海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

野性の無い日本人

2011-06-21 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

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日本という国は、本当に住みやすい国だと確信する。老後、どこの国に住みたいかと言われればおそらく日本だと答える外国人も多いと思う。

内乱も無く四季があり海や山の食材も豊富でとても旨い。自然が多く宗教にも寛容で性格も穏やかなので争い事が少ない。

日本は技術で売っている国なので、それに関しては他国に比べれば最先端をいっているのは間違いない。

電車は時間通りに運行し、ほとんどのビルの入口はオートでドアが開き、タクシーまでもがオートドアだ。すべてが、便利すぎてあまり頭を使わなくてもほとんどの生活は成り立つ。

しかし、一歩海外に出るとこんな国はほとんど無いと思ってよい。今まで機械まかせで便利を享受してきた人や日本だけで生きてきた人は、顔が穏やかで人を疑うことを知らず何でも当たり前に物が存在し作動する事が当たり前だと思うようになる。その結果、温室の中で育った人間は、本来人が持っている野性や本能を削ぎ落とされた人間になる傾向が多い。


今回の原発事故でも、日本に住んでいる人達は国や東電に対して相当怒りを覚えているのは間違いないが、その行動と言動が私には伝わってこない。

特に、若い学生までもが温室育ちでおとなしい国家に未来はない気がする。

 

写真は、上海で。

 

キャノンFD50mm f1.4

コメント
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