昨日も書いたが、上海の街を撮る時に、なるべく画面の中に人を入れるよう心がけている。それは、その撮った時代を定着させたいからだ。後の過去、その画面に写った人達から、撮られたその時代が読めてくるからだ。このテーマ(遠い記憶 上海)で撮影している写真のほとんどは、街並みにピントを合わせてあり人にピントを合わせた写真はあまりない。ほとんどが、レンズ開放か絞っても一絞りまで。なので、昼間の天気が良い日は、Green.LのバリアブルNDのを使用している。このGreen.LのFaderNDは、価格が安い割には以外と性能が良い。しかし、たまに不良品があるので信頼出来るショップで買う事をお勧めする。
記憶も色々あるが、かなり遠い記憶の場合も最近の記憶も含め、本人のその時の心の状態で脳の片隅に残るかどうかだ。すぐに忘れる記憶もあれば数十年前の記憶を普通にたどる事が出来る事もある。また、本人は忘れていても、その場に居た他者は鮮明に覚えている事はよくある。日常ではあるが、その中で非日常だった事は当然のごとく忘れられない。しかし、何となく「アレッ」と思ったり何かが違うと思った時の「感」を大事にすると自分が見えてくる事があり記憶にも残る。現代の社会の生活習慣やスピードに慣れると「アレッ」と思う事は一瞬であり即忘れてしまうので、記憶には残りにくいし深く考えない事が多い。なので当然現代人は「感」が鈍っている。なぜ「アレッ」なのか、これが大事だと私は思っているし「アレッ」を追求すると色々な事やモノが見えて面白い。
写真は、撮った瞬間から過去のものになっている。
☆突然の急用の為、明日から数日間ブログを休みます。
キャノンFD85mm f1.8