今日、16日はお盆の最終日。
ご自宅に帰ってきたご先祖様をお送りする日です。
甲府では、おしょうろさんと呼ばれる16日の朝にお盆送り供物を川に流す習慣があります。
現在は、直接供物を川に流すことはできませんから、川岸や寺院の境内、公共施設前など、各地区で決められた集積所に供物を持って盆送りを行います。
お盆中ご家庭で飾られたきゅうりの馬やナスの牛、果物、安倍川餅、花などの供物をまこもに巻いて、さらにこぼれないよう新聞紙などで包んで集積所にもっていきます。
清運寺のある地区では相川沿いの原山神社が集積所です。
この集積所では、自治会の方々が前日からテント、施餓鬼棚などを設営し、近隣寺院の僧侶4人(日蓮宗2名、臨済宗2名)が朝6時から交替でお経をあげます。
甲府市内の集積所全部の事情を知っているわけではありませんが、聞いたところによると、よそではテープで読経を流したり、近隣寺院の僧侶1人で読経しているところがあるとのこと。
この地区のように僧侶4人で読経し、ちゃんと盆送りを行っているところは少ないのかも知れません。
そのせいか、わざわざここへ供物を流しにくる地区外の方も多いようです。
しかし、前日から設営をし、当日は早朝6時前から集まって、9時30分すぎに市のごみ収集車がくるまで運営し、そのあとかたずけまで行う自治会の方々は大変です。
僧侶の皆さん方も(私もその一人ですが)、お盆中13日の墓経、14,15日の棚経とめちゃくちゃハードなスケジュールをこなした後で、疲労がピークに達している時ですから、結構しんどいです。
これが終わると、いよいよ後は今晩の川施餓鬼です。
<板で囲まれた集積所、中に人がいて順々に供物積み上げていきます。施餓鬼旗も飾られています。隣では短冊を渡しています。>
<供物を渡した後、短冊を受け取って、水を張ったお桶に入れます。>
<短冊を桶に入れた後、火のついた線香を受け取ります。>
<施餓鬼棚の前、地面にしらえた囲いの中に、線香を立てます。>
<施餓鬼棚に手を合わせます。棚の前には賽銭箱が。銘々御賽銭や、袋に入れたお布施を入れています。この御賽銭がこの盆送りの運営費になっているのでしょう。>
<線香の煙でかすんでいる施餓鬼棚。>
<ただいま読経中。>
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