私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

デリカシーと、たっとい

2013年06月02日 20時08分08秒 | Weblog
通常状態73日目。

図書館に行ってきました。

私は図書館をよく利用します。

図書館の本は不特定多数の人が読みます。

古本屋に置いてある本よりも、多くの人に読まれることになるでしょう。

なので、汚れがちです。

でも古本屋の本と違って、図書館の本は手に取る人に「公共の物」という意識があるはずです。

なのに、汚れがちです。

一体みんなどのくらいの意識で図書館の本を読んでいるのでしょう。

人から借りたものを汚したりしないように気をつけるのは当たり前のことです。

それができない大人が多いのか、意外と汚れている。

ページが折れ曲がっていたり、シミがついていたり。

まさか何かものを食べながら読んでたりするのかな。

ひどい場合、何か書きこまれていたり、ページが破れていたり、剥がれそうになっていたり。

私の場合、自分が借りる前と後で、本の状態に何ら変化はありません。

ページをめくる時に折ってしまうこともありませんし、本を開いているときに何らかのシミをそのページにつけることもありません。

日焼けもしないように気をつけるべきだと考えているので、日差しの差し込む電車の中などで、図書館から借りてきた本を読むのにはすら反対です。

みんなが「公共の物」という意識で図書館の本を読めば、一冊の本がより末長くより多くの人に読まれることになるだろうに。

図書館は税金で運営されてるから、強いては税金の節約にもつながる。


今日、図書館で本の貸し借りをする際、受付カウンターの横にあるとある注意書きに目が止まりました。

「ゲリラ豪雨によりカバンの中に入れている本が濡れる恐れがあります」とのこと。

「ビニール袋などでカバーした状態で本をカバンの中に入れてください」とのこと。

今日はまさにそんな状態でした。

ゲリラ豪雨じゃないにしても、途中雨が降る恐れがありました。

なのでカバンの中に、本と一緒にスーパーのビニール袋もしのばせました。

通りを歩いている人はだれも傘を持っていなかったので、傘を持たずに家を出ました。

しかし、しばらくしてポツポツやってきました。

私はひとまず、通りすがりのマンションの駐車場に入って雨をしのぎ、カバンから本を出してビニール袋に入れ、それからまたカバンの中にもどしました。

もう返す本ですし、別に濡れたところで私に支障はないのですが、そうはいきません。

それは「図書館の本は公共の物だ」という意識というよりは、私の本というものに対する敬意です。

本に対してそんな失礼なことはできない。