一昨日で9月議会が終了し、スケジュール的にも、やや一段落。
とはいえ、ここからは秋のお祭りシーズンに突入やし、なかなか余裕のある時間はできませんな。。。
しっかり頑張っていかんとあきませんね。
さて本題、9月議会で取り上げられた話のうち第5次総合計画についてです。
現在、西宮市は第5次総合計画(以下、5次総)の策定に取り組んでいます。
ちなみに総合計画とは、地方自治体が策定する全ての計画の基本となる最重要計画です。
5次総の計画期間は、2019年度から2028年度までの10年間。
計画の中で
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●本市の目標とする都市像
●本市が抱える課題
●課題解決のための施策
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等、きわめて重要な内容が包括的に示されます。
で、この内容に関連して、市が計画の基礎となる財政予測を示したのですよ。
が、その内容がはなはだきびしいものとなっていまして。
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市が示した財政予測によると計画期間中に活用可能な財源は798億円。
これだけ見ると、かなり余裕があるようにも聞こえますよね。
ところが、現実は大きく異なります。
一つ目の問題点は、この798億円に学校・市民集会施設・市営住宅等、市が保有する施設の維持・修繕・改修等に必要な費用は含まれていないという点です。
市は2011年に発行した「公共施設白書」において、市が保有する施設の維持・修繕・建替等のために今後50年間、毎年49~95億円が必要としています。
間を取って、毎年70億円が必要とすると、10年間で700億円。
なんと「市が活用可能!」としている財源は、公共施設の維持・保全・改修等だけで枯渇することさえありえるのです。。。
二つ目の問題点は、2016年度末時点で256億円ある基金(=市の貯金にあたる)を全額、使い果たすことを前提に算出されている点です。
仮に地震による甚大な被害を受けるなど、予期せぬ事態が発生した場合に基金がなければ、市が対応できません。
そうなった場合には、市民生活に重大な影響を及ぼすことが危惧されます。
こういった点を踏まえ、市は過去の議会質疑においても、一定の基金を保持することの重要性を再三主張しています。
どう考えても、基金を使い果たすことを前提に、活用可能な金額とやらを算出してはいかんと思うんですが。。。
市は今後、5次総の期間中における、具体的な事業計画を策定するとしています。
当然、その内容は財政予測の中で余裕を持って実現可能な範囲のものでなければなりません。
つうか、その枠を超えてくると、それこそ学校がボロボロやのに、どうにも対応できません...てな話にさえなりかねんわけで。
というわけで、今後示される具体的な事業計画の中味に注目していきたいと思います。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。