女性始めて厩舎を開業

日本中央競馬会（ＪＲＡ）の女性調教師が来年３月、厩舎を開
業する。前川恭子調教師（４７）が来春の新規開業者として発
表された。滋賀県栗東市トレーニングセンターに厩舎を構える
予定で、「女性でもできる仕事だと知ってもらいたい」と意気
込む。
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千葉県出身で、実家近くの牧場で馬に興味を持ち、１１才で乗
馬を始めた。大学では馬術部に所属し、卒業後は北海道での牧
場経験を経て、２００３年に日本中央競馬会の厩務員になると
２００４年に夫と同じ調教師になった。
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厩舎で働いていくなかで次第に、「もっと多くの馬に関わり、
自分なりに考えたことを馬にためしたい」という思いが募り、
育児が落ち着いたタイミングで調教師試験に挑んだ。昨年、５
度目の受験で１５倍の難関を突破し女性初の合格者になった。
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調教師は馬主から預かった馬を管理し、スタッフとともにレー
スへ出走させる。今年は他厩舎などで学ぶ技術調教師として最
多勝５度の矢作芳人調教師（６３）に師事し、経験を積んだ。
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遠征に海外へ行くと、厩舎などで多くの女性が働いており、ス
タッフの男女比率はほぼ半々だったという。ＪＲＡでは女性は
騎手が１３８人の内６人、調教師は１９１人中１人と少ない。
開業に向け「誰もが働きやすい厩舎をつくり、Ｇ１など大きな
レースに勝って、長く愛される馬を育てたい」と話す。





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