有難いことに「続きが気になる!」というご意見を多数いただいた前回ブログ。
せっかくですので、早いこと書いてしまおうと思います。
再三、書いてきた内容ですが、西宮市がアサヒビール工場跡地を正式に取得するのは、
-------------------------------------------------------------------------
●県&市の統合病院が実現し
●かつ、その場所がアサヒビール工場跡地に確定した
----------------------------------------------
という二つの条件を満たした場合のみです。
逆に言うと、この条件の一つでも満たされない場合、市がアサヒビール工場跡地を正式に取得することはない!ということになります。
で、県と市の病院統合の話。
この話の現在の構図を、すごく分かりやすく言いますと
----------------------------------------------
●西宮市は、なんとかして、この話を進めたい
●が、兵庫県は、あまり乗り気ではない
----------------------------------------------
という形になっています。
ちなみに県が、あまり乗り気ではない理由は
----------------------------------------------
県では、「行財政構造改革推進方策」で定めた県立病院の平成30年度までの整備計画に基づき、建替整備や新病院の整備を順次進めており、病院整備のための財源確保や経営面で厳しい状況にある。
また、県立西宮病院の本館は、開設以来20年程度しか経過していないことに加え、別棟についても耐震補強を実施しており、直ちに整備を検討すべき状況にない(西宮市配布資料より抜粋)
----------------------------------------------
ということになります。
これ、至極ごもっともな内容であり、普通にいけば、病院統合が相当難しい話であることは明らかです。
で、この厳しいハードルを越え、統合病院が実現するとした場合。
次に来るのは、費用負担の問題でしょう。
県にしてみれば、そもそも厳しい財政状況にある中、自らが求めたわけでもない病院建設のために巨額の費用を投じることは考えにくい。
一方で、統合病院を熱望する西宮市にとっては、多少の負担を負ってでも、病院は建設したい。
で、そうした前提の下、交渉を進めていけば。
市有地の場合、「もともと持ってた土地やし、統合病院実現のためなら無償で(もしくは簿価に毛が生えた程度の価格で)提供します!」ということができます。
ところがアサヒビール工場跡地の場合は、さすがにそうはいきません。
なにせ、病院建設候補地の一つとして、ごく最近、数十億円もの資金を投じて取得した土地ですから。
いくら統合病院を実現したくても、「無償で提供する!」てなわけにはいきません。
当然、県にも応分の資金負担を求めざるを得なくなります。
となれば、厳しい財政状況にある兵庫県がどちらを選ぶか?は自ずから明らかです。
というわけで、私は県市統合病院がアサヒビール工場跡地に確定することなどありえないと思っています。
要するに
「市有地に建てたほうが安く建つんやし、県の負担も安く、おさまる。
だったら当然、そっちに建つに決まってる!」
という、きわめて分かりやすい話なわけで。
とてもシンプルな話だと思うのですが、いかがでしょうか?
というわけで、今日のブログはこれまでで。
それでは失礼いたします。