海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

温州の工農社大食堂でランチ

2018-07-22 | 写真日記

 

 

 

紳坊駅の工場近くの「工農社大食堂」でランチ。レトロ文革風の雰囲気がオモロイ。ここは、日本でいうところの昔の大衆食堂で、好きな料理をトレーに取り最後に精算するスタイル。この日は4人で15品ほど料理を選びみんなで食べた。上海から南の方は米が主食だが、今は日本ほど米を食わないし、まったく米を食わない人も多い。ドンブリメシを食うのは肉体労働者がほとんど。この地域の料理の味はどうかというと、可もなく不可もなくかな。

本当は、4年前に行った楽清市の旧市街に行きたかったのだが、今回は時間が無かったので9月のお楽しみという事で本日のブログは終了。

★日本のラーメン屋にあるメニューで、ラーメン+餃子+半チャーハンのセットは、全部主食のセットなので日本の七不思議の一例。

 

 

 

 

 

 

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温州の工場へ

2018-07-19 | 写真日記

中国新幹線 紳坊駅のホームから撮影

 

浙江省の紳坊駅(中国新幹線)から近い工場へ行ってきた。この会社は4年前に行った事があり2回目の訪問。4年前も新しいストロボの話で行ったのだが、理解されず撃沈。今回はそのリベンジ。今回は時代が変わりやっと私の言ってきた事が理解されたようだ。という事で、話はトントン拍子に進み即日ゴーサインが出た。

私が企画を持ち込む時は、いきなり本題から入らず、撮影環境の現状と未来の撮影機材や撮影方法がどのように変わっていくかを実例を上げて説明する。そして、現状の機材がなぜダメなのかを例を上げて説明するのだ。実際の撮影現場を知らない人には、この説明がとても大事なのだ。でも、今まで8年間も同じ事を中国の会社4社に言ってきても理解されなかった理由は、前例が無い事にチャレンジする自信がなかったからだ。まぁ、その気持もわかる。金型も含め新商品には数百万円以上の金がかかるので、売れなかったら大損になるからね。それと、他社のコピーだけやっていたのでは生き残れないと思い始めた会社が増えてきた事も事実。

私が中国の会社に企画を持ち込む時は、企画書なんて一切書かない。A4のコピー用紙に書いた下手クソなラフスケッチと、その辺に転がっている商品を例にツボとなるスペックを決めるだけ。この日会った技術の担当者は相当優秀な人だったので、その場で私の話を理解しサイズや素材の問題などかなり濃い話ができた。8月は一ヶ月間上海を離れるので、9月に上海に戻ったら3Dプリントのモックが出来ているだろうね。

 

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2本のPancolar 50mm

2018-07-18 | 写真日記

左がPancolar 50mm f1.8(アトムレンズ) 右がPancolar 50mm f2

 

Pancolar 50mmにはオリンパスのフードがぴったり


フジのGFX50Sで無理やり使う為に買ったイエナ系50mmを3本テストしたのだが、Pentacon 50mm f1.8は開放で撮影すると、中心解像度が高すぎるので周辺の画像との差があからさまにわかってしまうので却下。すでに、元アシスタントのナミ(女性)にプレゼント。

Pancolar 50mm f2は、開放でも中心付近の解像度は高いのだが、開放で撮った場合にピントが合った画面中心からなだらかに解像度が落ちて行くので画像に雰囲気がある。もう一本の初期型Pancolar 50mm f1.8(アトムレンズ)は、開放で撮影した時の中心付近解像度が高くないのだが、周辺の画像も思ったほど崩れない均質な描写。このレンズは二つも絞れば画面全域の解像度が増し画面全体が引き締まる。

私が使った限りどのPancolarもGFXの44x33をカバーしてくれるので鏡胴ケラレは発生しない。今までテストした50mmレンズで44x33をカバーするレンズは、Summicron-R 50mm後期型(前期は未テスト)とPancolarのみ。私がGFX50Sを使う場合、33x33と65x24のパノラマがメインなので、別に鏡胴ケラレがあっても良いのだが、一応フルサイズをカバーする方が気持ち良いからね。

本日の朝から地方の工場へ行き一泊予定。今回は、まったく新しいタイプの小型ストロボの打ち合わせ。この案件は、8年以上前からの企画で度々頓挫し、昨年は一年もかけて撃沈したのでこれが最後のチャンスだと思っている。

★X-H1+Super-Takumar 50mm f1.4(アトムレンズ)

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上海音楽庁で上海民族楽団のコンサートを

2018-07-16 | 写真日記

上海音楽庁の天井

 

7月14日は、上海民族楽団の指揮者の彭菲さんから招待されてアシスタントと二人で上海音楽庁のコンサートに行ってきた。この上海音楽庁は、租界時代に南京大戯院(映画館)としてオープンしたのだが、内装が素晴らしいのと規模がさほど大きくないので親近感があり上海のコンサートホールの中で私が一番好きな場所なのだ。この日のコンサートは素晴らしいの一言で、あっという間に時間が過ぎてしまった。特に古琴と琵琶のソロは感動もの。

上海民族楽団は私の住む新華路の自宅から歩いて数分の場所にあり、このコンサート当日の前日に練習風景も見た。中国の楽器は二胡や古琴や琵琶などは知っているが、今までに見た事がない楽器もあり見るだけでも楽しめた。そして、やっぱり日本の和楽器は中国から流れてきた物が多い事を再確認。

私が中国の民族楽器とその音楽を知ったのは25歳でスタジオマン時代だった。1981年にジャン・ミッシェル・ジャールが、中国に初めてシンセサイザーを持ち込みコンサートを開催した時のライブレコードを聞いたのが始まり。このライブレコードは、中国の民族音楽オーケストラの録音や街で拾った市民の声などがコラージュされたドキュメント風アルバムだった。実は、私の上海の写真集「消逝的老街1996-2000」に、街で拾った音源CDを付録で付けたのは、ジャン・ミッシェル・ジャールの影響なのだ。

 

 

Nikon F3とNikkor18mm f4(フードの形状から推測) YouTubeより

 

上海のショーウィンドウ(1981年) YouTubeより

 

1981年に撮影されたJean Michel Jarreの「The Concerts in China」は、ドキュメントフィルムとしてYouTubeで見る事が出来る。当時の中国人は、生まれて初めてシンセサイザーの音とレーザー光線の演出に度肝を抜かれたと何かの本で読んだ事がある。この映像の中でオフィシャルカメラマンがNikon F3を使っている場面とF3のシャッターとモータードライブ音が度々聞こえてくるのだが、今聴くとなぜかそのシャッター音が物悲しく聞こえてくる。そして、この映像の中で聞こえてくるそれらの音は完全に映像に溶け込んでいて心地よい。これがFやF2だと、シャッター音が甲高くて攻撃的なのでこの映像には似合わない。

このドキュメントは北京と上海の3部構成になっていて、とても良く出来ている貴重な映像だ。

★The Concerts in Chinaドキュメント→ココ。必見だよ。

X-Pro2+XF10-24mm f4(久しぶりに)

 

 

 

 

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2018年上海カメラショー

2018-07-13 | 写真日記

今年は虹橋の国家会展中心で開催

 

Canonのブースで

 

2018年上海カメラショーは、場所が変わり虹橋空港近くの国家会展中心で開催。初日はパスして二日目に行ってきた。理由は、初日に静かな場所で打ち合わせが入り、問題になっているパーツの金型を作り直すことで合意。すでに金型の修正作業に入っているので、月末までには再サンプル品が届く予定。それと、LED素子の再選択をしたのだが、CRI(演色性)向上の為にアメリカ製のLEDを輸入して作る事に決定し、とりあえずバッテリー問題とCRI問題は解決しそう。

それと、嬉しいニュースが一つ。8年前から私が作りたかったストロボが実現できそうなので、上海カメラショーが終わったら来週工場に行って打ち合わせ。実はこのストロボは8年前から中国のメーカー数社に打診し、昨年実現しそうになったのだが頓挫。今回は、直接とあるメーカーの老板にダメ元で話をしたら即断即決で資金もメーカー持ち。

何事も諦めない事は大事なのだが、目指した商品が売れる売れないはデジカメの進歩や時代背景もあるので、とても難しい。まぁ、一言で言ってしまえば、私に金があれば実現出来るという単純な話なのだが、残念ながら私にはそれが無いのだ。

こんなストロボが欲しかったんだよと言われるようなストロボを作るので、来年のCP+で展示出来るよう頑張ります。

★上海カメラショーの会場は、人少なめで昨年より盛り下がっている雰囲気。ただ、ストロボより LED照明の出展が多かったのは間違いない。

 

 

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