家庭に眠る「都市鉱山」

使用済み電子機器などから金属資源を回収し、再利用する取り
組みの重要性が高まっている。廃棄されたり、家庭に眠ったり
している携帯電話やゲーム機などの小型機器には、銅やアルミ
ニウムのほか、リチウム、ニッケルといった蓄電池や高度なモ
ーターの製造に欠かせないレアメタルが含まれている。
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使用済み電子機器などに使われている金属資源は、鉱山に見立
てて「都市鉱山」とも呼ばれている。
２０１３年に小型リサイクル法を施行し、不要になった携帯電
話やゲーム機などの製品を自治体などが回収ボックスで集める
制度を設け、都市鉱山の有効活用を目指してきた。
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廃棄される家電が減り、国内のリサイクルは一定程度進んだも
のの、まだ拡大の余地は大きい。国民１人あたりに換算した小
型家電の回収量は年５００グラム程度にとどまる。目標とする
１キログラムにはほど遠い。
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特に家庭に使わないまま残されている携帯電話が多いとみられ
ている。メールや写真などの個人情報が流出することを心配し
ているのだろう。そうした国民の不安を解消する仕組みを構築
していくことが求められる。
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リサイクル技術の向上も不可欠だ。日本の再利用の技術は世界
をリードしているとされるが、人手に頼る部分が大きいため、
コストがかさむ。センサーや人工知能（ＡＩ）で機器を種類ご
とに選別して、金属の回収を効率化する技術の開発などを進め
て、実用化を急いでほしい。





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