2145冊目はこの本。
NHKスペシャル取材班編『日本海軍400時間の証言』(新潮文庫、2014年)
ここ最近紹介しているのは、主に8月中に読んだ本。やはり「敗戦から70年」という節目もあって、「あの戦争はなんだったのか?」というテーマにかかわる本を数多く読んでいる。
この本も、その手の本のなかの1冊。敗戦後かなり時間がたってから、主に軍令部に居た参謀たちを中心に、旧帝国海軍の軍人たちが集まって、開戦に至る経過や特攻作戦を開始したことの是非、戦犯裁判に対する対応等々について、長時間にわたる議論(反省会)を積み重ねてきた。その延べ400時間近くにわたる録音テープをNHKの取材班が丹念に聴き取り、旧海軍の軍人たちの問題意識や反省のありようを検討したのが、この本であり、この本のもとになった番組である。