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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

このたび編著本『「いじめ防止対策」と子どもの権利』(かもがわ出版)を刊行しました。

2020-02-01 22:32:23 | 本と雑誌

今月(2020年2月)の発売予定なので、もうすぐ書店に並ぶことかと思いますが・・・。

このたび、『「いじめ防止対策」と子どもの権利』(鈴木庸裕・住友剛・桝屋二郎編著、かもがわ出版)を刊行しました。定価1700円(本体)+税です。

ネット通販のAmazonでは、すでに予約注文を受け付けています。

いじめの重大事態対応と再発防止・未然防止をテーマに、亡くなった子どもの遺族、教育学研究者、精神科医、弁護士、スクールソーシャルワーカー、養護教諭という多彩な顔ぶれで執筆した本です。

また、特に打ち合わせをしたわけではないのですが…。たとえば「子どもの権利擁護」や「当事者(子ども本人や亡くなった子どもの遺族、被害者家族など)の声を聴く」ということ、あるいは「いじめの起きやすい学校環境を変えていく」ということや「関係調整・修復」の視点、そして「現場で何を、どうするか?」にこだわる実務的な視点、等々。この本を読み進めていくなかで、気付けば執筆者がそれぞれに切り口こそちがえど、どこか共通した論点で文章を綴っていることが伝わるかと思います。

そして、私の執筆部分では、子ども間の「いじめ」などを含む「学校ハラスメント」問題を、社会評論的に論じるのではなくて、学校現場で、あるいは重大事態の調査委員会の対応などの場で、それぞれの立場から「実務的」に引き受けて考えていくために何が大事なのかを、「子どもの権利擁護」の課題として論じてみました。また、そういう論じ方をしたのは、昨今「学校ハラスメント」問題を(教育)社会学的に論じてきた立場とは「一線を画す」つもりで、あえて私なりのスタンスを出してみたかったためです。

ということで、関心のある方は、ぜひご購入の上、ご一読いただければ幸いです。

ご参考までに、本の表紙の画像をこのブログで貼り付けておきます。

<追記>

なお、この新著とともに、拙著『新しい学校事故・事件学』(子どもの風出版会)もあわせて読んでいただきますと、これでほぼ、重大事故・事件発生時の事後対応のあり方について、「当事者の参加・対話・関係修復」といった観点からの対応の筋道がある程度、見えてくるように思います。2冊そろってのご購入もぜひ、ご検討ください。

 


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