私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

「モダンタイムス」 伊坂幸太郎

2013年06月12日 00時18分02秒 | 読書感想
主人公が大きな組織、というか「大きなシステム」に立ち向かっていくお話。

「そういうことになってるからそうなる」っていう思想が、全編に覆いかぶさっているような小説、といいましょうか。

とにかく、思想がかってる。

その点は前作の「魔王」もそうでした。

小説の根本となる思想のせいなのか、正直、読んでいて響くものはこれといってなかったのですが、超能力という点でいうと「新世界より」が、学校の教室での殺戮という点でいうと「悪の教典」が思い出され、そういえばあれらはおもしろかったよな、とか考えながら読んでました。

まだ読んでいない貴志祐介の作品、近いうちに読んでみようと思います。