中国では、海外に自由に行ける人は限られている。上海に住む上海人はまだ恵まれているほうで、他の地方都市の人達より他国のビザは比較的取得しやすいが、中国全体から見るとそれはほんの一部の人達だと思った方がよい。日本はというと、ビザ免除の国も多くほとんどの外国に自由に行く事ができる恵まれた国だ。この両極端な国に住む若者(私より若い人)の中には、自由に海外に行く事ができる環境に居ながら海外に興味の無い若者が増えているのが日本で、そのまったく逆が中国の今だ。
世界には人種や宗教なども含め色々な文化や価値観があり、それを個人が体験する事によって、さまざまな事が理解できたり自分の個を磨く事ができる。今や、一国がクシャミをすると他国が風邪をひいてしまうほど世の中はリンクしている。そんな中、他国の世界を見たり知ろうとしない日本の若者は理解できないし、そんな狭い価値観の人と話をしても面白くないので関わりたくない。仮に狭い世界で生きて、その中でより深い世界を追求している人は別だが。
人の五感のうち、視覚が一番重要だ。すべては、見る事から始まる。まず、見ようとしない人は、他の感覚も鈍くなるのだ。
☆3月16日から31日まで、新宿ゴールデン街「十月」にて、海原修平展「遠い記憶 上海」やってます。
キャノンFD50mm f1.4