売れない土地

昨日は土地のオーナーさん宅に行ってきた。
午前中は留守だったので昼からもう一度来訪すると、前回お会
いした時は奥さんだったが、今回はご主人さんが出てきた。
「家の前の畑は、駐車場などにする予定はないですか」
「駐車場にしても、その前に大型駐車場があるからダメだよ」
「あれは来店用ですが、近所の人に貸してみてはどうですか」
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今は年老いて、健康のために色々な果物などを作り農作業をす
ることが生き甲斐になっていると言う。農作業をするために、
畑にわざわざ水道まで引いた。
「場所がいいから将来的には、売ればすぐ売れるでしょうね」
それに対して、とんでもない答えが返ってきた。
・
畑の前は家電店になっていて、その為ものすごい電波量が出て
いてテレビも映らなくて売り物にはならなくなったと言う。
それで畑仕事をするようになったが、果物などたくさん取れる
ので親戚とか、いとこたちにあげることが楽しみになった。
・
「以前奥様にお会いしたんですが、お元気ですか」
「女房は７年前に亡くなってもういないよ」
もうそんなに月日たったのか、感じのいいおばあちゃんだった
記憶があったので寄ってみたが月日のたつのは早いものです。
・
ご主人さんも、もう８０歳に近い年頃になっているようだ。
「畑仕事をいつまでもできるといいですね。将来的には駐車場
にしかできないようなので、その時はよろしくお願いします」
３０分と短い会話だったが、いい勉強になりました。






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