夏になると、いつもわが家に遊びにやってくるやつがいる。
最初は嫌いなやつだったが、最近はそうでもなくなってきて友達に近い
存在になりつつある。
「えっ、あんな気持ちが悪いやつを友達にしたの」と言うかもしれない
が、慣れればそうでもなく愛嬌もあり、フェイントが上手なやつなの
で「フェイント君」と名付けることにした。
フェイント君は夕食時になると、どこからともなくやってきて居間の庭
側で右に左にと楽しそうに遊び回っている。
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両手両足が発達をしているので網戸にへばりついて、食事をするのが
好きなやつで、昨日の夜その様子を見た。
・
網戸に小さな虫が一匹いて、フェイント君との距離が50センチ。
少しずつ近づいているが、虫は気づいていないのだろうか。
虫との距離10センチになると、どうしたことか虫から一見遠ざかりは
じめたように見えた。獲物が別にいるのだろうかと思ったその時。
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目にも見えない早業で、首を90度回してパクリと食べてしまった。
どうやら虫の後ろに回って安心をさせるフェイントをかけたのだ。
・
しばらくするとヤモリのフェイント君の姿が見えなくなったので、帰宅
したのだろうかと思った。
するとふたたび現れて、今度は前方にいる2匹の獲物を同時に狙って右
に左に首を振りはじめだした。
「2頭追うものは1頭も得ず」というが、今度はどんなフェイントを
かけて獲物を仕留めるのだろうか・・・。
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