できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2153冊目:谷田貝公昭・高橋弥生『幼稚園の教育経営』

2015-09-10 20:41:15 | 本と雑誌

2153冊目はこの本。

谷田貝公昭・高橋弥生『幼稚園の教育経営』(一藝社、2015年)

これも先月読んだ本。最近の幼稚園経営論の動向について調べる必要に迫られたので、ひとまずこの本を読んでみた。正直なところ「このレベルでいいの?」と思った。公立幼稚園の民営化や認定こども園制度への移行等々、就学前の教育・保育の世界にはいろんな政策的な動きによって課題が満載なのに、この本って従来の幼稚園、あるいは幼稚園教育要領の枠内での園長のあり方、幼稚園の教育経営のあり方等々を論じているだけ。しかも、その論は関係法令等のさわりを述べている程度。概説書とはいえ、とてもこのレベルの話では、どこの幼稚園の園長や私立幼稚園の管理者も、困難な状況を乗り切れないのでは・・・??

幼稚園の教育経営


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2152冊目:長田新編・岩崎ちひろ画『わたしがちいさかったときに』

2015-09-10 20:32:00 | 本と雑誌

2152冊目はこの本。

長田新編・岩崎ちひろ画『わたしがちいさかったときに』(童心社、1967年)

再び先月読んだ本に戻る。この本は敗戦直後にまとめられた長田新編『原爆の子』から、いくつかの小学生の被爆体験の手記を抜き出して、そこにいわさきちひろの絵を挿絵に使ってまとめたもの。敗戦から70年、娘に読ませたいと思って買った本。

わたしがちいさかったときに―原爆の子 他より (若い人の絵本)


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2151冊目:青坂一寛監修『体をほぐすと糖尿病が治る!驚異の血糖減らし整体』

2015-09-10 20:18:02 | 本と雑誌

2151冊目はこの本。

青坂一寛監修『体をほぐすと糖尿病が治る!驚異の血糖減らし整体』(宝島SUGOI文庫、2012年)

再び先月読んだ本に戻る。定期健診の結果がいろいろ気になる年頃になったので、効果あるかどうかはわかりませんが、こういうこともやってみようかと・・・。

体をほぐすと糖尿病が治る! 驚異の血糖減らし整体 (宝島SUGOI文庫)


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2150冊目:釈徹宗監修『大阪のおばちゃん超訳 ブッダの言葉』

2015-09-10 20:07:11 | 本と雑誌

2150冊目はこの本。

釈徹宗監修、大阪のおばちゃん井戸端愛好会編訳『大阪のおばちゃん超訳 ブッダの言葉』(PHP研究所、2015年)

まだ8月に読んだ本の紹介が終わっていないんだけど、先に今日読み終わったこの本の紹介を。

「大阪のおばちゃん超訳」なんてついているから、コテコテの大阪ことばかな~とか思ったら、意外とあっさりしています。「仏教、あるいはブッダの教えってどんなもの?」という関心を抱いた人にとっては、入門的な意味はありますね。高校の倫理の授業で、参考資料的に使うこともできるかも・・・・です。ただ、本格的に仏教に関心があるなら、もう少し骨のある本を読むほうがいいでしょうね。

大阪のおばちゃん超訳 ブッダの言葉


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2149冊目:保阪正康監修『写真で見る太平洋戦争Ⅲ 占領下の日本』

2015-09-10 19:47:04 | 本と雑誌

2149冊目はこの本。

保阪正康監修、近現代史編纂会編『写真で見る太平洋戦争Ⅲ 占領下の日本』(山川出版社、2015年)

前に2冊、このシリーズの本を紹介した。それと同じく、やっぱり写真だけでなく、最低限の図表や地図はほしいなあ・・・って思った。

でも、この「占領下の日本」について、「たいへんありがたい」と思ったことが2点。

1点目は、敗戦直後の日本の子どもの写真が随所にあること。路上生活を送ったり、孤児院で生活していたり・・・・というのが中心だけど、でも「子どもの社会史」の講義のなかで参考資料として紹介できそうな写真はけっこう多かった。

2点目は、敗戦直後の日本における社会運動(労働運動が中心だけど)に関する写真も、随所にあること。皇居前広場での労働組合のデモ等々、敗戦後の民主化のなかで、日本人のなかにこのように社会に向けてさまざまな課題を訴える人々がいたことは、今の若い人たちに伝えておくべきことかと思う。ついでにいうと、大正デモクラシー期にもこのような社会運動の高まりはあったし、明治期には自由民権運動もあって、決して日本人は政治や社会の問題におとなしく対処してきたわけでもないのだが。

写真で見る太平洋戦争〈3〉占領下の日本


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2148冊目:保阪正康監修『写真で見る太平洋戦争Ⅱ 玉砕の島々と沖縄戦、終戦への道』

2015-09-08 10:26:43 | 本と雑誌

2148冊目はこの本。

保阪正康監修、近現代史編纂会編『写真で見る太平洋戦争Ⅱ 玉砕の島々と沖縄戦、終戦への道』(山川出版社、2015年)

2147冊目の本の続きで、3冊シリーズの2冊目。今度は太平洋戦争後半~敗戦に至るまでの動きを写真でつづったもの。1冊目と比べて2冊目の時期になると、どうしても日本の負け戦(玉砕を含む)が続くので、連合国軍(特に米英側)の画像が増える。それと、この本冒頭で保阪正康氏が「負け方を知らない戦争指導」という言葉を使っていたが(10頁)、それは安倍政権の安保関連法案での対応を見ていると、今の日本の政治にも当てはまるかもしれない。ただ、前著同様、写真がふんだんに使われているのはありがたいのだが、東南アジアや太平洋地域の地図等々、図表がほしいところである。写真だけではどこのあたりの話なのか、わかりづらいときがあるので。

写真で見る太平洋戦争〈2〉玉砕の島々と沖縄戦、終戦への道


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2147冊目:保阪正康監修『写真で見る太平洋戦争Ⅰ 真珠湾からガダルカナルへ』

2015-09-08 09:48:12 | 本と雑誌

2147冊目はこの本。

保阪正康監修、近現代史編纂会編『写真で見る太平洋戦争Ⅰ 真珠湾からガダルカナルへ』(山川出版社、2015年)

「語り部が減っていくなかで、太平洋戦争という昭和史の国民的体験を継承するのは、今後記録された証言などの文字資料や写真、映像になります。本書は写真を元に、あの戦争の姿を後世に伝えるものです」(保阪正康「戦後70年に思う」同書、p.10)という課題意識に沿ってつくられた本。3冊シリーズのようで、現在は2冊めまで出ている。

内容については特に不満はないのだが、ただ、図表がほしい。

写真で見る太平洋戦争〈1〉真珠湾からガダルカナルへ


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2146冊目:半藤一利・江坂彰『撤退戦の研究』

2015-09-08 09:35:04 | 本と雑誌

2146冊目はこの本。

半藤一利・江坂彰『撤退戦の研究』(青春新書インテリジェンス、2015年)

まだまだ、先月読んだ本の紹介が続きます。タイトルにひかれて読んだけど、そもそもこの本の著者たち、対米英戦を「自衛だ」と言っている時点でアウトだわ・・・。それって結局、帝国陸海軍や当時の政府の外交を含めた戦略レベルでの認識やリーダーシップを不問にして、山本五十六など現場指揮官レベルの対応の問題しか扱わないと言うているのと同じ。満州事変、日中戦争、仏印進駐、そして対米英開戦・・・と、ずるずると拡大していく日本の戦争、そのなかでの諸権益を「自衛」するという形で、あの対米英戦争がはじまったわけであり、その「ずるずると拡大していく日本の戦争」に歯止めをかけられなかった政治・軍事・外交のあり方や、その担い手の資質の問題に全面的にメスをいれてほしいよなあ・・・。

撤退戦の研究 (青春新書インテリジェンス)


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2145冊目:NHKスペシャル取材班編『日本海軍400時間の証言』

2015-09-07 23:44:30 | 本と雑誌

2145冊目はこの本。

NHKスペシャル取材班編『日本海軍400時間の証言』(新潮文庫、2014年)

ここ最近紹介しているのは、主に8月中に読んだ本。やはり「敗戦から70年」という節目もあって、「あの戦争はなんだったのか?」というテーマにかかわる本を数多く読んでいる。

この本も、その手の本のなかの1冊。敗戦後かなり時間がたってから、主に軍令部に居た参謀たちを中心に、旧帝国海軍の軍人たちが集まって、開戦に至る経過や特攻作戦を開始したことの是非、戦犯裁判に対する対応等々について、長時間にわたる議論(反省会)を積み重ねてきた。その延べ400時間近くにわたる録音テープをNHKの取材班が丹念に聴き取り、旧海軍の軍人たちの問題意識や反省のありようを検討したのが、この本であり、この本のもとになった番組である。

日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 (新潮文庫)


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2144冊目:NHKスペシャル取材班編『日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編』

2015-09-07 23:37:35 | 本と雑誌

2144冊目はこの本。

NHKスペシャル取材班編『日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編』(新潮文庫、2015年)

以前、このシリーズの外交・陸軍編やメディア・民衆・指導者編を紹介したが、そちらは第二次大戦、特に満州事変から日中戦争、対米英開戦に至るまでの経過を検討したもの。こちらは対米英開戦以後、なぜ負ける戦を拡大し続けたかを検討したもの。結局「止め役」になる存在を欠くまま、陸軍と海軍のセクショナリズム、戦線拡大に経済界の利益拡大が続く経済構造等々対米英開戦前の政治・社会のしくみがそのまま継続していたことに、問題点がつきているように思われた。

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 果てしなき戦線拡大編 (新潮文庫)


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2143冊目:『写真家が捉えた昭和のこども』

2015-09-07 23:29:21 | 本と雑誌

2143冊目はこの本。

『写真家が捉えた昭和のこども』(クレヴィス、2014年)

木村伊兵衛や土門拳ほか、著名な日本の写真家19人が撮った昭和初期~高度経済成長期あたりまでの子どもの写真集。

うちの大学の講義科目「子どもの社会史」の参考資料として、授業で使えそうと思って購入した。

写真家が捉えた昭和のこども


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