これは、太い物干竿ではない。旧城内を歩いていると、時々突っかい棒でかろうじて建っている家を見かける。しかも家の中には人が住んだまま。地震がほとんど無い土地柄とはいえとても危険だ。
こちらは、古い電信柱で支えられた家。これらの家のほとんどは1930年代に建てられた家だが、前世紀後半に建てられた家にも住みたくない家が存在する。数年前、一軒家の改装工事で壁を取り外して見ると、有るべき所に柱が無かったり、柱が規格より細かったり、あるべき梁が無いなどで、工事の最中に倒れるかもしれないという事になり、柱を鉄材で急遽補強した現場を見た。
また、こちらのマンションなどは、老朽化が早く築5年でも15年以上経て見える事もよくある。これは、メンテナンスという概念が欠けているからだ。まだまだ、ここでは書けない事もいっぱいあるのがこちらの住宅だ。今から50年後、外灘の租界時代の古い建造物はおそらく大丈夫だろうが、最近建ったコンクリートのビルはどうなっているのか想像がつかない。
キャノンFD50mm f1.4