海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

「中国人的性格」をやっと読み終えた

2015-11-21 | 写真日記

 

 

長い時間をかけて「中国人的性格」をやっと読み終えた。この本はアメリカ人宣教師アーサー・H.スミスが清朝末期に20年ほど中国に滞在して書いたもので、1890年に初版本が出版された。その後、中国も含め世界各国でも翻訳本が出版されたようだが、この本は今年の8月に最新訳本として日本で出版された。この本は友人からいただいた本なのだが、目次に目を通すと気になっているキーワードがずらりと並び、500ページ弱ある分厚い本でも本気で読もうという気にさせられる。

その目次を少しだけ羅列すると、面子・正確な時間の軽視・誤解の才能・婉曲表現の才能・知的混沌・無神経・公共精神の欠如・思いやりの欠如・相互不信・誠実さの欠如などと自分が普段から気になっていた単語が目次にずらりと並んでいた。

もちろん、100年以上も前に書かれた内容なのとすべての人が当てはまる訳ではないが、中国人と付き合って理解不能な謎が解けた部分もあれば、まだ理解不能な事もあり本が付箋だらけになってしまったので、再度拾い読む読むつもり。何というか、100年以上経過した今でも中国人はあまり変わってないという事だけはよくわかった。

巻末に魯迅もこの本を読み影響を受けたような事が書かれていたのは納得。中国と中国人を知るうえで「中国人的性格」中央公論新社刊はお勧め本ですよ。

 

コメント (8)
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