存在に気付いたいろはとさとるくんは、「ニコガーデンを襲ったオオカミ」「あのオオカミがガオウ」と声を発します。「お前たちがプリキュアか、じゃま者ども!」というガオウは、プリキュアたちの変身用のパクトを黒く染めて、変身できなくさせます。
そこへ、ニコが現れます。なぜか人の姿をしたニコは「このアニマルタウンの人々は、動物を大切にする人々」だと告げます。「やはり来たか、ダイヤモンドユニコーン」とニコに話かけるガオウ。そんなガオウは「いずれ人間は裏切る。これ以上話すことはない」「仲間の無念をはらす。人間どもに報いを与えるために、ニコダイヤのかけらを手にしたとき、それを怒りで染めた」と伝えます。その黒い怒りがこむぎを包み込み、こむぎがガオガオーンにされてしまいます。「ほえろ、牙をむけ!」と、ガオガオーンになって黒くなったこむぎに、ガオウはさらに語りかけます。
そんなとき、いろはがガオガオーンになったこむぎを抱きしめて、語りかけます。ガオガオーンのなかで、犬のこむぎが、なにかの呼びかけに反応しようとしています。いろはの言葉や記憶と、犬のこむぎがうまく反応できれば、こむぎは元の姿にもどれるのですが。それをじゃましようとするガオウの動きを、人間の姿になったニコが防ぎます。「我が力をはねのけるとは…」というガオウは、ニコの防御の前に力を落とします。ニコも自分のもっていたニコニコパワーを全部、使い果たします。そのとき、プリキュアたちのパクトが元の姿に戻ります。こむぎもオオカミの遠吠えを聴いたように感じますが…。実はそれは、いろはの呼びかけ。そのいろはの呼びかけを聴いて、犬のこむぎが反応。もとの姿にこむぎは戻ります。
「後は頼む」といってガオウが手下のトラメにプリキュア退治を任せたところで、もとの姿にもどったこむぎとほかのプリキュアは変身。トラメのあやつるコウモリのガオガオーンと対決します。人の目には見えない暗闇で、超音波を出しながら動くコウモリのガオガオーンですが、もともとが犬のキュアワンダフル、ネコのキュアニャミーには通用しません。キュアワンダフルが誘導して、キュアフレンディと共同でバリアをはって動きをとめ、キュアリリアンのつくったネットにガオガオーンをおびきよせてつかまえます。そこで少し元気をとりもどしたニコが「人間を信じる。プリキュアとともにガオウを止める」といって、ニコの力でプリキュアたちをダイヤモンドリボンスタイルにします。そして「エターナルキズナシャワー」を出して、プリキュアたちがガオガオーンからコウモリを助け出します。そのコウモリをさらにニコの手のひらで浄化、もとどおりにします。
ラストの場面では「仲間の無念のために、罪のない生き物を苦しめることは許せない」というニコに対して、「時が満ちたら、世界は終わる」といって立ち去るガオウ。そんなガオウを、犬の姿のこむぎがじっと見つめている…と、夜空が広がる。そんな感じでおわりました。
どうやら今回では、もともとガオウがオオカミの仲間、さらに人間に滅ぼされた動物たちを思うやさしい気持ちの持ち主であることが示されたようですね。でも、だからこそ、人間を憎む気持ちもつよい。一方で、そんなガオウの動きを止めようと、人間たちのやさしい気持ちを結集して、ニコは立ち向かおうとしているようです。そして、もともとが犬で、人間と仲良くくらしてきたこむぎ=キュアワンダフルは、ガオウのほんとうの姿を知りつつ、どうやってガオウを止めたらいいのかを考える…というスジになるのでしょうか。ただそのヒントは、今回のいろはの行動にあるのかもしれませんね。ちなみに次の回(11月10日放送分)は、予告編を見る限りでは、人間のいろはが犬に、同じく人間のまゆがネコになるという物語のようでした。
ということで、まずは1本目。10月27日放送分のプリキュアの話、おわります。