日本時間3月7日22時過ぎから行われた対ドイツ決勝戦は、常に相手にリードされながらよく粘り強く追いつき、W杯の対アメリカ決勝戦の再来を期待したが、最後ロスタイムにクリヤーミスから蹴り込まれ3-4で惜敗した。
前半は0-2とされたが、35分には安藤からのパスを左サイドで受取、相手ディフェンダーを切り返して鮮やかにゴール右上隅に決めた。後半10分田中明日菜がゴールし2-2と追いついた。このあたりからなでしこにもリズムが出てきた。43分には自陣ペナルティエリア内で相手を手で引っ掛けPKを与えてしまった。海堀が相手コースを読んだが、わずか及ばずゴールを許し2-3となり、万事休すかと思った。しかし、終了間際の45分、高瀬からのゴール前へのパスを相手キーパーが弾いたところに永里が押し込んで、3-3と追いついた。W杯アメリカ戦と同様、PK戦かと思ったが、2分のロスタイムに入り46分クリアミスから相手に蹴り込まれ3-4と惜敗した。
大人と子供ほどの体格差の中で、なでしこは粘り強かった。パスミスや相手にパスカットされるなど前半は押し込まれるシーンが多かったが、運動量は負けていなかった。特に、若手メンバーの活躍も目立ち、オリンピックに向けた選手層の厚みは着実に増していると感じた。
今回から澤選集に代わりキャプテンとなった宮間選手がMVPに選ばれた。