海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

4月1日から上海の浦西地区がロックダウン開始

2022-04-01 | 写真日記

WeChatに出回っているジョーク画像

 

上海は浦東(河向こうの高層ビル街)が1日までロックダウン中で、浦西(旧市街)が4月1日から5日までロックダウンになる。このロックダウンとは、部屋から出る事も出来ない。公共交通機関も止まり店も閉鎖されるので、そんな時に困るのが食料の確保だ。保存の出来る食料は問題ないが、野菜は確保が厳しい。WeChatに出回っているジョークがトップの画像。今はむしろ金より野菜の方が価値がある。

 

ショッピンモール入口

私が住んでいる近くのショッピングモールの入口は1箇所に集約され、地下鉄の改札のようなゲートを通らないと入れない。ここで、スマホの健康QRコードを読み取り後に顔認証で検温をチェック。ショッピングモールにまでゲートを即座に設置するスピード感は東京より上海の方が圧倒的に進んでいる。モール内のDAISOは閉店に追い込まれ、フードコートはデリバリーのみ営業。大きなスーパーの野菜売り場は、ほとんど買い尽くされていて空。個人商店の八百屋も売る物がなく閉店している店も多い。自宅に戻る途中に行きつけの小さな果実店で、リンゴとオレンジと熟してない青いバナナを多めに購入。

 

スピーカーを付けたロボット犬が敷地内でアナウンスしながら歩き回る(WeChatから転送された動画をキャプチャー)

 

 

住んでいる棟単位全員のグループチャットで情報を共有

 

こちらは居民委員(日本の町内会)が末端の情報伝達役で、住んでいる棟単位でWeChatのグループチャットを通して連絡が来る。これは、デジタル回覧板だな。私の棟の担当者は、私とほぼ同じ年齢のおばあちゃんだ。この日届いた情報は、持病や妊婦など医療関係で困ったら連絡してねというチャット。日本の老人はスマホが使えない人が多いが、こちらではそんな老人はほとんど居ない。新しい物や事を肯定し受け入れるのが中国で、それを否定から始まる日本とは大違い。時代の変化に追従する能力は、すでに年齢を問わず中国の方が相当高い。私も死ぬまで時代の変化に対応出来るクソジジイでありたいな。

 

友人からビールの差し入れが届いた

 

元助手の映像監督から大量の差し入れが届いた

 

30日にWeChatに連絡があり、ありがたい事に元アシスタントのナミ夫妻からステーキ肉や野菜や果実などが大量に届いた。これで、十分ロックダウンを迎える事が出来る。彼女が住んでいるのは郊外の嘉定区で感染者が多かった区だが、夫妻が住むマンションは感染者がいないようで今のところ移動は自由。何だか普段より贅沢な食事になりそう。

 

噂の抗原検査キットが届いたが当然陰性

 

28日の夜に居民委員(町内会)から抗原検査キットが届いた。これは、自分で綿棒を使い鼻からサンプルを採取し、綿棒ごと検査液に浸し20秒ほど攪拌し検査器に垂らすと結果が出る。PCR検査も含め、すでに7回は検査をしている訳だが、ロックダウンをくらっている住民にここまでやるのかとも思うほど異常に厳重だ。結果はCの位置に赤いバーが上がったので陰性。そして、居民委員に結果を見せれば終了で、検査キットはゴミ箱へ。この検査キットは、中国で開発されたようで、今は世界中から注文が殺到しているそうだ。

上海がロックダウンする事になり、市民は慌てて食料を買い込む人が増え混乱も起きているが、私の住むエリアではそんな騒ぎはない。とある大手の店が、マンションのゲート前の路上で臨時八百屋を出店しているのは助かる。こちらから日本のTVニュースを観る事が出来るが、ロックダウン中の一番混乱している映像を流して大袈裟に報道している。こんな事が上海市内何処でも起きている訳ではないので、ニュースは割り引いて観た方が良い。今は、個人発信のチャット情報の方が早く正しい事の方が多い。ただし、フェイクも多いので裏を取る事が大事だが、こちらでとんでもないフェイクを投稿すると即逮捕につながる。

さてさて、5日間でロックダウンは終了するのかどうか。ホテルと自宅でのロックダウンは経験済みだが、街全体のロックダウンは初めての経験。


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