本日は議長公務で丹波少年自然の家事務組合議会の定例会へ。
しかし、各市の市長・議長がずらりと並ぶという、この出席者の顔ぶれ、すごいな...
なんちゅう人件費の高い会議や。。。
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なお、丹波少年自然の家は
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●昭和53年に阪神6市1町と丹波10町(現在は阪神7市1町+丹波市+丹波篠山市)で建設費や土地を負担し、事務組合を設立して設立された
→現在も9市1町によって構成された事務組合が管理・運営を実施している
→各市町の小学5年生による4泊5日の自然学校や青少年育成関係団体、スポーツ団体等が利用している
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という施設です。
ちなみに令和元年度における利用実績は以下の通り。
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上に示した通り、利用者数が多い自治体は上から順に①宝塚市→②伊丹市→③西宮市→④三田市→⑤川西市→⑥尼崎市という順番になっています。
ところが、各自治体の負担金額は多い方から順に①西宮市→②尼崎市→③宝塚市→④伊丹市となっているんですよね。
これは利用人数ではなく、各自治体の人数に応じて負担金額を決めていることによる面が強いことによるもの。
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この「利用実績は少ないのに、費用負担だけが高い...」という状況に業を煮やしたこともあるのか、尼崎市が
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●これまで小学校の自然活動を中心に丹波少年自然の家を利用してきた
→公共施設は総量を圧縮していく方向でマネジメントを進める必要があり、尼崎もその方向で取組を進めている
→が、児童数の動向を見ると、市立施設だけで自然学校の展開が可能
⇒原則、「丹波少年自然の家」の自然学校での利用がなくなることから、事務組合を脱退する!!
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という意向を示したのは、今年2月のことだそうな。
個人的には、そら気持ちは分かるよな...と思っています。
一方で「尼崎市さんが抜けても、丹波少年自然の家は、他の加入市町で守るのだ!」ということになれば、従来、尼崎市さんが負担してきた分を、他の自治体がカバーしなければならなくなります。
それ、西宮市にも露骨に影響しかねない話やよな...と。
加えて「9市1町によって構成された事務組合が管理・運営!」という現在の形は、意思決定一つ取っても「全加入自治体+議会の同意が必要!」となっており、到底速やかな意思決定が出来るような形とは言えません。
それやこれやを考えるなら、果たして、この施設を、このまま持ち続ける必要があるのか?
持ち続けるとして、西宮も、その仕組みに参加し続ける必要があるのか?
この機会に、そういった点についても議論を尽くす必要があると思うんですよね。
一方で、本日の定例会に出席した感覚だと、どうも西宮市は現状の形を前提としたあり方を追求することに強い意欲を持っているような...
市長自身は「ニュートラルな立場で!」と発言していたものの「西宮市副市長が、各市の副市町長を訪問して意見を集約⇒西宮市長が、座長的な立場で、脱退の意思を示している尼崎市長を強く慰留!」という構図になっている以上、到底そうは見えないわけで。
いずれにしても議長としての立場からは、副市長の行動や市長の発言も含めた市の姿勢や、この問題に対する市の考え方が議会に示されることもないまま、なし崩し的に前に進められていくことには大きな問題意識を持っています。
ちゃんと報告もしてもらい、きちんと議会の意思・意見も汲み上げてもらわねばあきませんよ、こういう話は...
大切なのは丹波少年自然の家や、現状を前提とした仕組みを守ることではなく、子供たちの自然学習に必要な環境を守ることだと現時点では考えています。
まして現下の状況を考えると「県下統一で、小学5年生は4泊5日の自然学習を実施!」という現在のルール自体が見直される可能性も否定できませんもの。
この機会に、市としての進めべき方向性を、議会も含めてきちんと議論・検証してくべきですし、私としても、その方向での働きかけを進めてまいります。
なかなか文章では伝えにくいニュアンスの問題もあるのですが、色々含めて頑張ります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。