西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問のご報告×「住みたい・住み続けたいまち」実現のために。 ③

2013-12-18 14:40:26 | 豊かな自然と都市環境に調和した美しいまち

高村副総裁、都知事は早期辞任を 「五輪に支障」 by共同通信
↑おっしゃる通り。↑
五輪の話とかはおきまして、
都知事に関する話の最大の問題は
「個人として借りたかどうか?」というような話ではなくて、
「都知事としての職務上の権限に関係する仕事をする人から
 大金を受け取った」
という点だと思うのですよ。

と、それはさておき本題へ。
先日から飛び飛びで続けております一般質問のご報告です。
それでは早速始めます。

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開発事業者はマンションを建設する際、
市が定める条例施行規則に則り、駐車場を設置します。
表②に市が定める駐車場設置義務台数をまとめました。
↓ご覧下さい。↓
表②:市が定める駐車場設置義務台数

単身者住宅で専有面積が40㎡以下の場合、
設置を義務付けられる駐車場台数は住宅戸数の25%。
それ以外の場合を見ていきますと、それぞれ
〇単身者住宅以外で近隣商業地域・商業地域の場合、
  住宅戸数の35%
〇単身者住宅以外でその他の用途地域かつ50戸以下の場合、
  住宅戸数の60%
〇単身者住宅以外でその他の用途地域かつ51戸以上の場合は
  住宅戸数の80%
〇単身者住宅以外でその他の用途地域、かつ125戸以上の場合は
  住宅戸数と同数
の駐車場を設置するよう義務づけられています。
また、これに加えて、換算戸数50戸を超えるごとに
来客者用駐車場1台の設置も義務づけられています。

一方で、市内居住世帯における自動車保有率は
↓表③↓に示した通り、緩やかな減少傾向にあります。
表③:市内居住世帯における自動車保有率の推移
これは若年層の趣味の多様化に伴う車を持たない世帯の増加、
高齢化の進行による所有していた車を手放す世帯の増加等の
理由によるものであると推察されます。

こうした要素もあり、一部のマンションにおいては
空き駐車場の増加が深刻な問題となっています。
ところが先程述べた通り、市はマンションの立地条件・規模に応じて
駐車場の設置義務台数を定めています。
そのため
〇現に大量の駐車場の空きがある上、今後、それが埋まる見込みもない
〇しかも機械式立体駐車場が設置されているため、
  維持・管理に多大な費用が必要
〇このような理由から駐車場台数を減らし、
  敷地の有効活用・維持管理費用の削減を図ろうとしても
  駐車場台数の削減は困難
こういった事例が発生しているのです。

現在と同様の駐車場設置基準は平成4年に定められました。
規則を定めた主な目的は不法駐車を無くすことにあったそうです。
当時の社会背景を考えるなら、こうした規則の制定は
一定の妥当性を持った施策であったと言えるでしょう。
また、このように近隣市に比べて、
比較的厳
しい要件を課してきたからこそ都市景観が保全され、
「住みたい・住み続けたいまち」としての
西宮の都市ブランドが向上してきた面があることも否定できません。
一方で皆様ご存じの通り、不法駐車の摘発はその後、大幅に強化され
以前と比べて格段に違法駐車は少なくなっています。
また先程述べた通り、
若年層の車離れ・高齢化の進行による車を手放す方の増加等の理由から
車両保有率は今後も緩やかに減少していくことが予想されます。

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ルールが設定された当時の状況や、その趣旨と現状を比較すると
ちょっと、合わなくなってきている部分があると思うんですよね。
他にも、もっと深刻な問題もありますし。

そこら辺も含めて、次回以降、また改めて。
それでは失礼いたします。