海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海ゲットーだった場所へ

2016-04-17 | 写真日記

虹口の倉庫へ行った帰りに久しぶりに上海ユダヤ難民紀念館へ行った。ここは上海万博前に改装され新しくなったのだが、改装後初めて入館。改装前は入場料として徴収せず寄付金として入館した覚えがあるが、今は大人50元と定額になっていた。

 

ダビデの星

 

上海獶太難民紀念館入り口


ゲットー跡は虹口区舟山路付近

 

過去の歴史は様々な方向から検証しないと、本当の事はわからない。それは、伝え書いた人により様々なフィルターを通っているのと当事国に都合よく歪曲して伝えられるからだ。歴史は古ければ古いほど、検証する手立てが無いからさらに面倒。

ユダヤ難民の話になると必ず出てくる名前はオスカー・シンドラーや「杉原千畝」だが、彼ら以外にも多くの人達がユダヤ難民救済に関わっていた。中国人だと「何鳳山」もその一人だが意外と知られてない。

日本とユダヤとの関係を日本人は知らない人が多いが、ココのサイトが一番簡単にさらっと理解できる。

 ☆このブログを書いているのは16日の午後だが、上海は落雷と時々豪雨。この低気圧が九州方面に移動中なので心配。

エルマー50mm f2.8 

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上海東台路の骨董屋街が更地に

2016-04-16 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

老西門の古玩茶城へ移転

昔の東台路は骨董街の露店が並んでいて観光客にも人気の場所だったが、すでに地下鉄10号線の老西門駅そばの古玩茶城へ移転しているようだ。この古玩茶城は確か上海万博前にオープンしたのだが、人気がなく客もほとんど寄り付かない場所。露店がビルの中に入ってしまうと、もうすでに魅力は無い。福岡の屋台街がビルの中に入った事を思えばわかりやすい。

上海に日本人観光客が大挙して来ていたのは2010年の上海万博頃がピークでその後年々減少し、2012年の反日デモを境に激減し、2015年には日本人駐在員も激減。逆にこの頃から中国人が日本へ観光に行く人達が爆増。これは、為替レートの影響がかなり大きい。5年以上前は確か1元が13円くらいで、昨年19円以上になり現在約17円。

今後の為替は円高に逆戻りする方向に向かっているが、日本への中国人旅行者はリピーターがかなり増えているので、円高になったとしても中国人旅行者が爆減するとは思えない。理由は大陸から近く、中国に無いものがすべて日本にはあるからだ。つまり安心・安全・自然。そして大陸から近い事。

 エルマー50mm f2.8+α7Ⅱ

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路地裏上海 虹口区多倫路の裏

2016-04-15 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

映画のロケ地 

確か2004年だったと記憶しているが、映画「上海恋香」のロケで使った場所へ久しぶりに行くと、すでに人は立ち退いた後で廃墟状態。迷路のような路地が続き、主人公が劇的な出会いをした場所。ここは租界時代に日本人が多く住んでいた多倫路の一本裏通りに位置しているので、観光客がふらりと立ち寄る場所ではない。

虹口区の魯迅公園付近は租界時代に日本人が多く住み日本租界とも言われていた場所で、当時この付近の建物も日本人が建てた家が多い。それらは、とても丈夫な造りなので今でも結構人気が高いし値段も高い。ある上海人曰く、前世紀後半に建てられた家より日本人が租界時代に建てた建物の方が頑丈で価値があると言い切る人もいる。

 

 

シャワールームに穴が

と、このブログを書いているとトイレ付近からパリンと不気味な音が。

 一昨日から隣が大掛かりな部屋の改修工事をやっているのだが、 頭の悪そうなガキが振動ドリルで壁を突き破ったのだ。中国の家屋はレンガで出来ていて壁も相当薄い構造なのでこんな事はよくある事。レンガ一個分の壁を崩していたようだが、力が入り過ぎた結果がコレ。つい先日も上海で改装工事中に家が倒壊したというニュースをTVで見たが、こちらでは物事を深く考えず家の構造を無視して柱を取っ払ったり壁を壊す頭の悪い奴が多いので結構よくある事。

以前、上海で数億円する一軒家を改装する為に写真撮影した事があるが、壁を剥がすとあるべき場所に柱が無かったり柱の中がスカスカだったりで、鉄骨で柱を補強しながら工事を進めた事があった。その一軒家は日本人が多く住む古北方面の超高級住宅街の建売住宅の話。

今も上海では住宅の値段が上がり続けているが、これは大都市上海ならではの事なので、中国の地方都市とは区別して考えなければならない。もう上海中心部では宅地が無いと言われているので、もっと値上がるかも知れない。 

 

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火事の話 上海

2016-04-13 | 写真日記

ゴールデン街

昨日はゴールデン街が火事とのニュースをネットで知り空撮の映像から場所を特定。現場は私が行きつけの店からはかなり離れていたのでちょっと安心したが、延焼した店など本当に気の毒としか言いようがない。

上海に長年住んでいるが、意外と火事の現場に遭遇した事が無いのと消防車のサイレンをほとんど聞かない。以前在籍した事務所でも電球が突然爆発しガラスが飛散る事があったり、ハードディスクやPCから火を噴いたりと小さなトラブルは多かったが消防車のお世話になった事は一度もない。また、春節の時だって狭い路地で平気で打ち上げ花火をやったりするのだが、意外と不思議なくらい火事にならない。

ゴールデン街の火事の原因はまだ特定出来てないようだが、古い家屋が密集している場所で火災が発生するとどうなるのかを思い知らされた出来事だった。

 

 

 

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夜上海 影

2016-04-11 | 写真日記

街灯の生の光は時として美しい影を作ってくれる。

最近は夜出歩く事が極端に少なくなった。それは外で呑み歩きをしなくなったのも一つの理由だが、大気の影響も大きい。今は、一年で一番良い季節なのだが、空気が汚染されていたり埃の多い場所に行くと咳き込むので、どうも気管支が敏感になっているようだ。


 

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