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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2回分まとめてプリキュアの話(その1:10月8日分)

2023-10-15 10:28:25 | プリキュア話

気づけば今日は10月15日(日)。ブログの更新がなかなかできないことでお分かりいただけると思うのですが、ほんと連日、やることが多くて困ってます。特に10月に入って後期(勤務校は4学期制なので、第3・第4クォーターといいますが)の授業が始まったので、早朝に家を出て夜遅く帰る日々が続いています。そこへ学外からのいろんな依頼が入ったりもしますので、「ゆっくりと何かできるのは日曜日くらいしかない」感じ。おまけにその日曜日も、次の週の授業準備でつぶれたりもします。ほんと、今はお金よりも時間がほしいです。

さて、今日10月15日と前回10月8日の2回分、プリキュアの話が書けていません。まずは10月8日の分からプリキュアの話を書いておきます。

この10月8日分のプリキュアは、「最強の保育士」をめざすアゲハさん(キュアバタフライ)がメインになる回ですね。このところのプリキュアは、ひとりひとりのプリキュアの今年の成長をふりかえるような、そんなストーリー展開になっています。

さて、この日のアゲハさんですが、保育園で子どもたちと「たたかいごっこ」をしています。そのなかで年長組のたけるくんが、プリキュアみたいになって、アゲハさんが演じるゾウの怪獣をやっつけます。たけるくんは「たいせつな人を守る最強になる」といって、砂場のトンネルが壊れて泣いている子をなぐさめたりもします。たけるくんは「アゲハ先生みたいな最強になる」と言います。そういえば以前、保育園に現れた怪物におそわれたたけるくんを、キュアバタフライに変身したアゲハさんが助けたような…。どうやらこのところ、プリキュアの身近にいる誰かに、「自分はプリキュアだよ。でもないしょ」というかたちで話が展開しているようです。

そんなアゲハさんですが…。「たけるくんに負けないよう、保育士の仕事がんばる」といいます。まずはしっかりご飯を食べて、家で保育日誌を書くのですが…。書いている途中で寝てしまいます。でも、寝言でも保育園のことを話していたりする。そんなアゲハさんに、そっとツバサくん(キュアウィング)が毛布をかけます。

次の日、アゲハさんが保育園に出勤すると、たけるくんがアゲハさんを避ける態度をとります。別の保育士に聞くと、どうやらたけるくん、今週いっぱいで引っ越しするようです。たけるくんは他の子とあそばずに、ひとり部屋で絵本を読んでいたりします。他の子どもやアゲハさんがさそっても「あそばない。かくれんぼしない」といいます。しかたなく、たけるくんが遊びに入ってくるのをアゲハさんは待つのですが…。

その夜、家に帰って食事時にため息をついて、しょんぼりしているアゲハさんを見て、他のプリキュアたちが不思議に思います。アゲハさんは他のプリキュアたちに、たけるくんが保育園を離れること、そのことがさみしいと思っていること。たけるくんを励ましたいと思うけど、どうしたらいいかわからないこと。そして「最強の保育士ってなんだろう?」と思い始めていることなどを話します。

「その最強の保育士ってなに?」と聞くプリキュアたちに、アゲハさんは自分が保育士をめざすきっかけになった出来事を話します。昔、両親が別れて暮らすことになって、姉妹が離れ離れになることが決まったとき…(以前、別れて暮らすアゲハさんのお姉さん=ファッションモデルが登場した回もありましたね)。保育園で、アゲハさんのことを見守ってくれた先生がいたとのこ。その先生は「かなしいこと、とんでけ!」といって、しょんぼりしていたアゲハさんの手を握ってくれた。その手がとてもあたたかい。そのとき「保育士最強!自分の心を守ってくれた」と思ったのだとか。でも、そんな「最強の保育士」を目指す自分(アゲハさん)は、いま、たけるくんになにもしてあげられない。今はたけるくんに笑ってほしい…。そういうアゲハさんの姿を、ツバサくんが心配そうに見守っていました。

そしていよいよ、たけるくんが保育園に通う最後の日。ツバサくんはアゲハさんと出かけます。ツバサくんが言うには…。アゲハさんは寝てるときも保育園のことを考えている、だから、子どもたちは大好きなはず。無理に笑わなくていい、アゲハさんがそのままでいてくれたら、もうすてきな保育士だと。そうやってツバサくんは、アゲハさんを保育園に送り出します。

保育園につくと、アゲハさんは乳児クラスの応援に入るように頼まれます。赤ちゃんたちが保育室で寝たあと、たけるくんのいる年長児クラスへアゲハさんは行きます。雨が降るなか、たけるくんは年長児クラスの部屋ではなく、砂場でトンネルを掘っているようです。

そんなたけるくんの横で、アゲハさんもトンネルを掘りながら話しかけます。今までたけるくんとたくさん遊んだこと、たけるくんはなんでも上手だということ…。話しながら、アゲハさんは涙がでてきます。そして、たけるくんのトンネルとアゲハさんのトンネルがつながって、トンネルのなかでふたりは手をつなぎます。

その手がつながったとき、たけるくんは「ごめんね。ほんとうはもっといっぱい遊びたかった。アゲハ先生と遊びたかった」と言います。それを聞いて「私はたけるくんのこと、忘れないよ」というアゲハさん。「ボクも忘れないよ、ありがとう」というたけるくん。そんな二人の様子を、遠くからツバサくんが見ています。

でも、こうやってようやくアゲハさんとたけるくんの気持ちが通じ合ったときに、スキアヘッドが現れ、どんぐりと落ち葉でキョーボーグをつくりだします。たけるくんに「みんなに逃げるように伝えて」と言ったアゲハさんは、ツバサくんと一緒にプリキュアに変身します。2人のプリキュアだけではキョーボーグ相手に苦戦しているときに、他の3人のプリキュアが合流。キュアスカイが攻撃し、キュアプリズム・キュアマジェスティが援護するなかで、まずはどんぐりの攻撃を封じ込めます。そのあと「絶対にみんなを守る!」と思ったキュアバタフライが、バタフライプレスでキョーボーグを攻撃。その様子を見たたけるくんは「バタフライが守ってくれる、最強!」とあらためて思います。そしてラストはプリキュア5人の合体技で、キョーボーグを浄化。「二度とこないで!」と、キュアバタフライはスキアヘッドに伝えます。

このあと、保育園にたけるくんを迎えに来たおばあさんは、なんと、かつて幼いアゲハさんの手を握ってくれた保育士さん。「私はまだまだです。たけるくんの前で泣いてしまいました」というアゲハさんに、おばあさんは「落ち込んでいたたけるが、あんなに元気になった。寄り添ってくれてありがとう」と伝えます。そしてたけるくんは「もっと最強になる!」といって、笑って保育園から帰ります。

そして引っ越しの日。たけるくんが乗った列車が橋を渡るとき、その橋のたもとで、キュアバタフライの姿をしたアゲハさんの姿が見えます。キュアバタフライは列車に乗ったたけるくんに、たくさんのチョウチョを飛ばします。

とまあ…。「なんて保育士さんを泣かせる物語をつくるんだ…」と思うような放送回になりましたね、この10月8日分。と同時に、保育園に通っている子どもたち(=プリキュアの主たる視聴者層ですが)にとっては、自分の身近にいる保育士さんたちの思いを確認する回になったと思います。ちなみに10月15日放送分は、そんなアゲハさんが、ましろちゃん(キュアプリズム)とはじめてであった思い出の場所を探す回です。ということで、10月8日分の話はおわります。

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