セレンディピティ ダイアリー

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ロール白菜と、ピーラー大根の蒸ししゃぶ

2019年01月14日 | 料理

ご近所の方から、白菜と大根をお裾分けにいただきました。

白菜はふだんは1/4個を買うことが多いですが、せっかく丸ごと大きな白菜をいただいたので、葉っぱをそのまま生かしてロール白菜を作りました。

白菜を1枚ずつはがして熱湯でゆでます。キャベツよりもあっという間に火が通るのでらくちん。ロールキャベツの時は合いびき肉でタネを作ることが多いですが、今回は鶏ももひき肉を使いました。

たまねぎみじん切り、パン粉、豆乳、たまご、塩こしょうを混ぜてタネを作り、柔らかくなった白菜で包みます。お鍋にきっちり詰めて白菜のゆで汁を注ぎ...

ベーコン、野菜だし、パセリの茎、ベイリーフを入れて、ことこと煮込んだらでき上がり。

あさつきを散らしていただきました。白菜とお肉のうまみがじんわりと広がり、しみじみおいしくいただきました。

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大根の方は、おだしの茅乃舎さんでいただいた季節のお料理本に載っていた「ピーラー大根の蒸ししゃぶ」を作ってみました。

大根をピーラーで縦長にスライスして、お鍋に敷き詰めていきます。

上に茅乃舎だしの袋をやぶって、ざ~っとふりかけます。

その上に、豚ばらしゃぶしゃぶ肉を放射状に並べて...

ふたをしてカセットコンロにかけ、豚肉に火が通るまでじっくり待ちます。この時、水を一滴も加えない、というのがポイント。大根の水分と、豚肉の脂がじんわり染み出します。

火が通ったら、セリをのせて軽く蒸らしたらできあがり。ポン酢につけていただきます。大根におだしと豚肉のうまみが染みて、いくらでも食べられるおいしさ。我が家の定番鍋となりそうです。

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おまけです。ちょうど材料があったので、先日 THE ARTISAN TABLE でいただいたサラダをまねして作ってみました。

スライサーで極細にした黄人参がポイント♪ さっぱりおいしくいただきました。

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Zuckerbackerei Kayanuma :オーストリアのお菓子

2019年01月13日 | グルメ

THE ARTISAN TABLE で食事をした後、すぐ近くにあるオーストリア菓子の Zuckerbackerei Kayanuma (ツッカベッカライカヤヌマ) さんでケーキを買って帰りました。

小さな裏通りにあるこちらのお店は、オーストリアの国旗と国章が目印です。

以前、こちらのシュトーレンを毎年アドヴェントの時期に贈ってくださる方があり、クリスマスの頃に少しずつ薄く切っていただくのを楽しみにしていました。古いブログに写真があったので、再掲させていただきますね。

イエスの枕をかたどったといわれる硬めの焼菓子。日持ちがします。

生地にはレーズン、オレンジピール、レモンピールが入っていて、シナモンなどのスパイスが複雑な味わいです。薄くスライスして、少しずつ大切にいただきます。

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さて、素朴な焼菓子が大好きなのでどれにしようか悩みに悩みましたが、この日買ったのはこちらの2つ。

アプフェルシュトゥルーデル (アップルパイ) と、アプリコーゼ (あんずのケーキ) です。

もちろん、半分ずつにして両方いただきました。^^ アップルパイはフィロのような薄いパイ生地でりんごとレーズンを包んで焼き上げていて、りんごの酸味をそのまま生かしたさっぱりとしたお味。あんずのケーキは、あんずの甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。すてきなティータイムになりました。

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THE ARTISAN TABLE・DEAN & DELUCA

2019年01月12日 | グルメ

溜池山王の THE ARTISAN TABLE・DEAN & DELUCA (アーティザンテーブル ディーン&デルーカ) でお昼をいただきました。食のセレクトショップ DEAN & DELUCA が展開するアメリカ料理レストランです。

場所は、2017年にオープンした、赤坂インターシティAIRの中。ビルの周りに離れのように点在するレストランのひとつです。お店の前に木立と水路、ボードウォークが設えられていて、ここだけ都会のリゾートのような雰囲気があります。

サラダとパン、食後の飲み物がつくプレートランチをいただきました。

店内はシックでモダンなインテリア。ソファやナプキン、食器など、ところどころに DEAN & DELUCA のテーマカラーであるグレーが配されています。アイスティもおいしくて、ごくごくいただきました。

リーフレタス、紅芯大根、赤大根、黄人参と、私が先日ファームマーケットで買った野菜ばかり! この偶然にびっくりしました。

USアンガスビーフハンバーガー クラッシュフライドポテト添え。

ふたを開けるとこんな感じ。紫キャベツを合わせるところが我が家っぽい。^^ お肉がガツンとくる、ボリュームたっぷりのハンバーガーでした。カリッとしたポテトと、ブリオッシュのバンもおいしかったです。

本日のスペシャルプレートは、牛肉のハラミでした。ステーキ風のお料理が来るかな?と思ったら、竜田揚げ風でした。ソースはグレイヴィを生クリームでのばしたアメリカンなお味。ビーツ、ポテト、カリフラワー、モロッコいんげん、かぶなど、色とりどりの野菜が美しく、さっぱりといただけました。

アメリカ大使館の目の前なので、職員の方たちはうれしいでしょうね。スタイリッシュな空間で、ボリュームたっぷり、華やかなアメリカ料理が楽しめました。

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彼が愛したケーキ職人

2019年01月11日 | 映画

評判がよくて気になっていたイスラエル映画を見に行きました。

彼が愛したケーキ職人 (The Cakemaker)

ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマス。イスラエルから月1回仕事の出張でやってくるオーレンが、トーマスの作るケーキが気に入って出張のたびに通っているうちに、2人は深い愛で結ばれるようになります。

ところが突然ぷつりとオーレンと連絡が取れなくなり、トーマスは彼が交通事故で亡くなったことを知ります。トーマスはたまらず、オーレンの面影を求めて、彼の家族が住むエルサレムを訪れますが...。

イスラエル映画といえば、深夜のテレビで見た「迷子の警察音楽隊」を思い出します。あと、ヘレン・ミレン主演の「ペイド・バック」(The Debt)は、イスラエル映画のリメイクでした。とはいえあまりなじみのないイスラエル映画。本作は静かで優しい味わいの作品でした。

トーマスにとって、アナトはいわば恋敵ともいうべき本妻。それなのにどうしてアナトに近づこうとしたのか、最初は少々腑に落ちなかったのですが...。きっとトーマスは、オーレンは家ではどんな夫で父親だったのか、自分が知らないもう一人のオーレンを知りたかったのだ、と映画を見ていくうちに納得しました。

突然ドイツから女性が訪ねてきたら、アナトも怪しんだかもしれませんが、トーマスが男性だったから、疑われることなく近づけたということもあるでしょうね。

トーマスは自分のことを明かさず、アナトのカフェに通い、やがて彼女のお店で働くようになります。トーマスの作るクッキーやケーキはカフェで評判になり、静かで礼儀正しいトーマスに、アナトは次第に惹かれていきます。

やがてアナトも、息子も、オーレンの母親も、そして気難しいアナトの兄でさえも、まるでオーレンを失った悲しみを埋めるかのように、次第にトーマスを受け入れていきます。

トーマスは、オーレンの家族とつきあうことで、オーレンを疑似体験していたのでしょうか。そしてオーレンの家族と接する中で、彼もまた、オーレンを失った悲しみを埋めていたのでしょうね。アナトたちの存在は、家族の愛を知らない孤独なトーマスの心をも慰めてくれたことと思います。

この作品の魅力のひとつは、トーマスの作るおいしそうなお菓子の数々。トーマスがクッキーの生地をゆっくり時間をかけてこね、それをアナトに教える場面は官能的でもありました。(ゴッドファーザー Part IIIで、アンディ・ガルシアがソフィア・コッポラにニョッキの作り方を教えるシーンを思い出しました)

映画からさりげなく伝わってくるユダヤ文化も興味深い。コーシャー認定のユダヤ系デリはニューヨークにもたくさんあったので懐かしかったです。ほんとうは非ユダヤ人の作ったものを客に出してはいけないのに、アナトはトーマスの作るお菓子があまりにおいしくて、つい禁を破ってしまうのでした。

ラストは少々ほろ苦いですが、温かい余韻が残りました。おいしいものは、人の心を溶かし、幸せを運んでくるということが、しみじみと伝わってくる作品でした。

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キサイチマヨネーズと、ポテトサラダコロッケ

2019年01月09日 | 料理

以前、恵比寿ガーデンプレイスのマルシェで、おいしいマヨネーズを見つけました。

千葉県の私市醸造さんというお酢の会社で作っているキサイチマヨネーズで、この時は黒酢も買った記憶があります。すてきな瓶に目が留まりましたが、やや酸味が効いたお味も私好みでした。使い切ったあと、お取り寄せも考えましたが、そこまでしなくていいか、とそれきりになっていました。

そうしたら、なんとお正月に房総に行った時に、道の駅・保田小学校でこのマヨネーズに再会したのです。お得な1㎏の業務用があったので、今回はそちらを購入しました。

瓶の方がおしゃれですが、業務用はお値段が1/3くらいで、絞り出すタイプなので使いやすいです。ちょうど今まで使っていたマヨネーズがなくなったので、キサイチマヨネーズを使ってポテトサラダコロッケを作りました。

ポテトサラダのコロッケ、意外とありそうで見たことがないので、ひょっとして世紀の大発明?と思いましたが、検索したらたくさんヒットしたので、みんな考えることは同じか~とがっかりしました。^^;

作り方は簡単で、ポテトサラダを作って小判型にまとめ、衣をつけて揚げるだけです。

クミン風味のコールスローと、ブロッコリーの蒸し焼き、プチトマト、レモンを添えました。

クミン風味のコールスローは、お鍋にクミンシードと赤唐辛子を入れて、グレープシードオイルを注いで熱し、香りが立ったら千切りキャベツの上にじゃ~っとかけてひと混ぜ。さらにビネガー、塩こしょうを混ぜたらできあがり。

今回は赤キャベツで作りましたが、ふつうのキャベツでもおいしいです。クミンが入るだけでちょっと個性的なコールスローになります。日持ちもします。

ブロッコリーは、ニンニクみじん切り、赤唐辛子、塩こしょう、オリーブ油、水少々とともに厚手のお鍋に入れ、3~4分蒸し焼きにしました。

ポテトサラダは、黄にんじん、きゅうり、ハムが入っています。ふつうのコロッケより軽い味なので、ごはんよりパンの方が合うかもしれません。

ロールパンにはさんでコロッケサンドにしてもおいしいです。

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壽 初春大歌舞伎(舌出三番叟/吉例寿曽我/廓文章/一條大蔵譚)

2019年01月08日 | 舞台・音楽会

お正月気分で、歌舞伎座に「壽 初春大歌舞伎 昼の部」を見に行きました。新春ということもあって、心なしかいつもより和服姿の方が多かったような気がします。晴れやかな舞台を堪能しました。

演目もお正月らしいおめでたいラインナップです。

舌出三番叟(しただしさんばそう)

能の「翁」をもとにした、天下泰平、五穀豊穣を願う祝祭の踊りです。幕が上がると、舞台いっぱい横2段に長唄とお囃子の衆が並んで圧巻。やがて威勢のいい音楽にあわせて三番叟(芝翫)と千歳(魁春)が登場すると、ぱ~っと舞台が華やぎました。

2人の踊りの掛け合いで、次々と交互に衣装が変わっていくところも見ごたえがあり、特に千歳の桜色や空色の衣装の美しさにはうっとりでした。でも衣装に気を取られて、三番叟のこっけいな舌出しをうっかり見逃してしまいました。><

吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)

江戸歌舞伎の吉例にならって上演される、新年を寿ぐ「曽我狂言」です。舞台は相模国大磯。幕が上がると富士山を背景に雪がはらはらと舞い、静謐な美しさに息をのみました。私にとってはお正月に伊豆に行く途中、大磯によって相模湾を眺めるのがお決まりのコースなので、情景が目に浮かぶようでした。福助さん演じる梛の葉のラスボス感は圧巻でした。^^

廓文章(くるわぶんしょう)

上方和事の代表作で、やはりお正月に上演されることが多く、私は7年前に愛之助さんと壱太郎さんで見ています。今回は伊左衛門を幸四郎さん、夕霧を七之助さんが演じていますが、幸四郎さんの伊左衛門、喜怒哀楽の表現がはっきりしていて、お茶目ですごくよかったです。憎めないぼんぼんというキャラクターが幸四郎さんともどことなく重なったりして...。

伊左衛門が夕霧を探している時に次々と現れる襖絵も、紙芝居みたいで楽しめました。

一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

白鸚さんが47年ぶりに大蔵卿を演じます。大蔵卿というのはいわゆるばか殿様なのですが、実はそれには訳があり...というお話。大蔵卿の2つの顔を、白鷗さんがみごとに演じ分けます。事前にわかっているからこそ、垣間見える一瞬の表情にはっとしました。剣の舞にも魅せられました。

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お重箱で作る抹茶ティラミス

2019年01月07日 | 料理

年の初めはたいていお抹茶を使ってお菓子を作ります。今年は、お重箱を使って抹茶ティラミスを作りました。これまで大きなお重箱で作ったことはありますが、今回は13.5cm四方の小さな三段重を使って作ってみました。

若い頃にかわいい〜とひと目惚れして買ったお重箱です。ふだんはあまり使いませんが、一時期 実家にお弁当を持って行ってた時には役に立ちました。

ロールケーキ用の天板でスポンジを焼いて、内寸の12.5㎝四方に合わせて3枚カットし、お重箱の中に敷き詰めます。

スポンジの上に抹茶リキュールを刷毛でぬります。カルーア抹茶は、メキシコからの輸入品ですが日本限定商品のようです。

マスカルポーネの代わりにクリームチーズ&生クリームで代用して作ったクリームをスポンジの上にのせます。スクレイパーで平らにのばし、さっと水紋を描きます。

水紋に使ったのはこちら。横の平らなところでクリームをのばし、上の波形のところで模様を描きました。

上から抹茶をふるい、クリームとフルーツを飾ったらできあがり。ちょっぴり石庭風?のティラミスになりました。

小さな重箱ですがひとりで食べるには少々量が多いので、切り分けていただきました。偶然ですが、お皿の模様もどことなく水紋みたい。^^ さっぱりおいしくいただきました。

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東天紅 &新しいPC

2019年01月06日 | グルメ

有楽町のビックカメラでお買い物があったので、その前に東京国際フォーラムの東天紅でお昼をいただきました。

担々麺。スープを少し味見しましたが、唐辛子の辛さと芝麻醤のまろやかさとコクが絶妙なハーモニーでおいしかったです。今年はおいしい担々麺が作れるようになりたいな。

五目焼きそば。

点心の海老蒸し餃子。つるん、ぷるんとしたおいしさ。

私は ”海の幸膳” をいただきました。(食べかけで失礼します。) 海老チリをメインに、蒸し鶏と柚子こしょう、サラダ、湯葉、コーンスープ、搾菜。ごはんと豆乳がゆが選べて、私は豆乳がゆにしました。豆乳がゆに海老チリと搾菜をちょっとずつ混ぜて、味変させながらいただきました。

食後の杏仁豆腐。ミルクの優しい味わいにほっとしました。

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ビッグカメラでは、新しいPCを買いました。秋頃から調子が悪かったのですが、年末いよいよ危なくなってきて...。クリックがうまく反応しないし、画面も赤っぽくなってきたので、とうとう買い替えることにしました。

今度はバッグに入れて持ち歩けるものが欲しくて、機種もほぼ決めていました。Surface Pro のA4サイズのモデルで、着脱式のキーボードカバーがついています。Intelの最新バージョンが入っていますが、今までのPCは何だったんだというほど処理速度が速くてびっくり。スタートアップも速くて、スマホ感覚で使えます。

液晶なので文字もなめらかできれいですが、ウェブの色味が今までと違って見えるのが気になる...。きっとブログも、他の方のPCからだと違った色味で見えているのでしょうね。個人的にはiPhoneのPCビューでの見え方が気に入っています。何にしても新しいマシンはわくわくします。

東京国際フォーラムのうりぼうちゃん

見えにくいですが展望台に ”2019” と入っている東京タワー

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My Best Films & Books in 2018

2019年01月05日 | 映画

2018年に見た映画と読んだ本の中から、特に心に残った作品を書き留めておきます。

*** 新作映画 ***

2018年に日本で劇場公開された映画から3作品を選びました。

彼の見つめる先に (Hoje Eu Quero Volter Sojinho / The Way He Looks)

ブラジル発の青春映画。初めての恋心にとまどう高校生の姿を描いたボーイ・ミーツ・ボーイの物語です。心がぎゅ~っと締め付けられるほどに切なくて、優しくて、愛おしくて、小さな宝箱にずっと大切にしまっておきたくなるすてきな作品です。

ウィンド・リバー (Wind River)

ネイティブ・アメリカン保留地で起こった殺人事件を通して、今なお先住民たちを取り巻くさまざまな問題を明らかにする社会派ドラマ。ずしりと重い作品ですが、正義感に突き動かされて事件に立ち向かう、新米FBI捜査官のまっすぐな情熱に救われました。

ボヘミアン・ラプソディ (Bohemian Rhapsody)
 + ボヘミアン・ラプソディ @爆音映画祭
 + 3つのボヘミアン・ラプソディ

昨年は私にとって音楽映画に恵まれた一年でしたが、中でも一番の興奮を与えてくれた作品。最高でした♪

*** 旧作映画 ***

2017年以前に公開された映画の中から1作品を選びました。

光をくれた人 (The Light Beween Oceans)

オーストラリアの孤島を舞台に、ふとした出来心から起こった悲劇と再生、愛と赦しの物語。詩情あふれる美しい風景も相まって、忘れられない大切な作品となりました。

*** 本 ***

昨年読んだ本の中から1作品を選びました。

ホルソン・ホワイトヘッド「地下鉄道」

19世紀のアメリカに実在した秘密組織、地下鉄道を題材にした物語。黒人奴隷という歴史の暗部が生々しく描かれていますが、主人公の少女の逃亡物語ともなっていて、アドベンチャーとしても引き込まれました。

今年もたくさんのすてきな作品に出会えますように。 

 

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房総で迎えるお正月 2019

2019年01月03日 | 旅行

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

毎年お正月は家族が集まり、大きなバンを借りて伊豆に旅行することがいつしか習わしになっていましたが、今年は初めて千葉県鴨川で新年を迎えることになりました。私にとって房総はこれまであまりなじみのなかった場所で、いろいろと発見のある新鮮な旅となりました。

行きは湾岸道路の川崎から、アクアラインを通って対岸の木更津に渡りました。途中、レストエリアの”海ほたる”でひと休みしました。海ほたるは東京湾に浮かぶ小島といった感じで、船のような形をしています。ウッドデッキが船の甲板のようで、ひと回りすると東京湾がぐるりと360度見渡せます。

上の写真は川崎方面ですが、大型船が東京湾を通れるよう、アクアラインは地下にもぐっています。一方、反対の木更津側は橋となっています。私たちがいる間にも、羽田発着の飛行機が上空を、また大小の船が東京湾を忙しく行き交い、ここが空路と航路の要所であることを実感しました。

お昼は千葉県に入ってから、南房総の保田漁協が直営している食堂「ばんや」さんに入りました。もとは組合の漁師さんのための食堂だったのが、一般に開放したところ、新鮮でおいしいと評判の食事処となったそうです。私たちが着いた時には既におおぜいの人が待っていましたが、ぶらぶらしながら30分ほどで案内していただきました。

お刺身、天ぷら、焼魚、煮魚...といろいろありますが、どれもボリュームたっぷりです。私は ”漁師のまかない丼”にしましたが、切落しのお刺身が豪快にのっていて迫力満点。おいしくいただきました。

保田から海沿いの道をしばらく走って、ようやく宿泊先の鴨川に着きました。海岸沿いを散歩し、温泉でゆっくりくつろいでから、伊勢海老やあわびをはじめ、海の幸たっぷりのお夕食をいただきました。

ホテルもお正月は深刻な人手不足のようで、私たちのお食事の係は学生アルバイト風の男の子でしたが、緊張のあまり、敬語に四苦八苦しては迷言が飛び出し、そのたびに微笑ましく、失礼ながらくすくす笑って盛り上がりました。^^

鴨川は外房にあり、目の前に広大な太平洋が広がっています。お部屋の窓から、海から上る初日の出を見ることができました。この日の日の出の時刻は6時46分。ちょうど太陽が昇るところに雲があり、なかなか姿が見えなくてやきもきしましたが、心臓の鼓動のようにぐんぐん昇る姿に生命の神秘を重ね、心を打たれました。

お雑煮とお節の朝食をいただいて、宿をチェックアウトしてから、いつか行きたいと思っていた鹿野山の九十九谷展望公園に寄ってもらいました。ここは東山魁夷の絵画「残照」のモデルとなった場所です。正直、圧巻というほどの感動は受けなかったのですが、秋~冬の早朝にはみごとな雲海が見られるそうです。

ちなみにこちらが先日東山魁夷展でも見た「残照」です。以前「緑潤う」を見た時に気づいたことですが、魁夷は見た風景をそのまま絵にしているわけではないようです。モデルはあっても、まぎれもなく魁夷の中で作り上げられた芸術作品なのだと思います。

この後は、道の駅・保田小学校を訪れました。元小学校だったところがきれいに改装され、道の駅としてよみがえりました。教室は宿泊施設、体育館はファームマーケット、給食風の定食が食べられる食堂もあるようです。

ファームマーケットにはカラフルな地元の新鮮野菜がいっぱい。紅芯大根、赤大根、黄人参など、珍しい野菜もたくさんあって、思わずいろいろ買い込んでしまいました。早速お正月にサラダにしていただきました。黄色い丸いのはレモンです。

帰りは金谷から久里浜まで、東京湾フェリーに乗りました。アクアラインは便利ですが、船の旅には旅情をかきたてられます。乗客からもらえるエサを求めて、カモメたちが船の後をずっとついてくるので、思わず夢中でカメラを向けました。

写真は奇跡の一枚?です。今年はチャンスをつかむ年にしたいです。

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