できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

全力でぶち当たったからこそ、次が描けるのでは?

2009-11-04 08:50:00 | いま・むかし

先ほどの投稿に引き続き、ケータイから連続で書きます。さっきの文章の続きで言いたいことが出てきたので。

2007年3月末に大阪市の青少年会館条例が廃止され、もうすぐ3年になります。また、来年春には、さっきも書いたように、人権文化センターともと青少年会館その他の地区内施設が統廃合され、新たに「市民交流センター」が発足します。

で、私や仲間の研究者たちの何人かは、この間、もと青少年会館を使って活動中の地元の人たちや、元青少年会館職員の人たちなどとかかわり、現状を把握する活動にとりくんできました。

また、個人的にも、いろいろ今までやってきた研究会(学習会)を、あえて大阪市内の人権文化センターでやることにするなど、思い付く限りのことをやってみました。

でも、いまあらためて思うと、まだまだ自分の努力は足りなかったのかなあ、もっと動ける余地や言えることはあったのかなあ、とか。

あるいは、もっと自分に知恵があればなあとか、気力体力があればとか。

そんな風にいま、思うことがしばしばあります。

あらためて、今の情勢を見極めながら、これまでのとりくみを反省すること。また、それをふまえて、地元で活動中のみなさんや仲間の研究者にお世話になりながら、研究者としての自分の力を高めていくしかない。そう思う今日この頃てす。

今の情勢を切り開いていくのには、まだまだ、自分には知恵も力も足りないなあ、って思うからです。

ただ、これは自分なりにそのとき、できることを見つける形で、全力でこの何年か、大阪市内の青少年会館のことにぶち当たってきたからこそ、言える話かなあって思います。

だって「あのとき、ああすればよかった」みたいな悔いとか、心残りみたいなものは、ほんとうに少ないですから。

それよりむしろ、例えば地区の子どもや親たち、もと青少年会館で活動してる人たちなどを飲み込み、押し流そうとするくらい、圧倒的な力をもった社会の変化を前に、私たちが地元で暮らす人たちとともに、どんな思想(あるいは人間観や世界観)をもって、どのような理論と実践・運動でもって対峙するのか。どのような政策提案をもって、その流れに抵抗していくのか。

そういう大きな研究上及び実践・運動論上の課題として、今の情勢をきちんと受けとめていきたい気持ちが強くなっています。

これもまた、今まで自分なりにそのとき、そのときにできる精一杯のことをして、現実に立ち向かってきたからわかったことかな、と思います。

そんなわけでこのところ思うのは、目の前の困難な課題に全力でぶち当たったからこそ、次の課題がなんなのかが見えてくるし、次の展望もクリアに描けるのではないかな、ということです。

徹底的に壁にぶち当たって、それを突き破れなければ、例えば自分の力で突き破れそうなところ見つけるとか、新たな道具つくるとか、その壁をすりぬける別の道を見つけるとか、ひきかえしてあきらめるとか、壁の下にトンネル掘って向こうに行けるか試すとか、いろいろこちらも工夫しなくちゃいけませんね。

※ケータイから投稿したものを、改行等、適宜気づいたところを修正しました(2009年11月4日、夜6時26分)

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