2153冊目はこの本。
谷田貝公昭・高橋弥生『幼稚園の教育経営』(一藝社、2015年)
これも先月読んだ本。最近の幼稚園経営論の動向について調べる必要に迫られたので、ひとまずこの本を読んでみた。正直なところ「このレベルでいいの?」と思った。公立幼稚園の民営化や認定こども園制度への移行等々、就学前の教育・保育の世界にはいろんな政策的な動きによって課題が満載なのに、この本って従来の幼稚園、あるいは幼稚園教育要領の枠内での園長のあり方、幼稚園の教育経営のあり方等々を論じているだけ。しかも、その論は関係法令等のさわりを述べている程度。概説書とはいえ、とてもこのレベルの話では、どこの幼稚園の園長や私立幼稚園の管理者も、困難な状況を乗り切れないのでは・・・??