海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

常州の工場へ

2018-06-17 | 写真日記

 上海から常州まで約1時間10分くらい

 

 常州ニーチャンの車は日産

 

 連結バスが疾走

 

 街の風景を見ながら工業団地へ

 

日本への帰国を前に常州の工場へ行き打ち合わせ。帰国前はいつも慌ただしくドタバタが続く。ネットで済ませる事もできるのだが、さらに具体的な話はやっぱり老板(社長)に会って直接話しをしないとトラブルの元になる。それでも、凡ミスでトラブルが発生するのが今の大陸。

以前は、上海から3時間以上かけて高速道路を飛ばして常州へ行っていたが、最近は積極的に新幹線を利用している。理由は、渋滞がないので時間的にとても楽で、日帰りが可能になった。また、交通費がとても安くて済む。そして、新幹線を降りると、タクシーではなく滴滴(中国版Uber) を呼ぶ。地方のタクシーのほとんどは、車内が汚くて乗りたくないような車が多いが、滴滴は個人所有の車なので清潔感がありドライバーも親切。

私が関わっている大陸の会社は、私の専門分野のカメラの周辺機器の会社のみだが、すべて世界を相手にビジネスをしている会社だ。なので、様々な国のリクエストにも応じなければならない。その中でも、日本が一番煩く要求が厳しい国なので、製造工程も多くなるし当然コストも上がる。(二番目はドイツ) 例えば、ACDCコンバーターはPSE取得条件をクリアした物は値段が2倍に跳ね上がるのだ。まぁ、それは良いとして、今の日本の撮影アクセサリー製造会社は元気が無さすぎる。カメラのシェアだけは世界一だが、その周辺機器は大陸でもさっぱり日本ブランドの名前を聞かなくなったのは、寂しい事限りなし。

昨年イギリスの老舗大型ストロボメーカーが廃業し、今年はドイツの老舗ストロボメーカが続いた。これはある意味時代の流れでもあるね。

この日は、GFX50SとPentax FA43mm f1.9が私の友。

 PentaxレンズのFA43mm f1.9とFA77mm f1.8は、とても好感の持てるレンズ。これらはAF仕様だが、ミラーレスでMFでも使いやすいいレンズ。

★GFX50S+Pentax FA43mm f1.9 Limited

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外国人が中国の新幹線に乗る時の注意

2018-06-16 | 写真日記

上海虹橋駅

 

以前にもブログで書いたが、外国人が中国新幹線に乗る場合は、事前にチケットを手元に入手しておく事をお勧めする。ネットで予約も出来るが、それをチケットに交換する時にパスポートを持って窓口前で長蛇の列に並ばなければならないからだ。以前より改善されたが、この列に並ぶだけで今でも30分以上時間がかかると思ったほうがよい。一方、中国人は身分証明書を機械で読み取れば、その場でチケットが発券できるのでとても短時間にチケットが手に入る。これは、国際線のイミグレーションでも同じで、中国人は入国手続きが簡単になった。

中国の新幹線に乗る場合、飛行機と同じように荷物のX線検査があり、同じように人も金属探知機を通る事になる。また、春節の時期など火薬検査もあり駅の入口が制限されている場合もあるので、鉄道を利用する場合は、かなり早めに駅へ行く事をお勧めする。そして、日本のように自由に電車ホーム内に入れないシステムになっているので、自分の乗る電車のゲート番号の前で待つことになる。

日本では、最近新幹線の中での事件が多いようだが、こちらでは飛行機と同等の検査があるのでまだ安全かもしれないね。上海の地下鉄は手荷物のX線検査があるが、検査する側もよそ見をしたりスマホを見たりで、これの検査はザルとしか言いようがない。また、荷物検査を無視する人もいて、それに対してお咎め無しなので、上海では新幹線より地下鉄の方が怖い。通常、地下鉄の荷物検査は二人一組だが、これが3人になった時は何か大きなイベントがあるか、何か起きた時だと思ってよい。

私が地下鉄の乗った時、私の周囲にいる人をまず見渡す。そして、自分の勘でやばそうな人や物を見たら、隣の列車に移動することにしている。まぁ、それが当たるかどうかは自信がないが、これが最低限の自己防衛手段だと思っている。

 

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森田童子が亡くなっていた

2018-06-13 | 写真日記

youtubeの画像を加工

 

森田童子が亡くなっていたというニュースがネットから流れてきた。彼女は1975年にデビューし1983年に突然引退。素顔や引退後の事など誰も知らない幻のシンガーソングライターだ。1975年当時の私は大学1年生で、彼女の歌詞が聞こえて来そうな写真が撮りたいと思った時期があったくらいファンだった。彼女の歌詞の中には、クスリやカミソリや玉川上水など陰な歌詞が多く学生運動やパクられたという歌詞も出てくる。一言で言えば、孤独。今、youtubeで「友への手紙 森田童子自選集」を聞きながらこのブログを書いているのだが、不思議な事に次々と自分の大学当時の記憶が蘇ってくる。

youtubeに1975年に収録されたNHK「若いこだま」で、森田童子と頭脳警察のPANTAとの噛み合わない対談が聞ける。→コレ

当時のドキュメント夜行三部作→コレ

以下、彼女が残した彼女らしい言葉の一部を抜粋

●昔は、対人恐怖症で親にも顔見知りしていた時期があった 

●部屋を暗くして寝ると頭の中に目が出来てこわい

●人はそれぞれ崇高な孤独を持っていればいい

もし、感動を伝えるとするなら個から個へと伝わるものでしかありえない

 合掌 

 

 

 

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ちまきを久しぶりに食べた

2018-06-12 | 写真日記

蘇州ちまき

 

一昨日、私のお茶の先生から蘇州みやげを山のようにいただいた。いただいたのは、ちまきと饅頭と酒と茶と茶菓子。彼女とはアフリカのマラウイ共和国から一時帰国した時に会ったのが昨年の夏なので、約一年ぶりに会った事になる。当日は、美術評論家の大家の自宅で彼の手作り料理をいただきながら深夜までワインを呑みながら話した。

ちまきを最後に食べたのは2年前で、場所は広東省潮州の美術収集家のサロン。その前はいつだったか覚えてないが、日本ではない事は確かだ。大陸のちまきも場所により大きさや形や具の材料が違うようだが、一般的には豚肉と卵が主流のようだ。一昨日いただいたちまきはやや大きめで、日本のおにぎりより二回り大きい。ちまきの起源はやはり中国で、様々な色の糸で結んであるのだが、それには意味があるそうだ。中国では何でも大きい方が良いとされているが、還暦過ぎのオヤジには潮州のやや小さめなサイズの方がありがたい。帰り間際に美術評論家の先生から当日飲んだ美味しいワイン2本とお茶をいただいたので、帰りは買い出しオヤジのようになってしまった。

X-H1+Pancolar 50mm f2

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ハッセルブラッドコピー東風のボディとレンズ2本で100万元

2018-06-09 | 写真日記

東風ボディとレンズ80mmと50mmで100万元(1700万円)

 

ライカコピーの紅旗と東風が一緒の画面に収まるのは珍しい

 

最初に言っておくが、この画像は私が撮影したものではなく中古カメラ屋の老板が撮影した画像で、許可をもらってブログに使っている。 

上海に戻った当日にトラブル処理をした後、行きつけの中古カメラ屋でいきなり見せられた写真が上の画像。遠目から見るとハッセルブラッド500Cに見えるが、よく見るとブランドネームは東風と書かれている。そう、これがあの幻のカメラと言われているハッセルブラッド500Cのコピー東風なのだ。

生まれて始めて東風を見たのは2007年の5月だった。場所は「星光撮影器材城」の老舗中古カメラ屋で、ボディとレンズ3本付のフルセットで当時の売値で12万元だった。この現場では、私以外に写真家の渡部さとる氏と井上匠氏の2人が同じ東風を見ている。そして、2回目は昔の上海相机制造博物館(今は移転)でガラス越しに見た。この東風にはバリエーションがあったようで、私が以前博物館で見たボディは、ファインダーとマガジンの形状が少し違っていたので、初期型だと思われる。その画像はコレ

このハッセルブラッドコピーの東風は、ライカコピー紅旗が出来た2年前の1969年製造で97台しか製造されなかったカメラだ。製造が続けられなかった理由のひとつは、あまりにもよく壊れて高価な割には使えないカメラだったと聞いている。

そして、このほとんど使用感の無い美品クラスの東風ボディと80mmと50mmのセットが驚きの100万元(約17,000,000円)だそうだ。ここに無い150mmがそろっていれば、確実に2千万円以上の値が付くだろう。私はカメラコレクターではないので、この東風が欲しいとはまったく思わない。でも一度は手に取り幻と言われるシャッター音を聞き写真を撮ってみたいと思ったが、その一回でカメラが壊れる方が怖い。聞くと、レンズをボディに取り付けると外れなくなる事もあるので、レンズは取り付けない事にしているそうだ。という事で、この東風で撮られた写真が気になるのだが、私の周りの上海人は誰一人として見てない。紅旗20と同様に当時の設計者や詳しい資料がすべて無い謎のカメラの話で今日のブログは終了。それにしても、スマホのカメラは良く写るね。

★参考までに、二枚目の画像に写っているライカコピー紅旗20とレンズ3本セットはきれいな物であれば80万元(約13,600,000円)だそうだ。紅旗20に関しては、陸田三郎氏が昨年出版した「紅旗271奇跡」が一番詳しい。そのブログはコレ

 

 

 

 

 

コメント (2)
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