予算に関連した話を少しばかり。
現在、西宮市役所は
『市民サービスの向上と窓口の混雑緩和、事務の軽減化を図るため』
『住民基本台帳カード又はにしのみやカードを使って
「住民票の写し」や「印鑑登録証明書」等を取得できる証明書自動交付機』
の導入を進めています。
ところが、この「証明書自動交付機」、今のところ、お世辞にも、
『市民サービスの向上と窓口の混雑緩和、事務の軽減化』
に、貢献できているとは言えません。
(『 』内は、西宮市HPより引用。)
現在、市内に設置されている証明書自動交付機(以下、交付機)は3台。
これの稼動状況を、最近70日間の稼動実績で見ると、
「合計219枚の証明書を発行」ということになります。
単純計算すると、1台あたり1枚/日の証明書を発行しているだけ、ですな。
これでは、『窓口の混雑緩和、事務の軽減化』には、まず貢献できません。
また、『市民サービスの向上』に貢献しているかどうかを見るには、
なんと言っても費用対効果という面が欠かせません。
で、驚いたことに、この証明書自動交付機を一年間動かすためには、
実に、1台あたり年間660万円もの費用がかかります。
先ほどの発行実績も加味して考えると、なんと!
交付機では、証明書1枚を発行するために17,631円もかかるのです。
ちなみに、本庁窓口で交付するのであれば、
証明書1枚を発行するために必要な費用は、たったの381円。
そもそも、交付機運用のためのお金の大元が税金である以上。
ほんの少しだけ、ごく一部の人が便利になるために、
ここまで割高な費用が発生しているようでは、とても「市民サービスの向上」
に貢献しているなどとは言えません。
で、西宮市は今年度予算にも、さらにもう一台、交付機を
設置するための予算をあげてきています。
でも、これ、ほんまに、ここまでの費用をかけて、しかも、
あえて、この時期にやる必要があるんやろうかと思っているのです。
この話、もう少し続けます。
というわけで、あとはコメントへのお返事を。
>ちび丸様
申し訳ありませんが、コープ撤退と、それに関連することに関しては、
現時点で不透明な内容が多すぎるので、コメントしかねます。
あしからず、ご了承下さい。さて、
>市は、市民と協働していこうと考えているのでしょうか???
>疑問です(ー_ー)!!
というより、私は、市は、そういう考えは、あまり持ってないんやろうな~
という考えています。(関連日記です。①、②)
「社会が成熟する中で人々の価値観が大きく変化、多様化し、
市民ニーズが増加し続けております。しかし、財源に限りがあるため、
全てのニーズを充足させることは、大変困難になっています。
(@市長行政方針演説)」
という認識を本当に持つのであれば。
ちび丸様がおっしゃるとおり、市民と協働することの重要性は、
ますます増えていくことだろうと考えています。
そして、そうした面を重視するのであれば、
「どうすれば協働を進めることができるのか?」
を、もっときちんと考える必要があると思うのですが。。。
というわけで、今日はこのへんで。
それでは失礼いたします。