今日は午前10時から、総務常任委員会で「総合計画」についての所管事務報告が
あったので、傍聴してきました。
ちなみに総合計画とは、
「地方自治体が策定する自治体のすべての計画の基本となる、
行政運営の総合的な指針となる計画」であり、
「地域づくりの最上位に位置づけられる財政計画で、長期展望をもつ計画的、
効率的な行政運営の指針が盛り込まれる」非常に重要な計画なのです。
(「 」内はウィキペディアより引用。)
・・・いや、そんな重要な計画、ほんまに、こんな内容でええと思ってるんかいなと。
今回、素案があがってきた次期・総合計画は、来年・平成21年度から
平成30年度までの10年間を計画期間としています。
つまり、この計画は、今後10年間の西宮市が目指す方向性を示す、
非常に重要な計画ということになります。
で、当然、非常に強い興味を持って、事前に担当部局から資料をいただき、
しっかり読み込んだ上で、本日、傍聴にも行ってきたのです。
きわめて個人的な意見ではありますが。
まちづくりの「基本目標」が「ふれあい 感動 文教住宅都市・西宮」だとか、
「次のような西宮を実現したいと考えている」「将来のまちのイメージ」が
(1)市民一人ひとりが輝いて生きるまち
(2)子どもたちの笑顔があふれるまち
(3)みんなが安心して暮らせる安全なまち
(4)水と緑ゆたかな美しいまち
(5)人々が楽しく交流する明るいまち
だとか、ここらへんは、別にいいと思うんですよ。
人によって、もちろん優先順位は違うでしょうが、それにしても、ここらへんの目標は、
もちろん重要なことですから。
けれども、こうした
「まちづくりの基本目標及び将来のまちのイメージを具現化し、今後のまちづくりにおいて
市民が夢と希望を実感できるような先進的な役割を持つ、次の事業施策を
リーディングプロジェクトと位置づけ、重点的に実施」するのが
(1)多世代ふれあい事業
(2)環境問題への取り組み
(3)市民ふれあいの森の整備
(4)スポーツ施設の整備
(5)ウォーターフロントの整備
って、いくらなんでも、ピントずれすぎちゃあ、いませんか?
他に、もっと大切なこと、色々あるでしょ?
○そもそも10年後のことなど予想不可能。計画期間をもっと短くするべきでは?
○長期にわたる確実な財政予測を行うことは事実上、不可能。
にも関わらず計画上、前期5年間にあたる平成21~26年度の財政収支予測を
厳しく見積もる一方、後期5年間・平成26~30年度の財政収支予測を非常に
余裕のあるものとし、後期期間に多額の資金が必要な施策を、集中実施する
こととしている。これは、非常に無責任な姿勢ではないか?
(ちなみに普通会計上の余剰財源を前期5年間は約94億円、後期5年間は
約769億円と見込んでいるそうです。マジかよ・・・)
○目標設定・目標実現のための施策展開・その検証のレベルがきわめて低いにも
関わらず、10年間に渡って、各部署を拘束することになりかねない
「それぞれの分野の方針や取り組み」を設定することは適切なのか?
といった比較的、大きな話から、今回は取り上げない細かい話まで含めると、
言いたいことは、山ほどあります。
率直に言って、今回提出されてきた総合計画は、あまりにもレベルが低すぎます。
総合計画のあり方や作成の方法論については、マニフェストとの関係性等も含めて
それこそ、ずいぶん、さまざまな議論が全国的に行われています。
ところが、今回出てきた案は、こうした潮流に完全に背を向けた、実にトホホな
計画です。
いや、これ、ほんま、あきませんで。
来週には、各会派に対して説明会も実施するとのこと。
も少しきちんとしたものになるように強く働きかけていきます。