海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

日本政府の新型コロナウイルス対応を海外から見て

2020-04-19 | 写真日記

成田から上海行きの機内で

 

上海浦東空港3/7

 

このブログを書いているのは、4月18日の午後。上海では海外から入境してくる人達以外は、新規の新型コロナウイルスの感染者はほとんどいない日が続いている。そして、街は少しずつ元の上海に戻りつつあるが、上海の人々のほとんどは今でもマスクを着用している。ただ、近所の行きつけのスーパーなどでの体温検査はなくなった店も多い。

日本の新型コロナウイルスの対応をこちらから見ていると、日本政府の対応は後手後手で一部の国民もあまり深く考えてないような人が多く、相当危機管理能力が欠如しているように見える。話題になっているアベノマスクの画像を見たが、なんの工夫もないマスクにちょっと驚き。私だったらこの布マスクの内側に布一枚を縫い付けポケット(スリット)を入れ、キッチンペーパーなどのフィルターが入るようにするなぁ。今さらマスクの事で文句を言っても始まらないので、国民は自分に合うようにサイズを工夫したりアレンジしたりして使ったらどうかと思う。こんな物に数百億円もかけるぐらいだったら、最初から各家庭でマスクを自作した方がマシで、その数百億円を他の対策に使った方がよっぽど賢いと思う。それと、国民に支払う補償額も二転三転しスピード感ゼロ。

日本は地震などの対応は世界一だが、これは過去何度もそれを経験しているからだ。なので、今回のウイルスに対する対応は、前例がほとんどないので、正直どうして良いのか分からないのが本音だと思う。役人がよく使う言葉に、「前例が無い」とか「想定外」という単語がよく出るが、だいたいそいつらは最初からから想像力が欠如している奴がほとんど。当然日本政府も専門家と議論しながら対策を進めていたとは思うが、こちらから日本の対応を見ていると、すべてが性善説先行で後手後手の煮え切らない対応にしか見えない。今回ウイルスの封じ込めに何とか成功している中国と台湾、それと韓国も含めて良いと思うが、これは過去SARSやMARSなど未知ウイルス感染経験国だからだ。

今回の騒動で、次の選挙は自民党に投票しないという人もいる。だったらどの政党を支持するかと考えてみると、これが困るほどまともな政党も政治家も育ってないのが日本の悲しい現実だ。だったらどうするか、これはもう国民一人ひとりが普段から自衛するしかない。日本は諸外国から平和ボケとよく言われているが、予定調和を重んじ変革に対して一歩遅れる国なので、悲しいかな当たっていると私は思っている。

今の東京の感染者数を見ていると、これは相当ヤバイと思った方が良い。また、感染経路不明の人が多いようだが、これはだいたい想像がつく。行った先に迷惑がかかるので、言えないのだろうな。

画像は、3月7日に成田から上海に着いた日の画像。その日からの隔離ブログ→コレ

☆100年以上前の話だが、日本で大規模検疫を実行し大成功した人がいる。知っている人も多いと思うが、政治家でもあり医師の後藤新平だ。彼の名前とコレラで検索すればすぐに出てくるので、読んでおいた方がイイね。

 


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