石井慧の柔道界引退

北京オリンピック柔道の１００キロ超級・金メダリストの石井慧が、
引退をするそうですね。彼の言動に、柔道界の諸先輩達は苦言を呈する
人が多いようです。『過ぎたるは及ばざるがごとし』と言いますが、まさ
にこの言葉がぴったりにあてはまりそうです。「オリンピックのプレッシャーな
んてなんて、への突っ張りにもなりません」発言の時は日本の英雄として、国
民は受け入れました。その後も色々な発言があり、最近では「私より上は、も
ういない」発言はブラックユーモアになってしまったようです。
２１才の若さで柔道界のトップに立ち、早すぎる引退を惜しむ人が多いようで
すね。彼の言動を聞いていると、自分の心の中とは反対の言葉を言っている
ようでなりません。４年後のオリンピックで、追われるもののプレッシャーに
押しつぶされて引退を決めたのでしょう。鈴木桂治も前回アテネオリンピ
ックで金メダリストになり、追われるもののプレッシャーに立ち向かい、北京オ
リンピックでは負けてしまいました。鈴木桂治はボロボロになっても、また柔
道にチャレンジすることを宣言しました。鈴木桂治の歳を考えれば、再度頂点
に立つのは難しいかもしれませんが、この挑戦する心に感動をしました。
石井慧は、次はプロ格闘家を目指すようですがプロ格闘家は、海千山千の
強者達の集まりです。柔道のワザと規則に守られて、一時的にチャンピョンに
なったとしてもプロの世界では通用するのは難しいでしょう。
若くして、悔いのある人生が石井慧には待っていそうな気がします。柔道の
偉大さがわかり、柔道界に戻りたくなった時、戻れる勇気が出来たときに、
心身ともに素晴らしい柔道家になれるのかもしれません。

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