しかし毎日、ぬくいぬくい。
例年、この時期って、こんなに暖かかったですかね???
まあ、しばらく天気に恵まれそうなのは、ありがたいことですが。
さて、先日のFC(フィルムコミッション)についての日記の中で、
『とりわけ西宮市において、産業振興課が「設立を検討」していることには
反対です。』
と書きました。
私が、これに反対の理由は、
①フィルムコミッションは産業振興にはそぐわない。
市が事業として行うのであれば(これ自体、正直、賛同しかねますが)
文化・まちの活性化といった観点から取り組むべきである。
②産業振興課が取り組んでも、きちんとした成果が期待できない。
と、大きく二つあります。
①は今回の話自体が一過性のものである性質が極めて強く、そもそも、
産業振興という話にはなじまないという意味で書いています。
概ね、ご納得いただける話ではなかろうかと。
で、②については、これだけでは、説明不足だと思いますので、
もう少し、詳しく、書いていこうかと。
そもそも、私は、西宮市が実施している、いわゆる産業振興施策に対して、
非常に強い不満を持っています。
(左の「まちづくり・産業振興」をご覧いただければ、その具体的な中身を
書いた記事が、いろいろと出てきます。)
私は基本的に、産業振興・商工分野において西宮市が行っている施策は
ほとんど、本来、行政が行う必要のないものだと思っています。
理由はいくつかありますが、
①目標・効果が明確でなかったり、実質的な効果に疑問がある施策が多い。
②当初の目的をすでに達成しているにも関わらず、
漫然と続けられているものが多い。
③本来、産業振興を目的とするなら、受け手側の自主的な意欲を
啓発する施策が中心であるべき。
ところが実情は、むしろ甘えを生むような施策が多い。
④民間事業者のほうがより効果的に実施可能である。
⑤そもそも、民間企業での経験もなく、商売をしたこともない公務員が
産業を振興するのは、きわめて困難。
といったところが主な理由です。
商店街の活性化を例に考えますと。
全国的な傾向に違わず、西宮市内の商店街は、総じて衰退傾向にあります。
この傾向に歯止めをかけようとしてか、市は年に約2000万円
(平成19年度は3000万円)を商店街活性化のために投じています。
しかしながら、本市の商店街の衰退傾向が変わる予兆は、
残念ながらどこにも見えません。
現在の商店街活性化のための施策も、ひょっとすると、
効果「0」ではないのかもしれません。
しかしながら、少なくとも、市の商店街振興を目的とした施策は、
商店街の衰退傾向に歯止めをかけるまでには至ってません。
商店街の衰退傾向を食い止めるためには、
より効果的で具体的な施策が必要です。
一方で、商店街活性化のために使うことの出来る資金は限られます。
となると、商店街の活性化のためには、当然、
「商店街の活性化という目的に対して、貢献度の高い施策に重点的に
経営資源を投資し、低い施策を縮小又は廃止する。」
という対策が必要になってきます。
こうした対策を実施するためには、それぞれの施策の「商店街活性化」
という目的への貢献度を判断しなければなりません。
これがないままに、漫然と、ただ、商店街の活性化・活性化と、
唱えたところで実効が上がるわけがありません。
ですが今のところ、市の対応は、「ただ、唱え続けている」という
レベルにとどまっており、具体的な施策の貢献度の評価等の
本来、必要な取り組みは行われていません。
また、各種の補助金には漫然と続けられているものが多く、その中には
甘えにつながるものも少なからずあるように感じます。
そして、この手の話について、担当課の方と話すと、
「いや、それ、産業振興ですか???
役所がやらなきゃならないことですか???」
ということを、いつも非常に強く感じます。
産業振興だけの話ではありませんが。
こういった例は、非常に多いように思うのです。
これは現在の西宮という組織が持つ、非常に大きな問題の一つです。
ここらへんを正していかなければ、真っ当な成果など期待できるはずも
ありません。
こういった点を正すため、きちんとした指摘と提案を行ってまいります。