海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

長崎の波佐見町で思った事

2015-11-20 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

 さすが焼物の街らしく陶器を貼り付けた壁がとても美しい。

 

おそらくコバルトを使った色だろうが、このブルーは私の好きな色の一つ 

 

陶器供養

 

昨年から今年に入って九州には4回ほど旅をしたが、何処も県庁所在地からちょっと離れると寂れているとしか言いようがないのと、老人ばかりが目につく。

私が20歳代の頃、約一ヶ月かけてスペインをレンタカーで一周した事があり、ガイドブックにも乗ってないような小さな街にも行った事がある。それらの村は日本の地方と同じく人が少なく寂れていたのだが、観光客を呼び込む為に村ごとにテーマがあり規則があった。ある村は家の外壁を白に塗り窓枠は緑に統一するのが決まりだったり、各家庭は窓辺に必ず花を飾る事が決まりになっていたりと村や町ぐるみで観光客を呼びこむ為に努力していた事を思い出す。

上の画像は陶器供養の為に使わなくなった波佐見焼の器を投げて割っている場面なのだが、毎年使わなくなったり売れ残った器を陶器供養として割るだけではもったいない。例えばスペインの例のように、波佐見町の家の一部はこれら陶器供養で割れた破片で壁を作る決まりにするとか、公共施設の壁は割れた波佐見焼の陶器を寄せ集めてモザイクアートにする決まりを作るなんて想像しただけでもとても素晴らしい町になると思うし、陶器の町を世界中にアピール出来るのではないかと博多行きの電車内で思った。

仮にそうなれば今はネット社会なので、黙っていても世界中に評判は広がり波佐見に住みたい人や観光客が自然と集まってくる町に大変身すると思うのだが・・・。この日、みどり号博多行きの車窓から日本の自然風景を眺めながら、ガウディのグエル公園を思い出してしまった。

Summilux50mm f1.4  α7Ⅱ

コメント (2)
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