海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50RにOTZFOがあれば65mmと90mmと135mmが使える

2020-09-20 | GFX+オールドレンズ

OTZFOは便利

 

左からElmarit90mmf2.8・Hektor13.5cmf4.5+16472k・Tele-Elmar135mmf4。GFXのボディに付いているレンズは、Elmar65mm f3.5(ビゾ専用)。Elmarit 90mm f2.8とHektor13.5cmf4.5とTele-Elmar135mmf4はライカM用のレンズだが、鏡胴から前玉を外しOTZFOに取り付ければ、すべてGFXの44x33センサーをカバーしケラレが発生せず使えるレンズ。

OTZFOは、M用ライカビゾシステムで使えるヘリコイドで、ライカMRリング(MマウントをライカRで使えるリング)に、K&F製のライカR-GFXマウントアダプター経由でGFXボディで使用。これらレンズの最短撮影距離は1mから1.5mだが、このOTZFOを使えばさらに近接撮影が出来るので物撮りにも使える。以前、料理の撮影には定番レンズとして使ってきたとても優秀なレンズだ。これら135mmはf値が暗いので敬遠されがちだが、今は感度が自由に変えられるので全く問題ない。特にエルマリート90mm f2.8は、GFXで使うと35mmフルサイズ換算で72mmになるので、とても使いやすい焦点距離になる。

ライカM用の135mmは、もっとも人気がないレンズだ。それは、M型ライカではフレーミングが難しいのが最大の理由だ。私も前世紀に一本持っていたが、ほとんど出番がなかった。ライカM用の古い135mmは、ヘクトールとエルマーとテレエルマーの3種類があり、一番安定した画質を求めるならテレエルマーをお勧めするが、開放でハイエストライト部分の描写がほんのと少し滲むヘクトールは光を感じる描写なので私は好き。

テレエルマー135mm f4のレンズ構成は、ローライフレックスのテレローライSonnarと同じレンズ構成だ。テレローライは使った事がないが、あまりにも不人気だったのは最短撮影距離が2.5mと長く近接する場合ローライナー(クローズアップレンズ)が必要だった事と高価だった事。ただ、そのSonnar135mm f4の描写は文句をつける理由が見当たらないと言われるほど、当時は優秀だったようだ。

ここで紹介したレンズは、どれも人気がなくライカM用のレンズとしてはとても価格が安い。ビゾ用のヘリコイドOTZFOがあれば、デジタルカメラ用として再認識されても良いレンズだと思う。

テレエルマー135mmとヘクトール13.5cmの簡単なテスト撮影→コレ

☆画像は、X-H1+ Super-Takumar50mm f1.4


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オーダーした椅子がやっと到着 | トップ | 長玉で路地裏を »

コメントを投稿