私の印象でしかありませんが、最近、大阪市の青少年会館(以後「青館」と略)存続問題について、マスメディアが報道することがほとんどなくなりました。これはいい傾向の面と、悪い傾向の面と両面があります。
まず「悪い傾向の面」からいうと、「この問題への世間の注目がそれだけ薄れてきた」ということと、「結局、マスメディアは市長方針案の提示の10月10日前後、この時期の青館廃止反対・存続希望派と市長側とのせめぎあいのように、絵になるというか、そんな場面しか興味関心はなかったのか」ということ。そして、「このまま世間の注目が薄れてしまえば、いったい、どうなることか」「もう『あきらめ』ムードが漂っているのか?」と思われる面もあります。
でも、「いい傾向の面」もあります。それは、「人のうわさも75日」ということわざもあるとおり、これから「青館廃止反対・存続希望派」の側が、過去にマスメディア経由で流布されたいいイメージ・悪いイメージにとらわれず、自由に活動できる、ということです。
実際、マスメディアの注目度は薄いですが、今もなお、青館廃止反対・存続希望を訴えて、いろんな団体・個人が動いています。また、今まで加わらなかった層の人々も、この動きに入ってきています。そして、例えば毎日新聞(関西)の10月27日・28日のネット配信記事のように、市長側との交渉場面で、解放同盟大阪府連は青館のことだけでなく、一連の市長側から出された「」施策見直し方針について、あらためて反対の意見などを表明しています。
私としては、青館廃止反対・存続希望を訴える人であれば、どのような立場の人であれ、マスメディアが注目しようがどうしようが、積極的に行動を続けてほしいと思います。また、そういう人々の動きをこのブログで紹介することが役立つのであれば、私としてはここでどんどん書いていきたいと思いますね。
そして、その小さな動きをこのブログで拾っていくことを通じて、いかにマスメディアがこの問題を追いきれていないか、市長側の動きとこれに反対する人々の動きのなかで、「とにかく見出しになるような、大きな動き」だけしか見ていないかということがわかってきます。このような形で、このブログで、マスメディアも注目しないような小さな動きを取り上げていくことが、在阪マスメディア各紙・各局の報道のあり方を問うことにもつながっていくことになるのではないか、と思っています。