東五反田にあるフランス料理 Restaurant Perfumes (レストランパフューム) さんでランチのコースをいただきました。車の方が早いですが、この日はアルコールもいただくつもりだったのでバスで行きました。電車の場合は五反田と高輪台の間、桜田通り沿いにあります。
お店はアットホームで飾らない雰囲気ですが、お料理は本格的でとてもおいしかったです。アンティーク家具と現代アートが不思議とマッチしてすてきでしたが、後でお店のHPを見たら、アーティストはシェフの小学生時代のお友達とのことです。
スパークリングワインで乾杯して... 最初の小さな一皿はフォアグラのムースです。フォアグラは重くて少々苦手ですが、これはクリームチーズのようになめらかで、軽やかな口当たりでした。ちょこんとのったいちごと、ラズベリーのソースがよく合いました。バターの香り豊かなテーブルロールもおいしかった。
前菜は2種類から選びます。これは「ヤリイカと牡蠣のソテー パセリバターソース」。シンプルながらバターのコクがプラスされ、むっくりとした素材のおいしさが楽しめました。
私は「真鱈白子のパン粉焼き オニオンコンフィソース」をいただきました。白子は食べ慣れない食材なので迷いましたが、これは正解。白子がとろりと溶けて、まるでクリームコロッケのようでした。限界まで炒めてコンソメでのばした玉ねぎのソース、寒締めほうれん草、トマトソース、初物のたけのこ、すべてが最高でした。
お魚料理は、北海道の真鱈のソテーとアスパラガス。2種類のソースとともにおいしくいただきました。
お口直しは、信州産のりんごと白ワインのグラニテ。さっぱりとした一品。
メインのお料理は2種類から選びます。こちらは「オーストラリア産牛肉の低温ロースト 森のベリーソース」。いわゆるローストビーフですが、柔らかくて素直なおいしさでした。
私は「北海道産エゾジカのロースト ソースグランブヌール」をいただきました。先日エゾジカが気に入ったので、また食べたくなりました。生命の力強さを感じるお味です。菜の花・ブロッコリー・かぼちゃ・きのこ・黒大根。野菜たちも美しい。
デザートです。ピスタチオのアイスクリームと、ふわっとした食感のパウンド風のケーキ。フルーツはいちご、キウイ、キンカンのコンポート、パイナップルはローズマリーの香り。
最後に深煎りのコーヒーを、フィナンシェ、ギモーヴ(マシュマロ)とともに楽しみました。
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帰りは池田山の住宅街を通って目黒まで歩きました。
皇后陛下 美智子様のご実家・正田邸の跡地が「ねむの木の庭」という公園に整備されています。美智子様がお歌に詠まれたねむの木をはじめ、ゆかりの樹木・草花が植えられているそうです。今は冬枯れの時期で残念ですが、バラがたくさん植わっていたので、花が咲いたら見事でしょうね。門も美智子様のご成婚時そのままの形で残されています。
その後は池田山公園へ。高低差を利用した地形の変化に富んだ公園で、裾には見事な日本庭園がありました。すぐ近くにある八芳園に少し作りが似ています。鯉もたくさんいましたが、エサをねだることなく優雅に泳いでいました。
花の季節でないのが残念ですが、唯一 蝋梅(ろうばい)がちょうど見頃で香りがすばらしかったです。目黒までの道の途中には、ベラルーシ、インドネシア、タイと大使館も多く、古めかしい大きな洋館をそのまま生かした重厚な官舎が、趣があってすてきでした。