できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

2145冊目:NHKスペシャル取材班編『日本海軍400時間の証言』

2015-09-07 23:44:30 | 本と雑誌

2145冊目はこの本。

NHKスペシャル取材班編『日本海軍400時間の証言』(新潮文庫、2014年)

ここ最近紹介しているのは、主に8月中に読んだ本。やはり「敗戦から70年」という節目もあって、「あの戦争はなんだったのか?」というテーマにかかわる本を数多く読んでいる。

この本も、その手の本のなかの1冊。敗戦後かなり時間がたってから、主に軍令部に居た参謀たちを中心に、旧帝国海軍の軍人たちが集まって、開戦に至る経過や特攻作戦を開始したことの是非、戦犯裁判に対する対応等々について、長時間にわたる議論(反省会)を積み重ねてきた。その延べ400時間近くにわたる録音テープをNHKの取材班が丹念に聴き取り、旧海軍の軍人たちの問題意識や反省のありようを検討したのが、この本であり、この本のもとになった番組である。

日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 (新潮文庫)


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2144冊目:NHKスペシャル取材班編『日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編』

2015-09-07 23:37:35 | 本と雑誌

2144冊目はこの本。

NHKスペシャル取材班編『日本人はなぜ戦争へと向かったのか 果てしなき戦線拡大編』(新潮文庫、2015年)

以前、このシリーズの外交・陸軍編やメディア・民衆・指導者編を紹介したが、そちらは第二次大戦、特に満州事変から日中戦争、対米英開戦に至るまでの経過を検討したもの。こちらは対米英開戦以後、なぜ負ける戦を拡大し続けたかを検討したもの。結局「止め役」になる存在を欠くまま、陸軍と海軍のセクショナリズム、戦線拡大に経済界の利益拡大が続く経済構造等々対米英開戦前の政治・社会のしくみがそのまま継続していたことに、問題点がつきているように思われた。

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 果てしなき戦線拡大編 (新潮文庫)


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2143冊目:『写真家が捉えた昭和のこども』

2015-09-07 23:29:21 | 本と雑誌

2143冊目はこの本。

『写真家が捉えた昭和のこども』(クレヴィス、2014年)

木村伊兵衛や土門拳ほか、著名な日本の写真家19人が撮った昭和初期~高度経済成長期あたりまでの子どもの写真集。

うちの大学の講義科目「子どもの社会史」の参考資料として、授業で使えそうと思って購入した。

写真家が捉えた昭和のこども


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